ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

6月定例市議会市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年8月3日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2018年(平成30年)6月4日(月曜日)

報告事項

・福山城南側道路の歩行者専用化の実証実験について

・デンマーク訪問について

・パラグアイ共和国からのオリンピック・パラリンピック選手団受入要請について

・6月議会の案件について

会議録

市長

 まず,1点目は,福山城南側道路の歩行者専用化の実証実験についてご報告をいたします。

 福山駅を中心に南北の回遊性をどう創出するか,また,歩行者にとって心地よい空間を確保するかなどを目的といたしまして,昨年に引き続き,今年度も実証実験を実施したいと思います。6月9日(土),10日(日)の2日間,午前10時から午後7時までの間,福山城南側の道路を「二ノ丸お散歩エリア」として歩行者天国化し,自動車交通への影響調査を行います。

 また,この実験に合わせて,福山城築城400年記念プレ事業も行いたいと考えています。
 その1つ目は,「福山城の内堀跡等を巡ろう!」というものです。9日の11時と13時と14時の3回,福山駅北口向かいの福山城公園噴水前をスタート地点として,内堀の痕跡等を巡る案内ツアーを行います。
2つ目としましては,6月10日の12時から15時の間,福山城の石垣造りでも使われた,杭打ちという技法による「石割体験」を市民の皆様にしていただくというものです。

 また,13時からは,ロープと丸太を使用した,道路上での「石引き体験」も考えております。
 これらの駅の北側の取組とあわせまして,南側においては福山商工会議所などで組織された福山駅前等歩道空間活用社会実験実行委員会による「オープンストリートフクヤマ ボリューム2」が開催されます。また,アイネスと天満屋を結ぶ地下道においても福山市商店街振興組合連合会による,「ふくやま駅 CHIKA 手仕事市」が開催される予定です。
このような駅の南と北における取組を通じて,2022年(平成34年)福山城築城400年に向け,福山城南側道路の整備手法について検討し,歩行者優先の空間の創出を目指してまいりたいと考えております。

 次に,2点目は,デンマーク訪問についてご報告いたします。
 本市では「100万本のばらのまち福山」の名を世界に発信するため,2024年(平成36年)の世界バラ会連合世界大会の誘致に向けて取組を行っているところです。
 開催地は,6月下旬からデンマーク・コペンハーゲンで開かれる世界大会において,プレゼンテーションを行った上で決定されます。

 デンマークには,大会誘致に向けた準備委員会の委員の皆様とともに,私も参加し,大会誘致の意気込みや「ばらのまち福山」の魅力を審査員にアピールし,福山大会決定を勝ち取ってまいりたいと考えています。

 また,この度の訪問の機会をとらえ,デンマークの先進的な取組について視察も行いたいと考えています。
 具体的には今後詰めてまいりますが,例えば自転車都市コペンハーゲンでは,車道と分離された歩道や自転車のための専用道路が整備され,信号も自転車が優先されるなどの自転車優遇政策が行われていると聞いています。

 また,市内のニューハウン地区では,北欧最古の人工的につくられた運河を中心とした歴史的建造物群の復元や建築物保護法に基づく保存地区の指定などによるまちづくりが行われています。

 また,少し離れますが,コペンハーゲン中心地から15キロほど西に行きましたアルバーツラントという都市では,エネルギー関連の技術の応用を建物や都市で実践する省エネルギー政策をはじめとする環境都市政策が熱心に行われているというふうに考えております。

 次に,3点目は,パラグアイ共和国からオリンピック・パラリンピック選手団の受入要請があった事についてであります。
 6月1日(金),内閣官房 東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局からの紹介を受けたパラグアイ共和国ラウル・フロレンティン・アントラ大使の訪問をうけました。訪問の目的は,本市に対するパラグアイオリンピック選手団の受け入れに関するものでありました。

 パラグアイ共和国は南米の中央部にあって,ブラジルやアルゼンチンなどと国境を接する人口約685万人の国です。1968年のメキシコ大会からオリンピックには参加しており,2004年のアテネ大会ではサッカーで銀メダルを獲得しています。

