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10月定例市長記者会見(2回目)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年11月22日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2017年(平成29年)10月31日(火曜日)

報告事項

 ・ユネスコ世界記憶遺産登録決定について

 ・ガバメント・クラウドファンディングについて

 ・福山城築城400年記念事業について

 ・職員によるデニムPRの取組について

 ・ふくやま未来づくり100人委員会について

会見録

報告事項 

市長

 おはようございます。まず,今朝,飛び込んで来ました嬉しいニュースにつきまして,ご報告を申し上げます。本日,1時54分に対馬市から連絡がありました。ユネスコ記憶遺産登録が決定をしたと,こういうニュースであります。皆さんご案内の朝鮮通信使が残した記録6点が他の地域の朝鮮通信使関連の記録とともにユネスコから世界記憶遺産として認められたと,いうことであります。

 ご案内の通り,この世界記憶遺産というものでありますが,ユネスコの主催事業では,他にあります世界遺産,それから無形文化遺産とあわせて,ユネスコの三大遺産事業のひとつに数えられるものであります。これまでに,ベートーベンの交響曲第9番の原稿やアンネフランクの日記,さらにはフランスの人権宣言,など348件が登録をされています。これに新たに朝鮮通信使関連のものが加わるという嬉しいニュースであります。鞆の浦の福禅寺の境内は,すでに通信使史跡として,国の史跡に指定されておりますが,これに世界記憶遺産の資料が加わるということになります。また,今月20日にはすでに鞆の浦が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定,答申されると,こういう嬉しいニュースも伝わってきております。鞆の浦の,そして福山市の,歴史,伝統,文化の価値がいっそう高まることにつながる嬉しいニュースだと受け止めております。

 今後でありますが,朝鮮通信使縁地連絡協議会と連携を図りながら,今後の取組を進めていくことになりますが,現時点では,その縁地連に,ユネスコ部会を新たに設置を致しまして,このユネスコ部会において,今後の取組を協議しながら,縁地連一体として今回の決定を大切に受け止めていきたいと思っております。

 それから私どもの取組としては,本日12時から福禅寺におきまして,決定を受けた祝賀会,簡単な急ごしらえのものでありますが,突然の朗報を受けての祝賀会を催したいと,考えております。また,韓国側のパートナーであります釜山文化財団との連携もこれから模索していく必要があると思います。私もこの夏,文化財団の代表理事を訪れまして,友好を確認してきたばかりでありますが,縁地連の取組とは別に,釜山文化財団と福山との連携の可能性についても,考えてみたいと思っております。以上がユネスコ世界記憶遺産登録決定に関するご報告であります。

 次は,「ガバメント・クラウドファンディング」についてでございます。今回,新たにクラウドファンディングを開始したいと思います。ご案内の通り,これは,自治体等が実施する事業をより具体的にお示しをし,期間や目標額を設定し,インターネット上で,全国からのその事業に対する寄附を募ると,こういう取組であります。第一弾と致しましては,このフリップボードにもありますように,福山市都市ブランド戦略推進協議会が決定を致しました福山ブランド登録活動団体が行うプロジェクト2件について,支援を呼びかけることと致しました。

 全国の方から支援を頂くためには,対象となるプロジェクトが多くの方の共感を得るようなものでなければなりません。また,プロジェクトを進める財源を確保することで,その取組の更なる展開が可能になることが期待されております。併せて,福山ブランド登録活動団体の活動が全国に発信をされることで,福山という都市が「まちづくり」に積極的であるという印象付けにも繋がるものであります。

 今回,ガバメント・クラウドファンディングで支援を呼び掛ける団体は,ひとつは,「御領の古代ロマンを蘇らせる会」,そしてもうひとつは,「NPO法人mamanohibi」(ママの日々),この二つの団体の取組であります。

 まず,「御領の古代ロマンを蘇らせる会」は,西日本最大級の「御領古墳群」の存在に魅せられて,新たな古墳の発見や,すでに発掘済みの,古墳群の環境整備,あるいは見学者のガイドなどの取組を行っています。おびただしい数の古墳群の発見は,全国の歴史ファンなど,古代ロマンに夢を馳せる人たちにとって,胸躍るような出来事であるはずであります。今回のプロジェクトは,「触れることの出来る古墳,御領古墳群の古代ミステリーを市民主導で解きほぐし,その魅力を全国に発信する」もので,御領古墳群のプロモーションビデオの制作に対して支援を呼び掛けるものです。遺跡の発見と保存・活用をテーマに,世代や地域を越えた人々が交流できる場を作りたいという思いが,全国のファンの共感を呼ぶことを期待しております。

