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10月定例市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年10月20日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2017年(平成29年)10月13日(金曜日)

報告事項

 ・日本郵便株式会社中国支社による高齢者見守り活動等の強化について

 ・福山アンバサダーの活動状況について

 ・島田荘司選「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」について

 ・メキシコオリンピックチーム視察団の訪問について 

会見録

報告事項

市長

 おはようございます。それでは本日は4点のご報告をさせて頂きます。

 まず1点目は,日本郵便株式会社中国支社による高齢者見守り活動等の強化についてであります。4月6日に「備後圏域連携協議会と日本郵便株式会社中国支社との地域における協力に関する協定書」を締結いたしました。JPに高齢者の見守り協力をお願いして参ったわけでありますが,本日から,新たな取組の追加をするというご報告であります。これまでの徘徊者などを発見した際の連絡に加えまして,新たに孤立死,孤独死等への取組として,日本郵便株式会社中国支社の社員が,業務中に個人宅を訪問した際, 新聞が溜まっている等,変化に気付いた場合に関係機関に情報を提供し,行政の支援につなげていこうというものであります。

 また,広域的な営業網を持つ郵便局の窓口に,高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターや各種の高齢者支援策を案内するポスターを掲示して頂きます。皆様方の右手のホワイトボードに掲げてあるこういうポスターを各郵便局の窓口に貼って頂いて,高齢者の不安の解消につなげていくと,こういうものです。こうした新たな取組を重ねていくことで,JPによる,地域の安心・安全の確保,そしてJPと行政との連携,こうしたものを深めていきたいと思っています。

 2点目であります。「福山アンバサダーの活動状況」についてご報告致します。福山市を愛する全国の人達に,SNSやブログを通じて福山市の魅力を発信,そして拡散して頂くのが福山アンバサダーであります。10月2日から活動を開始致しました。全国公募の結果,第一期のアンバサダーとして,149名の方を認定致しました。北は東北から南は九州までの方から応募を頂きました。この中には,海外在住の方も2名含まれています。また,「ふくやま未来づくり応援団」としてもご協力を頂いております島田荘司さんや,「乃木坂46」の和田まあやさんなど,本市に縁のある著名人13人,こちらにフリップで用意しておりますが,これらの方々にもアンバサダーのご協力を頂くことになりました。アンバサダーの皆さん方には,10月2日の活動開始直後から,フェイスブック,ツイッター,インスタグラム,ブログなど,ご自身のSNS等から数多くの投稿を頂いております。

 この11日までの活動期間,10日間でありますが,投稿の状況としましては,フェイスブックで99件,ツイッターで65件,インスタグラムで125件の投稿をして頂きました。このアンバサダー149名の方々のフォローワーの数を調べてみましたら,約86万人おられました。このように多くのフォローワーを持つアンバサダーの活動にはかなり大きな拡散性があるものと期待しております。

 またこの投稿内容でありますが,福山市から発信されたSNSをベースにそれを引用するような形でご自身のコメントを発して頂いたり,ご自身のお気に入りの場所や,グルメ・イベント情報,身のまわりのトピックス,それぞれ工夫をされた投稿を頂いているようであります。 また,アンバサダー同士,コミュニケーションを図ろうという内容も見られまして,今後は,アンバサダー同士がつながりを深める中で,福山の情報を拡散して頂く環境がさらに大きくなっていくものと期待をしています。

 また,今回のアンバサダーの募集に間に合わなかった方,あるいは,第一次の募集に気が付かなかった方が数多くおられるようであります。これを受けまして本日から10月31日まで二次募集をしたい,と考えております。応募は,市のホームページの専用のフォームから行いますので,是非この機会に第二期のアンバサダーとしての応募を頂きたいと思います。私どもも周知に努めていきたいと思っております。

 3点目であります。島田荘司選「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」についてご報告を致します。今年は,「福ミス」にとりまして,10回目の選考という節目の年になります。全国32都道府県と海外3カ国から過去最高になります118点の応募を頂きました。一般公募の選考委員による一次選考,そして,二次選考は,講談社・光文社・原書房の皆さんにお願いを致しました。そして,ここにあります3作品に,現在絞られてきております。この中から選者の「島田荘司」さんが,一つに絞り込みをして頂くと,こういうことになります。10月27日の金曜日に,ふくやま文学館において受賞作の発表を行います。私も新たな新人作家のデビューを心待ちにしています。

 また,今回,新たな取組を加えました。受賞作の発表の翌日28日に,東京都内の「広島ブランドショップ・タウ」において,都内の書店を対象としたPR,そして交流イベントを初めて開催を致します。首都圏における事業のPR,そして,来春には,受賞作の刊行が予定されておりますが,その際のプロモーションに繋げていきたい,そのための素地をつくっておきたいと,このように考えています。

