ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 医療技術部

医療技術部6部門のご紹介

医療技術部は下記6部門から構成されています。
  • リハビリテーション科
  • 放射線科
  • 臨床検査科
  • 薬剤科
  • 臨床工学科
  • 栄養管理科

医療技術部長あいさつ

 皆さんは医療技術部と言われてもどういう部門なのかピンと来ないのではないでしょうか。医師は診療部、看護師は看護部ですが、それ以外の薬剤科(31名)・放射線科(27名)・リハビリテ-ション科(19名)・臨床検査科(40名)・臨床工学科(13名)・栄養管理科(8名)の6つの専門科を総称したものが医療技術部です。当院では医療技術部全体で138名の職員が在籍しております。病院は医師と看護師が働いているところと思われるかもしれませんが、それ以外にもこのように6つの専門科の多くの専門職員が病院機能を支えています。  
 早速、医療技術部をご紹介させて頂きたいところですが、その前に少し前置きをさせてください。
 2005年に当院が救急救命センタ-を開設するにあたって、『外傷』を一つの大きな柱として診療していくことを目標としました。『preventable traumatic death』という言葉を御存知でしょうか。preventは予防する、preventableは予防できる予防可能なという意味で、traumaは外傷、traumatic deathは外傷死、ですから『preventable traumatic death』は『助けることのできた外傷死』という意味です。英語でこのような言葉があるくらいですから、日本だけではなく、世界中で『preventable traumatic death』があるということです。なぜ『preventable traumatic death』があるのかというと、外傷超急性期に迅速で的確な診断・治療ができない事例があるからです。これを防ごうと思えば、前述したとおり、迅速で的確な診断治療を行えばいいわけですが、“言うは易し、行うは難し”です。例えば、腕を単純骨折しただけであればそれ程問題はありませんが、交通外傷・転落外傷等の重篤な多発外傷(例えば脳挫傷、脊椎骨折、肝破裂、腎臓破裂、消化管損傷、骨盤骨折、大腿骨骨折があって血圧が低下している等)患者が搬入されてきた場合、少ないスタッフで短時間に、すぐに救急外来で挿管して呼吸循環の管理を行いながら、画像診断・血液生化学検査・輸血等を行い、適切な外科的治療や内科的治療等を行う事は困難を極めます。しかもこれらを確実に365日24時間遂行していくとなると、普段から病院全体としてスム-ズに職員を動員して診断治療ができる最高の体制を作り維持しておかなければ、できないことです。病院であれば本来できて当然のことと思われますが、現実はスタッフ数の問題やコスト、その他様々な問題があり、ほとんどの施設でできていないのが実情です。特に中小規模の病院では困難です。
 では、前述したような重篤な多発外傷患者が救急搬入された場合、当院ではどのような検査治療の流れになるのか、その中で医療技術部がどのような役割や仕事をしているのか、具体的に簡単にご紹介させて頂きたいと思います。
 まず血圧が下がって呼吸状態が悪いわけですから、すぐに点滴ル-トを確保して挿管し、呼吸及び循環管理を行います(医師と看護師の業務)。この時採血も同時に行い、それをすぐに血液検査に回し、臨床検査技師が血液型や血液一般、その他必要な検査を行います(臨床検査科の業務)。ここで大量出血による貧血があれば、あるいは出血傾向等の凝固機能低下があれば臨床検査技師が輸血の準備をしてすぐに輸血を行います(臨床検査科の業務)。並行して、医師・看護師が付き添って呼吸循環の管理を行いながら、放射線技師がCT検査やレントゲン検査を行います(放射線科の業務)。この時、例えば骨盤骨折部位からの出血が持続していると判断すれば、緊急で血管内治療を行い、血管撮影室で血管内からカテーテルで止血を行います(放射線技師のサポ-トのもと、医師が行う)。また最近は、高齢で多くの基礎疾患や合併症を持っている患者さんも多いので、薬剤師がすぐに現在内服している薬のチェックも行います(薬剤科の業務・看護師や医師も関わる)。検査が一通り終われば、ICUに入り、呼吸器を装着し、適切な薬物の投与等を行います。薬剤科から必要な薬をICUへ届け (薬剤科の業務)、手術が必要であれば、すぐにICUから手術場に移動して緊急の開腹術・開胸術・開頭術・骨接合術等を行います(医師と看護師の業務)。心血管系に問題があれば、臨床工学技士が人工心肺を回しながら(臨床工学科の業務)、心臓血管外科医が手術を行います。手術が無事終われば、ICUに帰室しICUでの濃厚な治療管理を行います(医師と看護師の業務)。全身状態が落ち着けば、理学療法士がすぐに拘縮予防等からリハビリを開始し、状態に合わせて日常生活に戻れるようにリハビリを進めます(リハビリテ-ション科の業務)。食事が摂取できるようになれば、管理栄養士とスタッフが食事内容を考えて栄養管理を行います(栄養管理科の業務)。
 これは外傷救急のほんの1症例ですが、医療技術部の職員が、このように医師や看護師と同じように救急業務にも多く関わっていることがご理解頂けたと思います。もちろん上記以外にも医療技術部には多くの日常業務があり、日夜病院機能を支えております。当院では救命救急センタ-開設以来、救急科を中心に素晴らしい救急医療体制を作り上げて来ました。当院では『preventable traumatic death』は無く、このような救急体制を構築できたのも医師や看護師だけではなく、医療技術部のサポ-トがあったからであると思っています。改めて医療技術部のそれぞれの専門分野の力が病院の基盤であり、病院の質を決める大きな要素であると痛感しております。
 当院が築き上げてきたこの素晴らしい救急医療体制や病院機能を維持し、さらに発展させていくためには、それぞれの専門家集団である医療技術部のサポ-トが不可欠であります。そういう認識のもとに、今後も医療技術部の各職員が常に自己研鑽し、より積極的に救急医療やその他の病院業務に関わっていくことが必要とされていると考えております。

医療技術部長  有澤 正

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)


ページトップへ戻る