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「第8回ふくやま子ども「生きる」美術展」・「おかざき・ふくやま子どもたちの交流展」
第8回ふくやま子ども「生きる」美術展
「ふくやま子ども『生きる』美術展」は、子どもたちに絵画制作を通して「生きる力」を備えた人間に成長してもらいたいと願って創設された展覧会であります。
第8回目を迎えた今年、大賞・ふくやま美術館賞を受賞したのは、武内いすづさんでした。《命ってふしぎ》は、さなぎの殻を一生懸命破って出てくるモンシロチョウの姿に感動している自分を緻密に写実しています。「たまごのときから誰も助けてくれない。自分で生まれて、自分で生きて行く。そんなチョウを見て、命の力強さを感じた」といすづさんは作文にも綴っています。
本展には54校の小・中学校から4,590点の作品が寄せられ、1,113点の作品が入選、入賞いたしました。このうち、ふくやま美術館賞・大賞7点、優秀賞50点、奨励賞222点の計279点が美術館で展示されます。また会場にて、小林徳三郎賞(学校賞)の4校も発表いたします。
◆大賞・ふくやま美術館賞◆
《命ってふしぎ》 武内いすづ (福山市立山野小学校 3年)
『命ってふしぎ』
私は、理科の「チョウをそだてよう」で、青虫を育てることになりました。はじめは、ふにゃふにゃして、へんな動きをするので、気持ちわるくていやでした。かんさつしながらお世話していくうちに、一生けんめいキャベツを食べている顔がかわいく思えたり、フンをおしりにつけたまま歩いているのを見て、なんだがかわいくてわらったりしました。
さなぎになって、二週間ほどしたチョウになって、私の目の前からとび立っていきました。チョウになるしゅん間をはじめて見ました。さなぎのからを一生けんめいやぶって出てくるすがたに、かん動しました。
たまごの時から、だれもたすけてくれない。自分で生まれて自分で生きていく。そんなチョウを見て、「自分一人で生きていて、すごいな。」と思いました。小さいけど、力強い命をかんじました。そんな気持ちが伝わるように絵をかきました。
◆大賞の作品◆
《あめふり》平松 裕太(福山市立神辺小学校1年)
《いつも となりにいてくれる 友だち》渡邊 創太(福山市立新涯小学校2年)
《お父さんと田植え》黒木 碧恵(府中市立上下北小学校4年)
《思い出のパエリア作り》村上 萠(福山市立本郷小学校5年)
《苦難を乗り越えたおばあちゃん》吉井 有羽(福山市立神村小学校6年・個人応募)
《自画像(キュビスム)》柏原 花凜(尾道市立因北中学校3年)
福山市市制施行100周年記念事業 おかざき・ふくやま子どもたちの交流展
第28回リトルアーティスト絵画コンクール優秀作品《かけまわる子ぎつね》
橋口 奏斗(岡崎市立上地小学校2年・当時
「おかざき・ふくやまの子どもたちの交流展」は、岡崎・福山両市の100周年記念として、おかざき世界子ども美術博物館とふくやま美術館で開催している子どもの美術展の過去の受賞作品を展示する展覧会です。
おかざき世界子ども美術博物館は、未来を担う子どもたちの想像力と国際性を育成するために、リトルアーティスト展を毎年3月に開催しており、今年で29回目を迎えます。今回は、第20回から第28回までのリトル大賞・市長賞・市議会議長賞・教育委員会賞・子ども美術博物館長賞に輝いた作品50点を展示いたします。
「ふくやま子ども「生きる」美術展」からは、第1回~第7回までの大賞作品49点を展示いたします。
《シカにエサをあげたよ!》吉川 奈甫(岡崎市太田絵画造形教室 小学校1年・当時)
《金魚》水越 麦(岡崎市元能見保育園 年長・当時)
《まごめの雪の朝》大矢 千咲(岡崎市高原児童絵画教室 小学校6年・当時)
主 催:(公財)ふくやま芸術文化振興財団 ふくやま美術館、福山市、福山市教育委員会、
おかざき世界こども美術博物館、岡崎市
後 援:府中市教育委員会、神石高原町教育委員会、尾道市教育委員会、笠岡市教育委員会、
朝日新聞福山支局、産経新聞福山支局、山陽新聞社、中国新聞備後本社、
毎日新聞福山支局、読売新聞福山支局、福山リビング新聞社、
会 期:2017年(平成29年)1月2日(月)~1月9日(月・祝)
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入場無料・会期中無休
会 場:第8回ふくやま子ども「生きる」美術展:美術館1階 企画展示室
※大賞・優秀賞・奨励賞作品を展示します。
おかざき・ふくやま子どもたちの交流展:美術館1階 ギャラリー