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5月定例市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年6月7日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2018年(平成30年)5月16日(水曜日)

報告事項

・福山ばら祭2018について

・駅前再生に向けた取組について

 

会議録

市長

 まず,1点目は,福山ばら祭2018についてご報告いたします。

 今月5月19日(土)・20日(日)の2日間,-福山に恋して 未来に恋して!-をテーマに「福山ばら祭2018」を開催いたします。

 1968年(昭和43年)にスタートし,市民の皆さんや各種団体,行政が一緒になって創り上げてきた福山市最大の祭りも,51回目を数えることになりました。今年は,確か最年少の女性実行委員長が率いられますが,人気の切りばらコンテストやローズコンサートに加え,新たな試みがいくつか加わっております。その一つがキックオフイベントとしての,ばら公園のライトアップです。もう既にライトアップされております。

 それから,ばらのまち福山PR大使 ニコライ・バーグマンさんの名前を付けた,福山とすれば11番目の新しい品種のばらが誕生しますが,その記念セレモニーが行われます。100万本のばらのまち福山応援大使 手嶌葵さんによるミニコンサートや広島で活躍されているアーティストの渕上里奈さん,そしてHIPPY(ヒッピー)さんによるローズコンサートなども行います。

 このほか,駅前や中央公園など5カ所でローズマインドを伝え,インスタ映えするということですが,「ばらのアーチ」のオブジェの設置がなされます。また,駅前とばら祭会場をつなぐローズロードへ人気アニメキャラクター「けものフレンズ」のパネルが11カ所に設置されます。また,花園公園会場にはドッグランスペースの設置なども行われると聞いております。駅前からばら祭の会場までをつなぐいろいろな工夫をされていると思います。皆様方におおいに楽しんでいただきたいと思います。

 それから今や「ばら祭」のもう一つの顔になっております,西日本最大級の福山大道芸も両日にわたって開催されます。全国から選りすぐりのパフォーマーが集結して,中心市街地20カ所の辻々で自慢のパフォーマンスを繰り広げるという事になっています。

 なお,今年は本市の親善友好都市であるハワイ州マウイ郡と提携10年という節目の年を迎えます。ばら祭会場には,マウイ群のPRブースの出店,そして群長ご夫妻には,20日のローズパレードの先導隊へ乗車などもお願いをしております。
そして,ばら祭の前日5月18日(金)には,本庁舎北側広場において10周年を記念する植樹式を行います。5月19日(土)には,ばらのステージにおいて,調印式なども行う予定です。今後のさらなる親善友好に向けて絆を深めてまいりたいと考えております。

 また今回新たに,ばら祭を盛り上げてくれる仲間が加わりました。一般社団法人ローズシティ福山です。これは,民と官が一緒になってばら祭を盛り上げてくれる。ばら祭会場の案内役をローズ福山OG達が引き受けてくれる,こういうありがたい組織が誕生している事も申しておきたいと思います。以上がばら祭についてのご報告であります。

 2点目のご報告に移ります。駅前再生に向けた取組についてであります。2018年(平成30年)3月に策定しました「福山駅前再生ビジョン」を具現化していく(仮称)デザイン計画を作成するための福山駅前デザイン会議を5月21日に初開催いたします。

 この会議では,ビジョンに基づき,福山駅前のエリア価値を戦略的に高めるための公共空間の形成や公民連携によるまちづくりのあり方について専門的な見地から検討を進めていきます。そして,福山駅前とその周辺の歴史あるいは特徴を踏まえたエリアごとの将来像,そして各エリアの核となる交流拠点,更にはエリアをつなぐネットワーク,これらを実現していくための事業を盛り込んだ計画,これをデザイン計画と私たちは呼んでおりますが,デザイン計画としてとりまとめていこうというものであります。

 会議のメンバーは,市に加え,アドバイザーとしては,昨年度1年間福山駅前再生協議会で座長をお務めいただいた都市・地域再生プロデューサーという肩書を持たれます清水義次さん,関係機関として広島県,広島県福山東警察署,オブザーバーとしては独立行政法人都市再生機構,JR西日本株式会社,福山商工会議所,シャープ株式会社,株式会社CAP,そして福山市立大学,そうした方々に参加をしていただくことにしています。

 今回5月21日の会議では,デザイン計画を作成するに当たっての基本的な考え方となる骨子(案)が提示されます。そしてそれを基に福山駅前を始めとするエリアにおける,にぎわいの拠点の候補などについても議論がされる予定と聞いております。

 第2回以降は,駅前周辺エリアで実施を予定している道路の活用の在り方,そして当面は,中央公園を想定しておりますパークPFIなどの社会実験や各エリア間の回遊性を向上させるネットワークの形成について議論を進めていくことになります。