 また,福山市とは古くからご縁があり,昭和期に福山市から移住事業が行われた歴史があります。また,現在も市内の企業が進出してさまざまな事業が展開されています。
 本市としては今回の要請を受け止め,県,そして関係の市町,また,関連する競技団体とも連携をしながら,今後,受け入れの具体について検討を進めていきたいと考えています。

 報告案件は,以上3件であります。


 引き続き,6月議会の案件につきまして,ご説明をいたします。

 本日,招集告示を行い,6月11日から開会することといたしました。第1次分として提出する内容について,以下ご説明をいたします。


 まず,報告案件としては,「損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について」を始め15件であります。
条例案件としては,「福山市税条例等の一部改正について」を始め6件であります。


 単行議決案件としては,「福山市庁舎行政棟昇降機設備(1~5号機)改修工事請負契約締結について」を始め8件であります。
 以上,6月議会へ,1次分として合計29件を提出いたしております。
 よろしくお願いいたします。

 私からの報告は以上であります。

質疑応答

記者

 先日,鞆の浦が日本遺産認定されまして,改めて市長の思いを聞かせて頂きたいのと,昨年は重伝建等選定されておりますが,それを踏まえた鞆町のまちづくりについても,どのように進めるかお示し下さい。

市長

 今年度は,全国から76件の申請がある中で,鞆の浦を含めて13件が認定をされました。なかなか高い競争率の中を勝ち抜く事が出来ました。また,今回初めての申請でした。初めての申請で,認定を受けた事についても嬉しく思っております。

 これも日々の営みの中で伝承されてきました鞆の歴史文化の魅力が,広く認められたものと嬉しく思っています。
 当然鞆の皆様方にとっても,そして広く福山市民にとっても大きな喜びであり,励みでもあると考えています。

 これを契機に鞆の歴史文化・伝統,そうしたものをしっかりと発信をします。そして地域の発展に繋げていくと同時に,将来の世代にしっかりとしたこの素晴らしさを残していく,伝承していくという務めも果たしていかなければならないと思っています。 

 今後の鞆のまちづくりについてでありますが,先程もご質問の中でありましたが,重伝建指定,それからユネスコの「世界の記憶」認定,そして今回の「日本遺産」,この3つが,同一地域内で認定・登録をされているのは全国で唯一福山市だけです。

 シリアル型でこの3つの認定を受けている都市は,他にも2つ程あるようですが,今回,日本遺産は鞆だけ福山だけで認定されております。そういう意味からすれば,申請三冠王ですね。そういう意味でこの価値を改めて私たちは認識してもよいのではないかというふうに思っています。

 また,本年3月に策定した「鞆まちづくりビジョン」については11回のワークショップを重ねていただきました。そして,これに基づく地元主催による勉強会が,先月21日にスタートいたしました。まちづくりも新たな段階に入ったということができようかと思います。しっかりとこの動きを市も支援させていただきたいと思っています。

 なお,県の事業ですが,先日からブロックごとの県事業に対する意見交換,昨日平地区でスタートいたしました。主としては,県の事業が着実に進むように,調査費が計上されております山側トンネル案,こうした物の調査が着実に進むよう願っております。それと併せて,県と地元との話し合いが着実に進むように,その間に立って汗をかいてまいりたいと思っております。

記者

 本日の会見で,直接関係のない事で恐縮ですが,先般福山市内の公立中学校で,いじめが原因で生徒さんが大きな怪我をするという事案がございました。

 また,学校の方が怪我をしたという事を1カ月間市教委の方に報告していなかったという事も分かっているのですが,この件に関して,市長の受け止めと,再発防止に向けた何か取組への思いがございましたら,教えてもらえればと思います。

市長

 これにつきましては,教育長の方から学校側の取組の遅れについてのお詫びを申し上げております。私も対応の遅れがあったというふうに考えて,しっかりとした今後の改善に繋がるように取り組むように,教育長には指示をしております。

