ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

9月定例市議会市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年11月18日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2019年(令和元年) 8月27日(火曜日)

報告事項

・福山城築城400年記念事業について

・福山市総合体育館等の整備状況について

・福山市地域おこし協力隊員候補者の決定について

・9月議会の案件について

会議録

市長

 まず,福山城築城400年記念事業についてであります。築城400年の周知と機運の醸成に繋がる事業を協賛事業として,これまで募集してまいりました。現在11件が認定を受けています。このうち,5月から「ぬまくま夢工房」が発売しています「カープコラボTシャツ」は,2,400枚製作されておりますが,既に約2,000枚が売れて,大変好評だということを伺っております。

 また,この度,神辺町にあります「酒蔵 天寶一」と「福山優良酒販店会」の共同企画による築城400年特別版の天寶一,名前は「福山。」と名付けられた酒が発売されることになりました。このラベルには赤地に金の文字で「福山。」そして「福山城築城400年記念」というプリントがされています。発売は来月11日の水曜日からと聞いておりますが,この日は初代藩主水野勝成公がちょうど400年前に鞆の浦に入港したとされる旧暦の8月4日にあたることから,発売日が9月11日となったようであります。

 これらの商品を購入していただきまして,築城400年が近付きつつある,入封400年の年である,ということを多くの市民の皆さんに実感していただきたいと思っています。

 次に,「備後入封400年祭」の開催についてご報告をいたします。来月21日から23日までの3日間,福山城天守前広場や南側市道など福山城周辺を会場に「備後入封400年祭」を開催いたします。

 備後圏域の各市町によるステージPRや深津時代行列保存会など地域の伝統行事の紹介,表千家,裏千家,上田宗箇流の三流派による「千人茶会」,あるいは「福山城人前結婚式」を行いたいと思います。

 また,「福山城JAZZナイト」や「福山城幸盛ナイト」を開催し,福山城の夜の魅力についても市民の皆様にお伝えをしていきたいと思っています。

 ふくやま美術館プロムナードでは福山商工会議所主催の「ふくやまマルシェ」が,福山駅南側では駅前商店会主催の「ふくやま歴史まつり」が開催される予定になっています。

 さらに10月以降には,神辺,沼隈,内海,鞆,新市でも,それぞれ記念行事が予定されています。市民の皆様とともに入封400年を祝い,3年後の築城400年に向けた機運を醸成してまいりたいと思っています。

 2点目の報告でありますが,福山市総合体育館等の整備状況についてであります。総合体育館に隣接している(仮称)競馬場跡地公園については,2017年(平成29年)10月から工事に着手し,敷地造成をはじめ,雨水排水施設,電気,水道等の地下埋設物やトイレなどを整備してきました。

 本年7月末の進捗率は,約63%で予定通りに進んでおり,この20日からは大型遊具の設置組立を行っております。公園に向かって左手のエリアに設置されております大型遊具は,市内最大級の大型遊具であり,ローラースライダー28mの長さを滑っていくものであります。また,ゆらゆら揺れるつり橋など,いくつかの機能や遊び心がこの中に含まれています。また,乳幼児も安心して遊べるやわらかい素材を使ったエリアも確保されています。そして,背伸ばしなどができる健康遊具も配置いたします。乳幼児から高齢者まで,あらゆる世代の皆様に愛していただく,そんな遊具・公園づくりをめざしています。

 また,プレオープンイベントについてご報告をいたします。トップレベルのプレーを間近に観戦していただけるよう,全国規模の大会の誘致に取り組んでおりますが,今回,バレーボールVリーグ機構,そして関係団体のご協力によりまして,来年2月22・23・24日の3日間にプレオープンイベントとして,バレーボール国内最高峰リーグであります「Vリーグ2019-2020シーズン」の上位5チームによるファイナルステージのうちの3試合を開催できることとなりました。野球でいいますと,クライマックスシリーズのような,そういう位置付けのものであります。総合体育館のこけら落としにふさわしい大会を誘致できることになりました。多くの皆様にオープン前の新しい体育館をまずは楽しんでいただきたいと思っています。

 3つ目のご報告であります。福山市地域おこし協力隊員候補者が決定をいたしました。地域おこし協力隊員は最長で3年間,地方自治体の委嘱を受けて,地域に生活の拠点を移します。そして,地域の特産品開発や農林水産業への地域協力などの活動を行いながら,ゆくゆくは定住をめざしていただくという制度であります。

 この度,辻本良子さんが候補者として決定いたしました。実は一昨年の8月に山野町で車座トークを開催した際に,参加者の中から「協力隊員をぜひ山野にお願いをしたい」「来てほしい」という要請を受けました。そうした地域の声にも今回お答えすることができたと思っております。

 辻本さんは東京から山野町に移住をします。そして,SNS等を使った地域の魅力の発信,あるいは,農産物の活用についての知恵出し,そういうことをやってみたいと,このように言っていただいています。既に今月,移住されております。