 そして,年度末には中間とりまとめを行います。この1年間の議論を踏まえたデザイン計画の方向性のようなものがまとめられる,これが中間とりまとめとなります。

 そして来年度(平成31年度)末には,いよいよデザイン計画を策定すると,2年かけてデザイン計画を策定していくという事になります。デザイン計画の中には,中間とりまとめで記された方向性を事業として具体化していく,そうした事が盛り込まれていく事になると思います。

 次に福山駅前再生デザイン会議の取組に関連して,一つご報告を追加いたします。広島県福山東警察署との協定締結についてであります。

 この度,自治体と警察とが,まちづくりに関する協定を締結するという事になりました。全国でも珍しい取組と伺っておりますし,もちろん県内では初の取組となります。

 福山東警察署には,5月21日開催のデザイン会議にも参加していただくことは先程も申し上げた通りであります。一緒になってにぎわいの再生,安心・安全なまちづくり,そして効果的なデザイン計画の策定に向けた取組に繋げていきますし,この協定は特に終期・期限を設定しておりません。長い期間にわたって,警察と行政とが連携してまちづくりを進めていこうという大きな強い意思表示を行う,そういう機会になるものと期待をしております。この締結式でありますが,明後日18日午前11時から,この場所で行うこととしております。

 私からの報告は以上であります。

質疑応答

記者

 今月2日から4日にかけて開催されました「ばらのまち福山国際音楽祭2018」。これに関しての手応え,浮かび上がった課題,来年以降の展望などをお教え下さい。

 市長

 今回福山としては初めての開催となりました。また,準備期間も必ずしも十分とれたわけではありません。そういう意味では,できる範囲の事をやっていこうと,その中にあっても,福山らしい特徴をしっかりと市民の皆さんや聴衆の皆様に感じていただける,そんな企画内容にしようという事で取り組みました。

 期間中,リーデンローズにおける公演は10公演ありましたが,参加者が約6,800人,また,まちなかつながるコンサート11会場延べ20公演行いましたが,そこに参加をしていただいた聴衆の方が5,100人,合計で約12,000人の方においでいただきました。これは近隣の市町の取組に比べましても決して劣るものではありませんし,むしろ多くの方が集中的にこの期間,音楽を楽しんでいただいたという結果になったと理解しております。

 また,市民団体も42団体参加していただきまして,1,200人の方々が出演をされました。そして来場いただいた方にアンケート調査を実施いたしましたけれども,「質の高い本物の音楽に触れることができた」,あるいは「福山でこうした音楽祭を体験できるとは思わなかった」,更には「琴とオーケストラとの共演が非常に印象的だった」,「まちが音で溢れ,とても楽しかった」,「自然と涙が出た」こうしたありがたい回答をいただきました。出演された市民の皆さんと一緒になって,新しい音楽によるまちづくりの第一歩になったような気がしています。皆様方のご支援に感謝を申し上げたいと思います。

 課題でありますが,ボランティアの組織化までには至りませんでした。ボランティアが参加してもらえれば,もっともっと一体感を共有できたような気がします。また企業の協力・協賛というものも今後の課題として考えていきたいと思います。

 また今回は,市民団体の音楽部門とプロの音楽部門を2本立てで構成をしました。したがって,それを総合的にプロデュースする役割を特に置きませんでしたが,2回目以降は総合プロデューサーが必要だなと改めて思いました。また,音楽監督の設置も必要になってくるような気がしています。

 こうしたものが,私が受け止める主な課題でありますが,その他に少しだけ加えますと,駅前がもう少し音楽祭らしい風景にできれば良かったなと思います。主会場でありますリーデンローズが少し駅から離れていますから,駅からリーデンローズまでを全てバナーで埋め尽くすという事はなかなか難しいのですが,せめて駅前にもう少し雰囲気を,と思いました。

 また,主会場のリーデンローズの周りも音楽祭の期間中は,もっともっと華やかな風景を通行する方々に感じてもらえる仕掛けが必要だなと思いました。そして,音楽と音楽の間,幕間に軽食を取る,あるいは暖かい日の光のもとでビールを飲む,そんな飲食ブースももっと多くの方々に参加していただければいいかなと思います。

 まちなかコンサートも,もう少し連続して皆さんにより多くの会場を回っていただけるような仕組みをつくっていきたいと思いますし,空席をリーデンローズにつくるなら,今回小学生を無料で招待したのと同じように中学校や高校の生徒さんを無料招待してあげてもいいかなというふうにも思いました。

 こんなことを課題として,思いました。そして今月中には,今申し上げたのは,私が考える課題でありますが,企画委員会に改めて検証をしていただきます。そして2回目以降の音楽祭をどうするのか,その時期も含めて原案をつくり,同じく今月中に実行委員会を開催いたしますが,その実行委員会で2回目の在り方を検討していただく,決めていただく,こうした取組にしたいと思います。