 引き続き,教育委員会も学校の責任者と共に今回の事例を受けて,二度とこうした事がないようにしっかりした対応をしていただけるものと考えています。

記者

 もう一件の件で恐縮なのですが,また違う話になるのですが,今月の中旬でネウボラが窓口を開設しておおよそ1年を迎えます。1年を迎えたという事で,現時点で市長の思いというか成果と,あるいは課題に向けた解決への取組みたいなものがございましたら教えてください。

市長

 まだ取組を始めて1年ですけれども,福山ネウボラというものが県内でも先進事例として認識をされていると受け止めています。もっともっとこれからネウボラの窓口を増やしていきたいとは思いますが,しっかりとした相談ができる相談員の確保について,その数の確保が伴わないと十分な機能が果たせないという事でもあろうかと思っております。

 ご質問にもあります課題の一つは,相談員の確保であり,研修であろうかと思っております。それと関連するのですが,この4月にオープンしました市立大学附属子ども園では,大学のそうした保育,あるいは幼児教育の学問的知見をどうようにネウボラの現場に生かしていくか,こういう取組のスタートにもなる開園事業でもありますね。こうした他にはない取組なども併せながら,着実に充実していくように,広がっていくように,努めていきたいと思います。

 それから,これまですでにあります市の行政,例えば児童部で行われております様々な事業,そうしたものと昨年から始まったネウボラの事業,それをどう融合しながら効果的なものに再編していくかというふうな視点もこれから必要になってくるのではと思います。

 こうした事も踏まえながら,2年目以降のネウボラの推進に努めていきます。

記者

 パラグアイ共和国オリンピック選手団の受入について教えてください。

 これは県内へいつまでに主として受け入れを決めるかという判断についてのスケジュールのようなものは決まっているのでしょうか。

 またその受入時期についてメキシコがまだ未定の時期ではありますけれども,それと関連して時期をどうするのか。施設の使用に関してはどうするのか。またこの現在メキシコの実行委員会が立ち上がっておりますけれども,その実行委員会の中にパラグアイ関連の実行委員会も設けるのか。もしくは別に実行委員会を設けるのか。

 その点について教えてください。

市長

 まだ,パラグアイから派遣される競技も未定です。そういう意味から申し上げますと,具体的な受入れ態勢を整えるのは,もう少し先になると思います。

 また,パラグアイ側も事前合宿ではなく,直前合宿を希望しています。直前合宿は,オリンピックイヤーのオリンピック直前の合宿という意味です。そういう意味では,時間的な余裕もあるし,具体的な内容も固まりづらいという事だと思います。

 ただ,福山ともご縁のある国でもありますし,内閣官房,政府からの紹介で福山を訪れられたという事もありますので,受け入れについては,前向きに検討したいと思います。また,福山だけではなく,隣の尾道・神石高原町とも相談をしながら,役割を分担して先方の要請に応えていくという事もあると思います。

 どちらにしても,県を窓口にメキシコ選手団を広島県が受け入れ,我々がその大きな役割の一部を担っているということを考えますと,あくまでもメキシコ選手団にとっての練習環境の確保・合宿環境の確保は最優先というふうに考えていきたいと思っています。

記者

 もうひとつ追加で教えてください。まだ,メキシコ関連では部会が立ち上がっていませんが,これは喫緊を要するのではないかと思うのですが,市長はどのようにお考えでしょうか。

市長

 担当からお答えします。

スポーツ・青少年女性担当部長

 今,先般実行委員会を立ち上げまして,部会についても体制を整えました。近々に21日にメキシコチームがやってまいりますので,それまでに当面のメキシコチームの競技の合宿期間等の対応等について部会の方で今後,詰めてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。

記者

 先程,市長も言及されましたが,山側トンネルへの市長の見解をあらためてお聞かせください。

市長

 まず,県が直近の調査を行い,それを地元に対して説明をするというところからスタートするそういう議論だと思います。したがって今の段階で私の見解というのは,特にありません。

記者

 その効果についてですね,県事業で市の方も調査お願いしたというところもありますよね。その点でトンネルについての市長としての考え方は今のところないという事ですか。

市長

 トンネルが,ルートが県によって想定され,それに伴いまちなかの交通量にどのような影響が出てくるかという調査が県によってなされる,そうしたものを見極める必要があるということを申し上げたいと思います。

