本文
第3回「ふくやまピース・ラボ」が開催されました!~「福山が燃えた日」リレートーク~
第3回「ふくやまピース・ラボ」が開催されました!
被爆・福山空襲70周年の記念事業として,“平和について学び,考え,広く発信していこう” と市内の中・高・大学・専門学校生を対象に募集した『ふくやまピース・ラボ』の第3回講座が開催されました。
日 時 : 2015年(平成27年)5月31日(日曜日)10時00分から12時00分
場 所 : 旧 霞幼稚園(福山市霞町四丁目6-1)
内 容 : 「福山が燃えた日」 ~リレートーク 私も聞きたい!話したい!~
1945年8月8日の福山空襲を体験した福山市霞学区の住民が当時の記憶を語る「福山が燃えた日 リレートーク 私も聞きたい!話したい!」が,旧霞幼稚園で開かれました。地元住民やピース・ラボのメンバー合わせて約130人が参加しました。
◆「今,生きている私たちが事実を伝えたい!」と福山空襲の体験を語るパネリスト
“記憶がはっきりしているうちに伝えたい”
パネリストをはじめ,会場の空襲体験者から多くの証言を聞くことができました。
*芦田川に逃げ込んだが、川の水が風呂のようにぬるかった
*空を見ると飛行機が飛び交い,火の玉のようなものが落ちてくるのが見えた
*福山空襲の1週間前に空襲を知らせるビラを拾ったが取り上げられた
*福山城が真っ赤になり東のほうへ崩れ落ちるのを見て,とても悔しい気持ちになった
*当時は各家に防空壕を作るよう指示が出た。非難した防空壕で焼け死ぬ人もいた
*防空壕に逃げ込んだが、焼夷弾が飛び込んできて顔にやけどをした
*やっとの思いで川に逃げた。水は濁っていたが,熱くてどうしようもなく懸命に水を飲んだ
*食べるものがなかった。ごはんも今のようなお米ではなく,麦やイモの割合が多いものだった
*学校に行っても授業どころではなかった。工場へ行った
◆福山空襲を受け,焼けて変形した硬貨(会場の参加者より)
会場の参加者からも空襲や戦時中の暮らしぶりについて話してくださる方がいました。
◆熱心に体験者の話を聞くふくやまピース・ラボの皆さん
ピース・ラボメンバーの感想
*想像以上の被害,そして凄惨さにショックを受けた
*福山城の天守閣が崩れ落ちた話を聞いて,戦争によって歴史まで奪われたと思った
*これから伝えていく側になるということは今日聞いたような話を自分の言葉にして発していかなければならない
それは簡単なことではないと責任を感じた
*たとえ幼少のときのことでも記憶に深く刻み込まれているのだと感じた。戦争はそれほど恐ろしいものだと思った
*今日聞いたことをクラスメイトや友人に伝えたいと思った
*ときおり涙を浮かべながら話をしてくれた方々がいた
そこまでして私たちに伝えてくれたことを無駄にしてはいけないと思った
☆今日聞いた戦争・福山空襲体験者の話をしっかり胸にとどめ,これからの学習へつなげていきます。
【次回ふくやまピース・ラボ】
日 時: 6月7日(日曜日)10時00分~12時00分
場 所: 福山市人権平和資料館
内 容: 取材活動(福山空襲~母と子の八月八日~) 講師:田辺準一郎さん