 次に,ママの日々でありますが,「みんなの子どもをみんなで守ろう」を合言葉に地域の親と子どもたちを繋ぐために,子育て情報を交換する「ママ日々ミーティング」やオリジナルイベントの企画・実施など,悩みや楽しさを共有できる場を,2010年の設立時から今日まで息長く継続しており,先駆的な取組として評価をされました。

 今回のプロジェクトは,これまでの活動により蓄積してきたノウハウや体験談を,「mamanohibi(ママの日々)の想いでココロによりそう本」の形に取りまとめ,疲労や不安の中で子育てをしている全国のママたちに,ココロのスイッチを切り替えるきっかけにして欲しいと,その思いを本として届けたいというものであります。

 寄附の受付は,いずれも11月10日から12月22日までを予定しております。全国の皆さま方のご支援をお願い致します。

 次,3点目であります。福山城築城400年記念事業についてご報告を致します。記念事業のキャッチフレーズがこの度決定を致しました。応募いただきましたキャッチフレーズの中から,7つの候補に絞り込みました。そして,今月2日から20日までの期間で市民投票を行った結果,「城のあるまち 福のまち」が最多得票を得たわけであります。投票された方々からは,「簡潔で分かりやすい。覚えやすい。福山の情景が浮かんでくる」「歴史があり,住んでいる人々が幸せに暮らしていると感じられる。また,市外に対しても福山市のイメージとして良いと思う」さらには「400年を機に,これからもずっと使えるキャッチフレーズだと思う」といったさまざまなご意見をいただきました。この「城のあるまち 福のまち」については,早速,チラシや文書などに掲載をし,PRにつとめてまいります。

 そして次は,このキャッチフレーズにふさわしいロゴマークを明日,11月1日から募集開始致します。ロゴマークについても,応募いただいた中から,専門家等による絞り込みを行い,市民投票により決定すると,キャッチフレーズと同様のプロセスを経ていきたいと思っています。多くの皆様方に応募をお願いしたいと思います。

 次であります。4点目になりますが,職員によるデニムPRの取組についてご報告いたします。福山市は,デニム生地生産量日本一のまちであります。これを知っていただくため,明日11月1日から15日までの2週間,市役所の職員有志が,デニム製品を着用して職務を行います。昨年は,一部の部署だけで実施しましたが,今年は全員でPRに取り組みます。期間中,市役所1階ロビーの南側において,デニムを活用した小物の展示を行います。

 また,デニムに興味を持っていただく,きっかけづくりの企画として,すでに今月の17日から始まっておりますが,来年1月11日までの期間で,デニムにちなんだ写真・動画・イラスト・ロゴを募集する「備中備後デニムコンテスト」も開催中であります。

 また,期間の最終日,15日に市役所1階ロビーで,デニムにちなんだファッションショーも企画したいと思っております。
なお,今年度は,全国から参加者を募り,デニム製造工場の見学バスツアーも実施する予定になっております。こうしたさまざまの企画を行い,市内外の皆さんに,福山市がデニムのまちであるということを改めて発信していきたいと思っております。

 次は最後のご報告となります。ふくやま未来づくり100人委員会であります。30年後の未来図の作成もいよいよ最終段階に近づいて来ています。この機会に,改めて委員以外の幅広い皆様方の意見を聴いてみたいと,聞く機会を設けることと致しました。

 まず,11月23日でありますが,今回の100人委員会発足に当たって応募していただいた多くの方で,残念ながら,抽選に漏れた方が274人名もおられます。この274名の方々は,100人委員会にこれまで熱いエールを送り続けて頂きました。この機会に改めてこうした方々に集まって頂いて,皆さん方の思いを出し合って頂くと,こういう場を設けたいと思います。「市民応援団 意見交換会」を開催いたします。やり方でありますが,ワールドカフェという,やり方を試みてみたいと思っています。一度に多くの皆さん方とさまざまな課題について,意見交換ができるというスタイルのものであります。

 それから次は子どもの意見も大切にしてみたいと思っております。夏休みの宿題として募集した「小学生が描く未来の絵」について,163点の応募をいただいておりますが,9月に開催した100人委員会において,全応募作品を展示し,投票を行いました。その結果,「委員会賞」1点,「未来づくり応援団賞」10点が決まったわけであります。12月にリムふくやまで全応募作の展示会を行うほか,100人委員会の未来図づくりの参考にもしたいと考えています。