 私は是非こうした音楽祭をもっと多くの市民の皆様の協力をいただきながら,継続できればどんなに素晴らしいかと,この様に思っています。以上です。

記者

 駅前再生事業について質問させていただきます。

 3月に駅前再生ビジョンを発表されて,4月には国から地方再生モデル都市の選定がございました。官民連携地域活性化基盤整備推進支援事業の認定も受けられました。中央公園,福山城公園ではパークPFIの導入も検討されているというふうに言われています。旧キャスパについて言えば民間からも方向性が示されました。

 これらの発言を受けて特定の自治体名は申しませんが,岡山県西部の自治体の関係者からは,やっと福山市が備後地域のまちづくりに本腰を入れることになってくれたという歓迎の声が地元の山陽新聞の記者の方に多数届いています。市長の再度まちづくりに対する姿勢,決断をお聞かせください。 

市長

 我々は圏域を越えて6市2町で備後圏域が一体となって成長していこうと,あるいは発展していこうという思いを共有してきましたので,今のようなコメントが岡山県内の市町から聞こえてきているという事については,ありがたい事だと受け止めております。

 改めて県東部の玄関口,あるいは備後圏域の中核市としての責任を果たすためにも,あるいはリーダーとして振る舞っていくためにもこの駅前に,にぎわいを再生していくと,そして人や物や金や情報やあらゆるものがこの東部に向けて向かってくる,そういう基盤づくりをしていく,そうした取組を強めていく,ということは,これは喫緊の課題であると思います。

 そういう意味から,これまで福山市が取り組んできた行政の一丁目一番地としてこの駅前再生を掲げてきた事は間違ってはいないのだという思いを今改めて思っています。

 国や県の支援も多くいただけるそんな環境がこの職員一丸となった取組の中で出来上がってきております。国も期待してくれているという事ですね。県も期待をいただいているのだろうと思います。そういう中でしっかりと,福山市としての責任を果たしていきたいと思っております。

記者

 国際音楽祭について質問させてください。

 先程,今回10公演で参加者が6,800人とリーデンローズの数字が出されたところですが,これはチケットの売り上げでいくと大体何割程度のものだったのか,この数に対してもっと,先程質的には,アンケート調査ではいい結果が出たとおっしゃっていたのですが,この数,量的に本来想定していた人員よりも多かったのか少なかったのか,数の受け止めの方をお聞かせください。

市長

 有料チケットの割合については,後で事務方からご説明をさせますが,我々は,このリーデンローズ2,003席を全部埋めるという事は,第1回目でもありますし,難しいとは思っていました。そこまでの目標を立てるのではなく,例えばリーデンローズで言うと,1階席の8割位を目標にしながらやってまいりました。

 そういう意味から言いますと,例えば2日目の午後にありましたローズコンサートについては,予想以上の席の埋まり方だったと思いますし,「そんなに素晴らしのなら行けば良かった」という声も後から聞きました。そういう意味では,そこそこではなかったかなと思います。

 ただ,良質な音楽を次世代の若い人たちに体験してもらおうという意味では,先ほど申し上げましたが,2階席,3階席も含めてチケット販売に頼らない席の埋め方としては,今後もっと前向きに考えていってもいいかなという思いです。

経済環境局長

 チケットの売り上げですが,もともと想定が有効座席数の8割程度を目標に置いておりました。クラシックという事で,なかなか一般的にも福山に限らず,全部埋めるという想定はなかなか現実的にはないものですから,約8割程度と置いておりました。その目標値に比較して,だいたい8割強位チケットが売れたので,全体で7割弱ぐらいのチケット販売ができたと思っております。以上です。

記者

 デザイン会議への市長の期待感と,第1回の会議を,もうちょっと詳しく言える範囲で言っていただけますか。

市長

 ビジョンをつくる。そしてビジョンの後,3カ年かけて,例えば伏見町中心にリノベーションまちづくりをする。そしてその後3年後は,今度は公共空間の整備を通じた取組。これを我々は最初の3年間を小さなリノベーションまちづくりと呼んでいます。

 そしてその後の,それに続く3年を大きなリノベーションまちづくりというふうにイメージしております。その後の3年間は,公共区間の在り方,あるいは公共と民との連携の在り方でどのようにまちづくりのにぎわいが出来上がっていくのか,あるいは拠点が整備されていくのか,そういう取組に発展させていこうと,こういう思いをもともと持っていました。

 そしてそうした議論を整理していくための会議体が必要だという事で,デザイン会議というものをつくったという事です。もともと予定をしていた段取りに一歩進んだという事になります。

