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ホームページへいただいた意見等に対する事業者の考え方

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年7月7日更新

鞆地区道路港湾整備事業について,より多くの皆さんにご理解いただきたく,ホームページに寄せられた次のご意見・質問・要望等に対する道路・港湾事業者(※)としての考え方をまとめました。

※道路・港湾事業者とは

地方道鞆松永線の代替となる道路整備(橋梁及び埋め立て部),及び埋め立て事業による港湾施設・漁業関連施設用地の整備については広島県が,また,駐車場用地,緑地等の整備については福山市が事業者です。

景観の保全に関して

意見

『現在計画されている埋立架橋計画は,鞆の浦の景観を破壊する。埋立架橋を止めて現在の景観を残してほしい』

事業者の考え方

現在の鞆のまちは,歴史的な町並みが残る一方で,HPの「まちの現況と課題」にも掲載しておりますように,道路交通面,地域防災面,生活環境面など様々な課題を抱えています。

鞆地区道路港湾整備事業の計画は,それら諸問題に対応するために1983(昭和58)年から検討しているものであり,トンネル案なども合わせて検討する中で,鞆地区が抱える様々な問題を抜本的に改善できる計画として,埋立架橋計画を定めたものです。

埋立架橋を取り止めて,現在の景観をそのまま残す場合,それら諸問題を改善することは困難であり,鞆地区に生活しておられる方々に対して,現在の生活で抱えておられる不便さ,防災・安全面での不安等を将来に渡って我慢していただくことになります。

現在の鞆の浦の景観は,過去から現在までの生活や漁業等の経済活動の中で,埋め立てや港湾施設の構築によって形成されてきたもので,今後とも生活を営む中で変わっていくものであり,埋立架橋は鞆の新たな景観を作り出すと考えています。

埋立架橋を取りやめて現在の景観をそのまま残すことにより,生活環境の低下から生活や経済活動等が衰退し,そこで生活が営まれなくなると,歴史的港湾価値も失われていくものと危惧しています。

景観については,「鞆地区まちづくりマスタープラン」や「鞆地区道路港湾景観検討委員会」において検討を行っており,この埋立架橋計画は鞆の歴史的景観に十分配慮した計画であると考えています。

鞆に住んでおられる方々の大多数が現在の埋立架橋計画の早期実現を要望しておられることから,引き続き,地元の方々のご意見を伺いながら,地元の多数の方々が望んでおられる埋立架橋事業の早期実現に努めていく必要があると考えています。

港湾施設と町並み保存に関して

意見

『鞆の浦の歴史的港湾施設と伝統的町並みを守るべきだ』

事業者の考え方

鞆地区道路港湾整備事業の計画は,伝統的町並みや歴史的港湾施設(常夜燈,雁木,焚場,波止,船番所)が残る歴史的港湾の文化財的な価値について,広島県文化財保護審議会や福山市文化財保護審議会の意見を聞きながら,歴史的港湾施設については,焚場の約2割を埋める他はすべて現状で保存する計画としており,鞆の歴史的港湾施設の保存・保全に十分配慮した計画としています。

また,近世の朝鮮通信使に「日東第一形勝」と称えられた対潮楼からの眺望についても影響がありません。

現在の鞆のまちは,歴史的な町並みが残る一方で,HPの「まちの現況と課題」にも掲載しておりますように,道路交通面,地域防災面,生活環境面などに様々な課題を抱えていますが,埋立架橋は伝統的町並みを取り壊すことなく,これらまちづくりの課題に対応することが可能であり,町並みの保全のためにも最善の計画であると考えています。

また,2005年(平成17年)9月28日に福山市文化財保護審議会から出された,「歴史・文化的環境保全・整備・活用に関する提言」においても,代替道路を進めることによって,1日も早く重要伝統的建造物群保存地区の選定を行い,町並み保全を図るよう提言されています。

環境への影響に関して

意見

『埋立架橋により通過交通がまちなかに流入し,交通事故の増加や排気ガス・騒音・振動問題等が発生し,生活環境が悪化する』

事業者の考え方

鞆地区道路港湾整備事業は,HPの「まちの現状と課題」に掲載しております鞆地区の抱えている,道路交通面,地域防災面,生活環境面などの様々な課題に対応するために計画しているものであり,この事業で整備する道路の主な利用者は,通過交通ではなく,鞆地区の住民の方々です。

車道の両側には幅3.5mの歩道を計画しており,すれ違いもままならず通学路にも歩道がない現状の交通環境が改善されて,よりスムーズになるとともに,歩行者・自転車の安全・快適な通行が確保されます。また,鞆中心部近くに大型バスを含む駐車場が確保されることから,鞆地区の住民を始め,観光客の利便性が大きく上がり,生活環境の改善や地域の活性化が期待されます。

また,HPの「鞆地区道路港湾整備事業の概要(設計の概要(図集))」に掲載しております横断図でもお分かりいただけるように,住宅密集地と道路との間には緑地を計画するなど,生活環境にも配慮しており,事業の実施に当たっても,環境調査の結果を基に,環境に十分配慮して参ります。