 それからもう一つ,中学生との交流であります。「中学生が描く福山の未来」の授業を100人委員会の委員が参観に行くことになりました。11月17日の金曜日であります。これは車座トークに参加した城北中学校の生徒からの申し入れに答えるものであります。3年生の総合的な学習で半年かけて議論してきた中学生が考える,生徒たちが考える,「未来像」の発表の場があります。その場を委員が参観し,意見交換の時間を設けると,こういう予定としております。30年後には福山を引っ張る大人たちになる児童生徒の描く未来に,委員の皆さん方も,少なからず刺激を受けるものだと期待をしております。

 私からのご説明は,以上であります。ありがとうございました。

質疑応答

記者

 先日行われました衆院選の結果についてお伺いします。今回の結果について市長はどのように受け止めておられますでしょうか,ということと,明日の11月1日にも特別国会が開かれまして,第二次安倍政権が誕生する予定ですが,どのような期待と要望をお持ちでしょうか。それに関係しまして投票率についてお伺いします。7区の投票率は今回,48.50%と,前回に比べて1ポイントほど上回りましたが,依然,県平均よりも下回り,低投票率が続いています。知事選も始まり,低投票率が懸念されますが,このような現状についてどのように考え,投票率を上げるために何が必要だと思われますでしょうか。

市長

 ありがとうございました。衆議院議員選挙の結果の受け止めと新政権に対する期待についてのご質問であります。今回の選挙では緊迫する国際情勢への適切な対応や人口減少化で持続的な政策運営の有り方,そういうものが求められたのだと思います。政権選択の受け皿がないままですね,国民は安全と安定ということを強く求めたと,自公政権にそうした政策運営を引き続き委ねた、というかたちではなかったかなと思います。ただ一方では,政府に対して,引き続き丁寧な説明を求めると,こういう意見も聞かれたわけであります。こうした民意にしっかりと応える政策運営が望まれるし,そうしたことにしっかりと応えて頂けるのではないかと,このように期待をしております。

 また,争点にもなりましたが,未来を担う子どもたちに,これから家族だけではなくて社会全体として,どのような手を差し伸べていくのかと,こういうことが議論として提示されました。私もこれからは,地域全体として,あるいは,国が自ら子育てにも一定の役割を果たしていいのではないかと,このようにも思ってまいりました。保育・教育の無償化という公約も提示されましたが,具体的なものに今後なっていく,そうしたプロセスを注意深く見守っていきたいと思っています。その他に,生産性革命の実現,あるいは地方が主役の地方創生の実現など,地域活動に直結する,そうした争点も見られました。これらも含めて,政策の具体化,そして,それを裏付ける安定的な財源の確保の考え方についても,今後の議論をしっかりと見守っていきたいと思っています。

 投票率についてのご質問がございました。福山の選挙区においても投票率が上がりました。県,そして全国の投票率も少しではありますが上がったようであります。投票率については,より多くの方々が投票所に向かうための努力を不断に続けなければいけません。まだ投票率が低いとすれば,さまざまな要因があると思いますが,長年かけて,じわじわと影響を与えてきた有権者の政治離れ,そういうものの進行が根底にあるのかなという気が致します。であるとすれば,それに対する対応策とすれば,これはさまざまな取組を地道に継続する以外にはないということになろうかと思います。

 それから候補者がさまざまな世代に対して明確なメッセージをしっかりとした分かりやすい表現で訴えかけると,そういう努力も必要になってくると思います。福山市の選挙管理委員会と明るい選挙推進協議会がこの投票行動に良い影響を与えるような努力を進めてきておりますが,たとえば,同伴して来場された子どもに,投票記念カードをお配りして,少しでも関心をご家庭にもって頂く,あるいは新たに有権者となる高校3年生には,「投票ポケットブック」を配布する,こうした取組も行いました。また今後も行ってまいります。さらに現在の県知事選挙からは,福山大学と福山平成大学のご協力もいただきまして,期日前投票所を開設しております。既に開設しております福山市立大学も含めまして,3大学で期日前投票が可能となっております。学生の方にも大いにご利用いただきまして,若者の投票率の向上に繋がればと期待しております。以上です。

記者

 朝鮮通信使の記憶遺産登録についてお尋ねします。日韓関係が非常に厳しい中で今回,遺産登録になったということと,その中で福山市のものが登録されたということについて感想を頂けますでしょうか。