 また,この場をお借りしまして,これまで「福ミス」からデビューした作家の中で最も活躍されていると言っていいと思いますが,知念実希人さんが,9月に刊行されました新刊「崩れる脳を抱きしめて」についてご紹介します。この作品は知念さん自身が福山を訪れて,取材をして頂いたそうです。そして福山駅のこと,鞆の浦のこと,情緒豊かに2ページにわたって,紹介されています。また,登場人物を福山市の出身という設定も頂いているようであります。この作品から,知念さんの福山市に対する愛着を感じることができてとても有難く思っています。このようなすばらしい福ミスの取組ですね。今後も発展させて行きたいと考えています。

 次は最後の報告になります。4点目でありますが,メキシコオリンピックチーム視察団の訪問についてご報告を致します。メキシコチームの事前合宿が,ご案内の通り8 競技予定されておりますが,このうちの4競技,バドミントン,ボート,カヌー,スポーツクライミングのそれぞれの団体の役員が,10月26日から30日までの間,本市を事前視察されます。各練習会場,宿泊施設,そうしたものを中心に現地訪問をして頂きます。そして,来年度には,合宿を行うと,こういう段取りが想定されています。

 このうち,ボート,カヌーは芦田川漕艇場や水上スポーツセンターを練習場所と致します。バドミントン,スポーツクライミングは,新総合体育館が完成するまでの間は,民間施設を利用して頂くことになります。こうした民間施設も視察をして頂きます。また,視察に先立って,20日には第1回目となります受入準備委員会を関係者が集まる中で開催を致します。各競技団体,経済関係団体等の委員にお集まりを頂きまして,練習サポート,通訳の確保,市民交流のあり方,そうした議論を早速始めます。全市一体的でスポーツ選手団の支援体制を構築していきたいと思っております。私からのご報告は,以上でございます。ありがとうございました。

質疑応答

記者

 代表質問として2つお願いします。まず,1点目ですが公民館での窃盗被害についてです。8月以来,市内の公民館を狙った窃盗被害が相次ぎ,先日の野々浜・引野公民館を含め7件発生しました。このような相次ぐ事案に対して,市としてどのような対策をお考えでしょうか。予算もかかることかと思いますが,警備会社のセキュリティーシステムや防犯カメラなどの導入など具体的な防犯対策がありましたら,お示し下さい。

 また,公民館のほかに,夜間不在になるような市の施設はどのような場所があり,どのような防犯対策されているのか,あわせて伺います。

 2点目はユネスコの「世界の記憶」についてお尋ね致します。ユネスコの世界の記憶遺産ですが,鞆の浦の福禅寺の墨書など,福山からも6点が現在登録申請中で,鞆の浦歴史民俗資料館でも企画展が開かれています。当初,9月にも登録の可否が判断される見通しでしたが,今のところどのような状況になっていますでしょうか。縁地連や国を通じて,現在の状況についてどのような情報が入っておりますでしょうか。登録後,市としてどのように生かしていく予定でしょうか。具体的な企画などがありましたらお示し下さい。

市長

 まず,公民館で多発しております窃盗被害についてであります。市民の皆様方には大変なご心配をおかけしております。お詫びを申し上げたいと思います。現在までに容疑者が2人逮捕されておりますが,現在も全容解明中であります。捜査にも影響を与えかねないため,例えば夜間不在になる施設等についての具体を明らかにすることは控えたいと思っております。

 防犯対策としては,施設の状況に応じて,機械警備や防犯カメラの設置も行っております。また,施設管理者に対しては,貴重品の管理方法を徹底するように,できるだけ現金などは公民館に残すことがないような管理をするなど,現時点で取りうる対応については徹底をして参りたいと思います。一刻も早い全容解明を私たちも望んでいます。

 次はユネスコ記憶遺産に関してのご質問であります。朝鮮通信使縁地連絡協議会という国内の協議会がありますが,協議会によれば,今月の24日から27日にかけてパリで開催されます国際諮問委員会において最終審査が行われると,そして,その勧告に基づいてユネスコが決定すると,このように聞いております。ただ,正式発表の時期は未定である,とも聞いております。

 本市では,正式発表があれば,速やかに朝鮮通信使に対する理解をさらに深められるような多彩な催しを展開したいと考えています。また,国内外へ情報発信する中で,多くの方々に朝鮮通信使との交流舞台であった鞆の浦を紹介し,訪れて頂き,その魅力を肌で感じて頂きたいと,このように思っております。