 したがって,今度のデザイン会議の目的の一つは公共空間の形成と公民連携によるまちづくりの方向性を議論するという事が柱になっていく訳です。その中でエリアをいくつか整理していこうと,北から言えば,お城であります。そして駅前ですね。その駅前には,東西の伏見町と三之丸町があります。そして南には中央公園というものがあります。お城の西側には,美術館・歴史博物館のエリアも入ります。そうしたエリアをいくつか意識をする中で,従来ある公共施設をどう再活性化していくか,という視点が必要です。

 また,今までにはない,機能や拠点をそのエリアの中に作っていこうという視点も出てくるかもしれません。そういうものができれば,そこにどう民間の活動が関わってくるかという公民連携という視点が出てきます。

 エリアごとに目指すべき方向や機能が決まった。それをどう,動線でつないでいって回遊性を高める事で,相乗効果を増す事が出来るのかという議論に発展していく。そうしたものを具体的に事業の形で作り上げていくのが,2年後,31年度末のデザイン計画という事になります。

 それからさかのぼること今月の21日には,その元となる骨子案をみんなで共有しようというところから始まっていくという事です。先の展望もなく,骨子案だけが出て,そこから議論するのではなく,2年後にはこういうイメージのものが既に共有されている,そういう中でバックキャストといいますかね,そこからさかのぼること議論を整理するやり方として,骨子案をもう1回確認していこうというところから議論が改めてスタートするという事だと思います。

福山駅前再生推進部長

 先程市長がおっしゃった通り,21日にまず骨子案について議論の中で骨子の部を決めていきたいと考えております。デザイン計画は,先程市長がおっしゃったように,ハードだけではなくソフト面,公民連携の方向性といったものも考慮して事業計画を立てていく。そういった会議にして,それによって民間の投資を誘導していくといった会議にしていきたいと考えております。以上です。

記者

 福山東警察署との協定について伺います。具体的にどういった活動とか取組とか効果とかを期待されていらっしゃるのでしょうか。

市長

 協定の項目,合意する項目とすれば,包括的な内容になります。

 ただ,大きく二つの意義があると思っています。一つは,効果的なデザイン計画の策定に繋がるという事です。締結をし,締結を踏まえてデザイン会議の議論の中に関係機関として入っていただく訳ですね。どういう効果的なデザイン計画の策定に繋がるかといいますと,例えば道路空間を利用した賑わいの創出という事も当然このデザイン計画の中で議論になってきます。そうした時に警察の協力がなければ話が進みません。

 もう一つは歩行空間の確保です。道路だけでなく,歩行空間を確保する時に交通に支障を与えないようにするとか,ここまでは許されるとか,そうした警察との協議というのは必須です。こういう意味からも非常に有意義だと。

 更にもっと大きくネットワークという事を考えますと,円滑な交通処理をどう確立していくかという意味でも警察の理解と協力は,不可欠です。こういうものに繋がるので,効果的なデザイン計画に大きな貢献をしていただけるという事になります。これが一つの理由。

 もう一つの理由は,まちに賑わいが戻る,そして人が集まる。あるいは投資がそこに呼びこまれる。ビジネスが起きる。なんといっても,安全で安心なまちが前提となります。そういう意味でも,大きな役割を果たしていただく,こういう二つの効果を私は特に受け止めております。

記者

 気象庁は,去年の11月に南海トラフ巨大地震の関係で臨時情報を発表する運用を新たに発表しています。

 福山市は県内で津波による死者数が一番多いというふうに想定されていますが,臨時情報の扱いについて自治体の間でも対応に困惑しているというような声もあるそうです。福山市の方で今のところ気象庁の発表する臨時情報への対応について何か検討しておられれば,お話していただけますか。

総務局長

 今おっしゃるように,その取扱いにつきましては,まだ明確などういった対応を取っていくという事は,内部で検討している段階です。国・県と連携して対応していかなければいけない部分がございますので,ちょっと今の段階では具体を申し上げるものがございません。申し訳ありません。

記者

 けものフレンズのパネルの設置についてお伺いしたいのですが,今回初の取組という事でこれを設置する事において期待できる効果と,今年動物園が開園40周年だと思うのですが,そういった面で動物園での集客アップとか,そういうものも考えておられるかどうか,市長のご意見をお願いします。

観光課長

 けものフレンズのパネルをばら祭の会場に設置する事によって,子どもにも非常に人気のあるキャラクターなので,まちなかの周遊効果というのが見込めると考えております。

 それから,動物園とのコラボ企画,これは今,動物園の方で企画をしておりますが,けものフレンズの主役的存在のカラカルとサーバルは,これは福山市動物園におります。実際の動物がおりますので,相乗効果で集客を狙っております。

 以上。