トンネル案に関して

意見

『埋立架橋計画の代替案として,より優れている山側トンネル案に変更すべきだ』

事業者の考え方

トンネル案については,HPの「鞆地区道路港湾整備事業の概要(事業計画の経緯)」にも掲載しておりますように平成4年から5年にかけて「鞆地区道路港湾計画検討委員会」の中ですでに検討しており,山側トンネル案は埋立架橋案に比べると,通過交通の排除のみの案であり,市街地内の交通混雑,安全確保には効果が無く,地域の活性化や生活環境の整備に効果が高い埋立架橋案で整備を図ることが決定されています。

ホームページの「鞆地区道路港湾整備事業の概要(道路ルート3案の比較)」にも掲載しておりますように,トンネル案では,以下の点で埋立架橋案に大きく劣り,鞆地区が抱える様々な課題の抜本的な解決には繋がりません。

(1)鞆地区住民の利便性
トンネル案では通過交通の処理しかできず,鞆に目的を持つ交通は市街地に流入するため,密集市街地部の交通安全性や利便性に劣る。
密集市街地からのアクセスができないことや新たに駐車場を確保する必要があることから,鞆地区住民の利便性に劣る。

(2)緊急車両の通行
鞆に目的を持つ交通が狭隘な市街地中心部の道路に残るとともに,新たな進入路が確保できないため,緊急車両の進入や通行性が改善されず,地域防災上の問題が残る。

(3)観光客の利便性
駐車場が確保されず,鞆中心部へのアクセス道路に歩道が設置できないため,観光客の利便性や安全性に劣る。

(4)周辺地域への影響
福山側のトンネル取付部において,交差点改良及び取付道路設置による家屋移転が多数生じる。

(5)生活基盤としての港湾整備
生活基盤としての港湾施設を別途整備する必要がある。 

トンネル案の工期について,福山側のトンネル出口付近の現道(市道)沿線では,交差点改良および取付道路工事による家屋移転が多数生じるため,トンネル工事の期間とは別に,これらの家屋移転に要する期間や現道(市道)交差点改良および取付道路工事の期間などを考慮する必要があり,相当の期間を要するものと考えられます。

同様に事業費についても,家屋移転補償費用や現道(市道)交差点改良および取付道路工事費用がトンネル工事費とは別に必要となります。また,埋立架橋案では含まれている駐車場や港湾施設の整備事業費も別途必要になり,これらを考慮すると埋立架橋案をはるかにオーバーします。

こうしたことから,鞆地区道路港湾整備事業の計画は,鞆地区の住民が抱える様々な問題を抜本的に改善できる計画として,埋立架橋計画が最善の計画であると考えています。

※なお,「鞆を愛する会」の提言書(平成17年8月)のトンネル案の中では,地区内における道路の使い方として,
 ・軒下を歩行者空間にする
 ・通りの幅員に合わせて軽自動車など小さな自動車の利用やカーシェアリング(車の共同所有)
などが提案されています。

計画の再検討に関して

意見

『鞆の浦の景観は世界遺産に匹敵する世界的に貴重な価値を有している。結論を急がず,専門的知識を有する全国区の有識者による検討の場を設置すべきだ』

事業者の考え方

鞆地区道路港湾整備事業の計画は,ホームページの「鞆地区道路港湾整備事業の概要」にも掲載しておりますように,歴史的町並みや歴史的港湾施設(常夜燈,雁木,焚場,波止,船番所)が残る歴史的港湾の文化財的な価値について,広島県文化財保護審議会や福山市文化財保護審議会の意見を聞きながら,「鞆地区道路港湾計画検討委員会」,「鞆地区まちづくりマスタープラン」,「鞆地区道路港湾景観検討委員会」などで,学識経験者や地元住民の方々も委員として参加いただき,さまざまな角度から検討した計画であり,鞆の歴史や文化に十分配慮した計画であると考えています。

現在の鞆のまちは,歴史的な町並みが残る一方で,HPの「まちの現況と課題」にも掲載しておりますように,道路交通面,地域防災面,生活環境面などに様々な課題を抱えており,当初の計画が策定されてから22年が経過する中で,人口の減少や空き家が増えるなど,できるだけ早くこれらまちづくりの課題への対応が必要な状況にあり,鞆に住んでおられる方々の大多数が現在の埋立架橋計画の早期実現を要望しておられます。

現在,生活する上で多くの問題を抱えている鞆地区の多数の方々が,埋立架橋計画の早期実現を要望されている現状においては,既に20年以上に渡って検討を重ねてきた計画について,代替案の見通しが無い中で,再度検討を行い,事業着手をさらに遅延させてはならないと考えています。

また,2005年(平成17年)9月28日に福山市文化財保護審議会から出された,「歴史・文化的環境保全・整備・活用に関する提言」においても,代替道路を進めることによって,1日も早く重要伝統的建造物群保存地区の選定を行い,町並み保全を図るよう提言されています。