記者

 鞆の日本遺産認定に伴って,国からの補助金等で補正対応する事になるでしょうけども,6月議会で追加提案するといったような理解でよろしいのでしょうか。

文化観光振興部長

 日本遺産認定していただきました今年度から3カ年かけていろんな事業を計画しております。予算につきましてはこの議会で検討しているところでございます。よろしくお願いします。

記者

 先週市長は,北九州と佐賀の方に出張されていると思うのですが,その理由とどういったような成果というのもなんですが,受け止めをされたかを教えてください。

市長

 駅前再生ビジョンを策定いたしましたが,その中の一つのコンセプトはリノベーションでした。特に伏見町エリアを中心に今後3年間はリノベーションによる拠点づくりをしていこうという議論がなされた訳です。今後もなされていく訳です。そして事業化も進んでいく訳です。その取組が行われているのが,小倉の魚町地区というところです。そしてまた,同じようなコンセプトを共有しているのが,佐賀県でした。

 そういう意味で,その両地区を実際に見る事によって賑わいがどのように再生をされていくのか,そうしたイメージを持ちたいということで,担当の幹部と共に視察をして参りました。

 特に小倉の地区は,まちづくり再生ビジョンの取りまとめをしていただいた協議会の座長の清水さんが実際に手がけられた地区でもあるという意味で,以前から関心を持っていたところであります。

記者

 福山に反映されるような手ごたえを感じられるようなところがあったら教えてほしいのですが。

市長

 賑わいを再生するための手法や順序論があると思うのですが,今福山市が取り組んでいるのは一気に再開発という手法に頼るのではなく,まずはリノベーションによるまちづくりで,その地域の価値を高めていこうと。価値を高める事で,関心を呼び寄せようと。そこに人が集まり,小さな事業が行われていけば,更に大きな計画に繋がる可能性があるというふうに考えて,段階を踏みながら進めていきたいと,これまでも何度も申し上げてきたところであります。そういう意味では,一つのヒントは頂いたような気がします。

 特に小倉の地区におきましては,人口そのものは35・36万人ですかね。福山よりは10万程少ないのですが,都心の密集度は福山よりも厚いです。そういう意味で狭いエリアを見れば,福山よりも人が多い都会のイメージを持ちました。

 そういう中でも,リノベーション手法というのは有効なんだということを改めて感じました。だから,小さなものから段階を追って進めていくという事については,なんの抵抗もない,そんな気がしました。

記者

 パラグアイの選手団の受け入れについて何点かお聞きします。先方から話があった経緯をもうちょっと詳しく教えていただきたい。

 直前合宿というお話もありましたけれども,パラグアイとしてはまだ直前合宿の申し込みを他の町にしてなくて,福山に優先的に話を待ってきているのかどうかということが一つと,なぜ福山に対して話があったのかというところで,おそらく市の繋がりという事があると思うのですが,この辺りをもうちょっと詳しく教えてもらいたい。

市長

 私が聞いているのは,ホストタウンがまだ決まっていないと,したがって今回内閣官房のご紹介で,福山を訪問されたという事です。

 なぜ福山なのかという事については,先程も申し上げましたが,市内の企業もパラグアイで様々な事業を展開しております。

 また,1956年から福山の沼隈町から移住をされているという歴史的な繋がりもあります。そういうご縁を頼ってのことではないかなと思います。

記者

 先方から,どういう競技でどういう規模かという事も分かってないということですが,これについてはなかなか検討するのは難しいと思うのですが,それについていつごろまでに話があるのかというのは聞いておられますか。

市長

 いつ頃までに具体の内容が決定するかについては,私のつたない英語の聞き取り能力からすれば,なかったような気がします。

 ただ大使からは,規模として,多くてもせいぜい30人だというお話はありました。前回のリオオリオンピックの時の選手団の規模が11名です。

 それと,大使がおっしゃっていたのは,私があくまでもメキシコが最優先なんですと,ご理解を頂かないといけませんというお話を申し上げたところ,自分たちは,メキシコとはとっても国と国との仲が非常にいいのですと,ご心配をかけるようなことはないと思いますと,いうようなお話もされていました。パラグアイとメキシコは同じスペイン語です。

