本文
福禅寺対潮楼朝鮮通信使関係史料6点がユネスコ記憶遺産(世界の記憶)に登録されました!!
2017年(平成29年)10月31日,福禅寺対潮楼朝鮮通信使関係史料6点(市重要文化財)を含む「朝鮮通信使に関する記録」が,ユネスコ記憶遺産に登録されました。
ユネスコ記憶遺産について
ユネスコ記憶遺産は,「世界遺産」,「無形文化遺産」に並ぶもので,世界的に重要な文書や絵画などの記録遺産を対象とし,最新のデジタル技術を駆使して保全するとともに,研究者や一般の方々に広く公開することを目的とするものです。
登録資料「朝鮮通信使に関する記録」について
2016年(平成28年)3月,本市が加入するNPO法人朝鮮通信使縁地連絡協議会と韓国の財団法人釜山文化財団が日韓共同でユネスコ(国連教育科学文化機関)に申請しました。
申請案件名は「朝鮮通信使に関する記録:17世紀~19世紀の日韓間の平和構築と文化交流の歴史」(111件333点)とし,その価値については「この記録は両国の歴史的経験に裏付けされた平和的・知的遺産であり,恒久的な平和共存関係と異文化尊重を志向する人類共通の課題を解決するものとして,顕著で普遍的な価値を有している。」と明記されています。
※「朝鮮通信使に関する記憶」→「朝鮮通信使に関する記録」に修正(2017年11月9日)
福山市(鞆町)所在の登録資料:福禅寺対潮楼朝鮮通信使関係史料6点(市重要文化財)
本市に所在する登録資料は福禅寺が所蔵する次の6点(14作品)です。福禅寺は江戸時代に朝鮮通信使高官三使の迎賓館となり,日韓の文化交流の歴史的舞台となりました。「朝鮮通信使遺跡鞆福禅寺境内」として対潮楼を含む境内が国史跡に指定されています。
No. | 資 料 名 | 制 作 者 | 制作年 | 員数 |
(1) | 「日東第一形勝」額字 | 李 邦彦 | 1711 | 1枚 |
(2) | 「対潮楼」額字 | 洪 景海 | 1748 | 1枚 |
(3) | 朝鮮通信使正使 趙泰億詩書 | 趙泰億(正使) | 1711 | 1幅 |
(4) | 朝鮮通信使副使 任守幹詩書 | 任守幹(副使) | 1711 | 1幅 |
(5) | 朝鮮通信使従事官 李邦彦詩書 | 李邦彦(従事官) | 1711 | 1幅 |
(6) | 韓客詞花 | 延享度の9人の朝鮮通信使(9作品) | 1748 | 1巻 |
※登録された資料は,平成29年度福山市鞆の浦歴史民俗資料館特別展「朝鮮通信使が見た鞆の浦-世界記憶遺産登録をめざして-」(期間:2017年(平成29年)11月19日(日曜日)まで)で展示しています。
福山市鞆の浦歴史民俗資料館ホームページ