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「2016市民平和のつどい・第62回市民平和大会」を開催しました!
「2016市民平和のつどい・第62回市民平和大会」を開催しました
日 時 : 2016年(平成28年)8月8日(月曜日)12時50分から16時
場 所 : ふくやま芸術文化ホール(リーデンローズ)大ホール
主 催 : 原水爆禁止運動福山推進連盟 (事務局 福山市・福山市教育委員会)
「市民平和のつどい・市民平和大会」は,1945年(昭和20年)8月8日の福山空襲を心にとめ,世界の平和と人権の尊さについて考えることを目的に開催しており,今年で62回目を迎えました。
市民のみなさまをはじめ約1,100人が参加し,戦争や核兵器のない社会へ向けての決意を新たにしました。
◆約180人が集結!福山から発信しよう!(オープニングセレモニー)
市内の5歳児,小,中,高,大学,専門学校生が「ひとり一羽」の折り鶴作成に取り組みました。一人ひとりが平和への祈り・願いを込めて丁寧に折った折り鶴を持ち寄りました。
代表で,福山市立城北中学校生徒会のみなさんが,「身近な家族・友達から大切にし,笑顔で語り合おう」「謝る勇気と許す勇気を持とう」「当たり前にできることに感謝し,何事にも全力で取り組もう」「これからの世界を作っていくのは私たち。強い気持ちを持って私たちから平和を発信していきます!」と平和の想いを届けてくれました。
◆音楽を通した平和メッセージの発信
福山市立樹徳小学校6年生による合唱,福山暁の星女子中学・高等学校ギターマンドリンクラブによる演奏,ワーキングビーズオーケストラによる演奏で平和メッセージを届けました。
「この世界が平和になるためには,まず私たちが笑顔になることが大切です。今日は平和な未来のために,とびっきりの笑顔で歌います」とインタビューに答えてくれました。
◆証言会(原爆,福山空襲体験者)
福山空襲を体験された木村 滋(きむら しげる)さん,広島の原爆を体験された清代 律子(せいだい りつこ)さんに当時の状況,思いを語っていただきました。
焼夷弾が落ちる中,布団をかぶり母親の手を引いて逃げた木村さんは「福山城の天守閣が燃えて崩れ落ちるのを見て,これで終わりだと思った」と当時の心境を振り返りました。
清代さんは「両親からもらった尊い命を絶対無駄にしてはいけません,命を大切にして人の気持ちの分かる優しい人間になってください」「悲惨な戦争を二度と起こさないために若い皆さんは何かひとつ行動を起こしてください」とメッセージをおくりました。
◆公演会「父・こいしの戦争体験を語り継ぎたい ~笑いがあるのは平和のおかげ~」講師:喜味家 たまごさん
広島で被爆し,2011年に死去した漫才師,喜味こいしさんの次女で芸人の喜味家たまごさんを講師にお招きし,ご公演いただきました。「父は生き残った罪悪感を亡くなるまで抱いていた」と明かし,笑いを届ける漫才師の仕事に就いたことに触れ「平和だからこそ笑えるということを忘れないでほしい」と語りかけました。
◆全体合唱(フィナーレ)
フィナーレは,出演者,ボランティアスタッフ,会場のみなさん全員で「ビリーブ」を合唱しました。会場全体がひとつになり,「仲間っていいな。やっぱり平和がいいな。また2017年も笑顔で会いたいね!」と幕を閉じました。
当日,運営ボランティアとして,舞台セッティングそして舞台転換をしてくれた福山市立中央中学校吹奏楽部のみなさん,本当にありがとうございました。