市長 

 国のレベルにおいては,あるいは政治の分野においては,さまざまな課題を抱えており,それはどこの国との関係においても,ありうる状況だと思っています。それはそれとして,双方が理解し合えるそうした解決策を生み出していく努力を,国を中心に外交努力によってして頂く,継続して頂く必要があると思いますが,一方で歴史や文化や伝統を共有する地域同士がお互いに友好を確認する場は同時にあってもなんら問題はないと思っておりますし,そうした地道なひとつひとつの取組が,国と国との関係を良好な方向に向わせるひとつのきっかけになるかもしれません。そういう意味では,今回の朝鮮通信使のユネスコ世界記憶遺産の登録については,韓国の同じ思いを共有する方々と心の底から決定を喜んで分かち合いたいという思いを持っています。

記者

 通信使に関連してのご質問です。今回の登録資料ですが,かなり劣化が進んでいると伺っております。その資料に対して保存の在り方は,これからどのように考えられていますか。また,重伝建の決定,記憶遺産の決定と,鞆にとって良い話が続いていると思われますが,この決定を上手に活かしていくための戦略みたいなものがあればお伺いしたいです。

市長

 まず,資料の保存についてはですね,この際しっかりとした調査をして,対応していく必要があると考えております。世界の人々が,記憶に留めるべき資料としての,決定を頂いたという責任もありますね。そういう意味で,修復についての補助の在り方を早速整理をし,確認をすべきだと考えています。また,ものによっては,レプリカの作成も必要かも分かりません。こういうかたちをしながら改めて市内外の方々に鞆に残された記憶に留めるべき資料を公開して,多くの皆さんに共有していきたいと考えています。それから重伝建の指定と合わせた取組についてのご質問がありました。また,地元の皆さん方とも,しっかりと意見交換をしながら,同時に生活の場でもある鞆に住む方々がどのように重伝建の答申や今回の決定を受け止めていくのか,どう活用したいのか,そんな思いもしっかりと汲み取りながら考えていきたいと思っています。

記者

 補足して,観光の戦略の中では,福山城・ばら・鞆の三本柱に据えてらっしゃいます。鞆については今年に関しては,あんまり表立ってPRされて来なかったのかなというような気もするんですけれども,そのPRに関して今回の2つの決定というのは,大きく活かしていけるものなのでしょうか。

市長

 もちろん,その観光資源としても大きな意味を持つものだと,持つ決定だと思います。ただ,私は以前から申し上げていますけれども,その観光のための資源という見方をすることが果たしていいのだろうかという思いもあります。そこに根付いた,或いは昔から大切にされてきた歴史や伝統や文化,その価値をまずはしっかりと再確認をし,磨き上げ,そしてその価値を後世に伝えていくというのが本来の今に生きる私たちの責任ではないかと思っています。そのような取組をしっかりすれば,自ずとその価値に惹かれて市外から,或いは国外から多くの方がその価値を共有したいという思いで訪れてくる,そういう方々についてはしっかりと迎え入れる体制や心構えをもつ,それが観光地としても市内や国外に発信していくことにつながる,そんな考え方を忘れずに今回の決定も受け止めていきたいと,いうふうに思っています。

記者

 今回の重伝建の選定の答申と,今回の決定と併せて,鞆にとってはもちろんですが,福山市にとっても非常に喜ばしい話だと思います。これはひいては福山市の都市ブランド向上に大きく寄与するのではないかと考えるのですが,福山市の進める都市ブランド戦略において,今回の決定がどのような役割を果たしていくのか,その認識を聞かせてもらえればと思います。

市長

 都市ブランドという言葉がありました。私たちも都市ブランド戦略を進めると,これまでして参りました。先程の記者さんの質問にお答えしたのも,そういう思いを改めて確認し,それを進めていくという思いの回答をしたつもりであります。重伝建の答申と今回の登録決定は福山の都市ブランドを大きく輝かせてくれる,そうしたきっかけに間違いなくなると信じています。さまざまなブランドという面があると思いますが,文化あるいは歴史は東西を越えたあるいはあらゆる立場を超えた共有出来るそういう財産ですね。したがってその時々に一時的に知名度を上げることに役立ち,そして時代が変わればそうした役割を終えていく,そうしたブランドではなくて,今後も輝き続けるそういうブランドを今回,福山はひとつ加えたということになると思っています。大変喜ばしい決定を頂いたと思っています。

記者

 知事選についてお伺いします。福山は県の第二の都市として,または備後圏域のリーダーとして期待する論戦ですよね。特に今の県政が課題とするもの,市町村にとって備後圏域にとって課題とするものについて期待する論戦というのはどのあたりかというのを,まずはお伺いしたいと思います。