記者

 規模を30人程度とお聞きしたのですが,そうなると福山1カ所だけで受け入れる形ですか。

市長

 「アップトゥサーティー」と言っておりましたから,せいぜい多くてもというイメージだと思います。

 それと,規模の多寡に関わらず,前回はゴルフも出ています。ゴルフという事になると,気候のいい神石高原町もあってもいいなというふうにも思いますし,そこは色々と,せっかくの機会ですから,その後のご縁を深めていくという事も考えれば,近隣市・町にも声を掛けてもいいのではないかと,役割を分担してもいいのではないかと思います。

記者

 ちょっと別件で申し訳ないのですが,用水路・溝の転落事故についてお伺いしたいと思います。

 市内でも用水路の事故など相次いでおりまして,先日は男性が死亡する事故が新涯の方で起きたと思うのですが,先月の県道脇での事故ですけれども,改めてそういった事故が相次いでいる事についての市長の受け止めと,改めて対策や対応についてお聞かせください。

市長

 痛ましい事故が再発していまして心を痛めております。対応はしていかないといけないという事で,今年の3月に地域のご意見を聞きながら,転落危険個所を抽出いたしまして,そうした個所を集中的に,優先的に,或いは着実に事故防止に繋げるためのプログラムを策定いたしました。

 今年度から5年をかけて,約40キロの危険個所について事故防止対策を講じていこうというものであります。こうした取組と共に,更に地域の皆さん方に注意喚起をしながら,事故の防止に努めていきたいと思っております。

記者

 今回は県道脇という事だったので,県や国とも連携を取っていきたいという事ですか。

市長

 そういう事ですね。

記者

 パラグアイの件に戻ります。前回パラグアイが6競技,そのうちの一つがゴルフだったという事ですが,これが神石高原町という事は分かったのですが,尾道の名前もかけていらっしゃいましたが,これは何かそういった競技というものが考えられているのですか。

市長

 具体的にはありません。パラグアイ大使は,尾道市にも行かれています。そういう意味で,まずは,相談をしながら進めていこうという意味です。

記者

 この行程は尾道から1日から全て行かれて,福山市にも来られていると。

市長

 先に県に行って,尾道に行って,それから福山に来て,そして神石高原町に行かれたと聞いています。

記者

 前回選手が11人とおっしゃっていました。今回せいぜい多くても30人規模というのは選手と選手以外も含めてという事でしょうか。

市長

 ちょっと良く分かりませんね。まだまだ具体的な話になっていないと,いずれにしても。そういう事だと思います。

記者

 いずれにしても,市長としては前向きに検討していきたいということは間違いないのでしょうか。

市長

 オリンピック担当事務局から紹介を受けて,大使が来られている訳ですから,そういう意味では協力をして差し上げると,メキシコのご理解も得ながらという事だと私は考えて,話を進めていきたいと思っています。

市民局長

 競技数について説明させていただきます。

 先方からお話がありましたのは,市長が申し上げた通り6競技という事でございますが,前回リオデジャネイロに出ておりますのは射撃がございました。これで競技数で言えば,7競技という事でございますが,具体的にこちらの方に前回出たものとして今後考えていただきたいという話でありました。

 リオデジャネイロ大会に出たものが,陸上・水泳・ゴルフ・ボート・卓球・テニスそれと射撃の7競技です。こちらの方へ前回出たという事で,ご紹介になったのが射撃を除く6競技でした。

市長

 失礼しました。私の聞いている事が違っていたようです。

記者

 今のお話で県からの紹介で,まず県・尾道・福山・神石へ行ったという事ですが,ちょっとその意図がよく分からないというか,3つの町に分散して受け入れてもらいたいという考えなのかその辺りはどういう受け止めをされましたか。