 先ほどご披露いたしました福山アンバサダーの皆さん方にもこの動きについてはしっかりとご報告をしながら,拡散のお手伝いをして頂きたいと思っております。具体的な企画については,後日,正式な発表がありましたら,ご報告したいと思います。

 なお,これまでも,広報ふくやまや,現地鞆の浦の歴史民俗資料館において特別展を開催するなど,朝鮮通信使についての機運の醸成には努めて参っておりますし,今後も努めていきたいと思っております。
以上であります。

記者

 報告事項に関する確認一点と,後,新しい質問をお願いします。ばらのまちの福山ミステリーなんですけれども,当初,東京で先に発表されるというようなことがあったと思うんですけど,それが変更して東京では次の日にイベントを開くという理解でよろしいでしょうか。 

市長 

 最初に受賞作の発表は,地元福山で行うと,こういう順番に致しました。

記者

 ありがとうございます。つづいて衆議院選挙に関する質問なんですけれども,先月にも少しお答え頂いてると思うんですけど,各党の公約とかが出そろった中で,今の段階で,前回子育てサポートとか有効な産業支援についての議論を期待したいとおっしゃっていましたが,現時点での議論はどのように評価されているのかということと,今後,さらに議論を深めて頂きたいということに,どういったことがあるのかお聞かせ下さい。

 続けて,公示日に自民党と希望の党の候補者の出陣式にご参加されたと思うんですけれども,それぞれの候補や党に対して期待することもあわせてお聞かせ頂きたいのと,最後に,投票率がやっぱり福山いつも低いといわれてますが,これから知事選も続いてくると思うんですけれども,投票率を上げる工夫について今の段階でのお考えがあればお聞かせ下さい。

市長

 国政選挙についてのお尋ねですね。私は前回のご質問の中で,子育て支援策,そして介護や医療や福祉,そうしたものへの持続可能性の見える制度構築,更には中小企業への人材供給,人材確保,いずれも人口減少化における少子高齢社会あるいは少子超高齢社会の本格到来を踏まえた,国の制度づくりに対する期待を申し上げました。それぞれのお立場で選挙戦も半ばに近づきかけておりますが,ご議論を展開して頂いているようでありますけれども,まだなかなか具体的な議論にまでは,いっていないのかな,という印象は持っておりますが,残りの選挙期間を通じまして,そうした問題がさらに明らかになっていく,そして福山の未来の発展に重なるようなそうした議論が展開されることを期待しております。

 ご要請がありましたものでありますから,お二人の候補の出陣式・出発式にお邪魔を致しました。それぞれの候補がそれぞれの支援の母体となるそうした方々の考え方をご披露頂きました。福山市の産業の発展そしてこれからの子育てあるいは勤労者の立場に立った地域の発展,それぞれのお話を私も聞かせて頂きました。福山市にとりましても明るい展望が開けるような,そうした議論が有権者の前に明らかになっていけばいいと思っております。投票率の問題もご指摘ございましたが,期日前投票所を一箇所増やす,あるいは子ども連れでの投票が可能になる,そうした新たな取組を踏まえての今回の衆議院選挙であります。選挙管理委員会を通じて幅広く,投票をお願いすると,こういう取組がこれからもなされていくであろうという期待をしています。

記者

 先ごろですね,ノーベル平和賞にICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が受賞したということですが,非核都市宣言をしている自治体の長としてどのような受け止めを持っておられるのか教えてください。

市長

 核廃絶に向けた取組がノーベル平和賞というかたちで実を結んだということは歓迎すべき事柄であろうと,このように思っております。私たちもそうした思いは共有をしていこうと思います。色々なやり方があろうかと思います。最終目標は同じ。それに向けて福山市としてもこれから進めて行きたいと思っております。

記者

 アンバサダーの件で,149人という人数に対して市長としてどういうお考えをもっておられるかということと,二次募集をされるということですが,最終的にどれくらいの人数にしたいという思いがあれば,伺いたいと思います。

市長

 正直,多くの方になって頂けたと思っています。これが149人に対する印象です。今回また二次募集をかけますけれども,これだけで終わることもないんじゃないかと思っています。様子を見ながら,三次募集,四次募集,そうしたものも考えていきたいと思っております。したがって,二次募集でどの程度の人数を目標にするかという,そういう考えは持っておりませんでした。大変驚いたのはこの方々の拡散力ですね。86万人の人がフォローしているということに大変勇気付けられた思いであります。この中に13人のいわば著名人の方も加わって頂いたと,大変快く引き受けて頂いたと。そういうことも意を強くしている理由のひとつであります。さらにこの取組が発展していくような,発展させていけるのではないかという,このような期待を今,感じています。

以上。