 それに関連して,出陣式の湯崎候補の応援に行かれていると思うのですが,かなり積極的に支援するというような印象を受けたんですけれども,その理由ですよね。それに関連して課題なり期待することなり,どういうふうな思いで支援されているのか。この2点です。

市長

 ありがとうございます。これまで二期の広島県政を振り返りますと,子育て支援策にしても,或いはブランド力の強化にしても,或いはイノベーション戦略にしても,非常に県の勢いに一定の成果があったという県政であったと思っております。個別の政策についても県の政策と福山市の政策はかなり一致した,共通したところも多いような気が致します。そういう意味ではこれまでの県政がさらに発展をしていく,政策の方向性にも共鳴するものがあります。そのような思いをもって,現在の県政を私は受け止めております。

 一方で,県の東部として,備後圏域について,どのような今後,湯崎県政が続くとすれば,新しい県政が目を向けていくのか,これについては関心をもっていきたいと思っております。我々は我々で一致して努力を継続し,それぞれが活力を生み出すことが,広島県全体にとっての貢献につながるという思いで努力をしておりますが,県政がどのような目を向けていただけるのか,期待をしたいと思います。

 特に地元企業の人材不足の課題に新たな県政はどのように解決策を提示して頂けるのか,或いは女性の活躍する社会についてどのように県と連携を組んでいけるのか,そうしたことについて引き続き新しい県政と備後圏域とが協議を続けていきたいと思っています。

記者

 確認ですが県政の課題として今二つ,人材不足と女性活躍。今現在,ここがもうちょっと足りないなというか,今現在の課題については県東部の施策について,これ以外を含むインフラの面もあると思うんですけど,もう少しちょっと聞かせてもらえますか。

市長

 これから新しい県政が正式にスタートするにあたってですね,また地域の首長とも相談をし合いながら,県との協議を重ねていくことになると思いますが,これまで我々が知事に対して申し上げていたのは,先ほどの課題に加えて,たとえば医療のいわば東西格差というか,東西格差というと言い過ぎかもしれませんが,県東部における医師看護師の不足についての問題意識を強く訴えてきました。これに対しては,湯崎知事は早速答えを一歩提示して頂きました。岡山県とも連携して,県をまたがる両県の医療会議というものを再開しながら,医療資源をどう県東部に配在するのかという議論が一歩スタートしました。あるいは緊急医療体制に対してどう対応していくのか,こういう議論もそこでなされていくことが予定されています。そういう取組を通じて,ひとつひとつ課題克服に向けての道のりが示されていくことになっていくと思います。具体的には改めて首長の皆さん方の意見も聞きながら協議を検討していきたいと思っております。

記者

 福山城築城400年事業のキャッチフレーズですが,先程,市民の意見がいくらか紹介されましたが,市長としてはこの決まったキャッチフレーズに関してどのような受け止めをされていますか。

市長

 とても親しみやすい,分かりやすい,覚えやすい,そういうキャッチフレーズを選んで頂いたと喜んでいます。

記者

 このキャッチフレーズの浸透ですが,チラシと文書ということであったんですけど,もちろん事業としての,今後のイベントとかでもどんどんこのフレーズを売り出していきたいという思いはあるんでしょうか。

市長

 チラシなどに限ることなく,あらゆる場でPRに努めていきたいと思っております。

記者

 ガバメント・クラウドファンディングですが,それぞれの目標額を教えていただきたいのと,この二つのプロジェクトを選ばれた理由をお聞かせください。

市長

 後のほうの質問からお答えいたします。最初の目標額については担当の方からお答えいたしますが,冒頭にも申し上げましたように,共感を持てる取組,或いはその取組が,全国の同じ課題を共有する方々に対するひとつのメッセージになりうるもの,そういうものがガバメント・クラウドファンディングにふさわしいんじゃないかと思っております。そういう意味からその団体が行っている事業というブランド戦略で認定された団体が行う事業の中から今回の二つの事業を絞り込みました。もちろんこれからも,それぞれの団体の取組が自立して活動できるような,そういう手法は積極的に導入したいと思いまして,引き続き,第三第四のガバメント・クラウドファンディングの候補については研究をしていきたいと思っております。では,それぞれの目標額について担当から説明いたします。

市長公室長

 私の方から目標額について説明いたします。まず,御領の古代ロマンを蘇らせる会,こちらの方は約100万円。現在,どちらの団体も事業費との精査をしていますので最終的に確定はしていませんが,現在のところ100万円を目標としています。mamanohibi(ママの日々)の方は約250万円。このような目標額にされております。

 以上。