市長

 それは,パラグアイ大使館に確認をしていただければいいと思います。

 私は順番とか訪問先にどういう意図があるのかというふうな質問はしませんでした。それぞれの所へ行っておられるのだから,皆さんと連絡を取り合いながら,一番望ましい形で受け入れをして差し上げるのがいいなと思っているという事です。県に先に行ったというのはわかるような気がします。

記者

 世界バラ会議の事を聞いてもいいですか。ひとことだけ。

 市長がプレゼンテーションされるという事だったのですが,具体的に福山市の魅力だとか意気込みとかを現段階でいいので,どういった事をアピールしたいのかお願いします。

市長

 ばらと福山市の復興・発展の歴史がどう深く関わっているのかという事を世界の皆さんにご披露したいと思います。

 それと,ばらのまちづくりについて・地域づくりについてどのような役割を果たしてきたのか,そういう事についてもしっかりとアピールをしたいなというふうに思っています。

 何よりも「100万本のばらのまち」だという事もしっかりと説明をしていきたいと思いますし,ちょっと英訳するのは難しいと聞いていますが,私たちが共有しています「ローズマインド」というものが,市民の心の中に広く浸透しているまちなんだよ,という事も言ってみたいなと思っています。

記者

 関連で,細かくは担当者に聞くのですが,今福山市以外に立候補している地域,国というのがどの位あって市長としての勝算はいかがでしょうか。

市長

 これは今確認をしていますが,これまで聞いたところでは,今のところ他に手を挙げているところはないというふうに聞いております。

記者

 パラグアイの事でお聞きします。パラグアイが今回福山市にこられた,合宿をしたいと。メキシコの場合は,県がイニシアチブを取って各市町に割り振ってやったと。

 パラグアイの場合は県を今後,県はタッチしますけれども,イニシアチブは福山市がとって備後に呼び掛けていく形をとるのか,または,同じように県にイニシアチブを渡して,そこから福山市と県が連携して,メキシコと同じ形をとるのか,そこに疑問がありまして。

市長

 前者です。

記者

 完全に福山市がという事ですか。

市長

 そうですね。そういうふうに理解しています。

記者

 スポーツのまちづくりにおける可能性について伺いたいのですが,今度,週末にはトライアスロンがあります。

 福山市はマラソン大会などもあります。選手団もやがてやってきますし,そういった中で隣の尾道を見ると,「サイクリストの聖地」といった形で世界中から人を集めています。

 こういった中で福山市としてスポーツツーリズムとか可能性とかについて市長はどういうふうにお考えになっているのか。また,可能性があるとすれば具体策として構想があるかどうかお願いします。

市長

 これまで特定のスポーツ種目によってスポーツのまちづくりを推進していこうという発想はあまりなかったように思います。そして今もまだ特定の種目に絞った,そういう取組はしておりません。私も,ちょっとそれはなかなか難しいだろうなというふうな気持ちもしております。

 行政が主導して,このスポーツの競技でまちづくりをしていこう,あるいはスポーツツーリズムをしていこうというのは,なかなか難しいなと思っています。

 今,色々なスポーツについての取組が生まれてきています。そうした民間を中心とした,競技団体を中心とした取組を見極める中で,福山のスポーツツーリズム,或いはスポーツによるまちづくりの柱というものをどのように作っていくのか,柱というものは必ずしも特定の競技に絞り込むという意味だけではないですけれども,もう少し明確にできる時が来ればというふうにも思っています。

記者

 難しいというのは,どういうところで難しいのですか。

市長

 それぞれの競技に対する愛好家が,様々おられるという中で,という意味です。

記者

 絞り切る事が出来ないという事ですか。

市長

 そうですね。福山が主導してやります,イニシアチブを取りますと,パラグアイの受け入れの件について申し上げましたが,もちろんオリンピックを通じた取組でありますから,しかも近隣の市町と連携してやるという事になれば,県が広域的にどのような役割をその後果たすことになるのか,それは今後の問題としては可能性とすればあると思いますが,今は,福山市を中心としたエリアで,受け入れていきたいという思いを持っているという事ですね。

 以上。