 委嘱は,早ければ10月に正式決定するということであります。正式な活動はそれ以降になりますが,今,辻本さんの頭の中ではいろいろな構想が育っていっていると思います。私たちも活躍を楽しみにしたいと思います。

 それでは報告を終えまして,引き続き,9月議会の案件につきまして,ご説明をいたします。

 9月議会につきましては,本日,招集告示を行い,9月3日から開会することといたしました。第1次分として提出します内容について,本日ご説明いたします。

 まず,報告案件でありますが,「損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について」を始め3件となっています。

 決算案件としては,「平成30年度福山市病院事業会計決算認定について」を始め4件であります。

 次に,予算案件でありますが,「令和元年度福山市一般会計補正予算(第1号)」の1件のみであります。

 条例案件は,「公益的法人等への職員の派遣等に関する条例等の一部改正について」を始め14件であります。

 最後に,単行議決案件としては,「福山市立東小学校北棟校舎改築他工事請負契約締結について」を始め8件であります。

 それでは,以上ご説明しましたうち,補正予算の内容につきまして,議案説明資料に基づきご説明いたします。

 今回補正する会計は,一般会計のみで,補正額は5億4,402万3千円の追加であります。また,債務負担行為を1件計上するものであります。 

 まず,(1)7月9日の大雨による災害関連経費といたしまして,大雨により被災した農道の災害復旧について対応いたします。

 次に,(2)安心・安全の実現といたしましては,特別養護老人ホーム等施設建設費補助は,介護医療院の新設に向けた施設改修費を助成するもの。小規模福祉施設設備整備費補助は,障がい者福祉施設の非常用自家発電設備の整備や,介護施設の消防設備等の改修費を助成するものであります。

 (3)福山城築城400年記念事業の推進といたしまして,福山城築城400年記念事業推進費は,国庫補助内示の追加に伴い,福山城天守のほか,美術館プロムナードの夜間景観照明を整備するもの。福山城築城400年記念基金積立金は,福山城の価値や魅力の向上に向けた取組に対するご寄附を基金に積み立てるものであります。

 次に,(4)教育環境の充実といたしまして,学校図書館環境整備事業費は,図書の充実などに対して多くのご寄附をいただいたことから,当初の3校に加え,14校を追加して実施することとしています。

 (5)公共事業等の追加に伴うものといたしまして,国庫補助内示の追加に伴い,市営住宅の外壁等の改修を実施するほか,福山城博物館の天井の一部で使用が確認されたアスベストの除去工事を実施するものなどを計上しています。

 (6)コミュニティの活性化といたしまして,大門町西組町内会など3か所について地域集会所の建設費を助成するほか,高西町のコミュニティ施設整備や新市町で実施する文化団体活動を補助するものであります。

 (7)寄附金対応については,寄附者の方々のそれぞれの思いに沿った対応を行うものであります。

 (8)制度上補正を必要とするものといたしまして,国庫補助単価の引き上げによる特別養護老人ホーム等施設建設費補助などを計上するものであります。また,債務負担行為として,次期ごみ処理施設の整備・運営事業を追加するものであります。福山市に加え,府中市,神石高原町を含めた広域処理を行うための新たなごみ処理施設の整備費と約20年間の施設運営費を債務負担として計上するものであります。

 以上が,今回予定しています令和元年第4回定例市議会に提出する補正予算の概要であります。以上,9月議会へ1次分として30件を提出しております。私からの説明は,以上であります。

記者

 競馬場跡地公園の地下貯留槽の整備のことですが,この地下に溜められる雨水量はどれくらいの規模なのか,あと体育館の雨水だけを貯留するのか,それとも公園全体の雨水を貯留するのか教えてください。それともう一つ,公園全体の整備費用を教えてください。

建設局長

 細かい数字は今回持ち合わせていませんが,今回,公園についている降水調整機能につきましては,公園部分に降った雨を調整するものです。体育館については,体育館の施設の方で降水調整するような機能を持たせるようにしています。

 公園の調整地容量は1,600㎥で小学校の25mのプールにすると4基分程度となります。総事業費は12億になります。

記者

 もうしばらくすると市長の任期があと1年という時期を迎えるかと思います。市長は今年度に関して,任期1期目の集大成の年にするという決意をすでに表明されているところではあるのですが,あと1年を迎えるにあたって,残りの1年間,これだけはやっておきたいということがございましたら教えてください。

市長

 新たに今後取り組むこととして,今考えているのは,持続可能な財政運営が引き続き確保されるような対応を,この時期にしっかりと整えておかないといけないという思いを改めて持っています。

 これまで私は,5つの挑戦を果敢に着手し,実行してきたつもりであります。当初,市民の皆様にお約束をしたものに限らず,その後の市民の声,地域のニーズに応えて,柔軟に施策を迅速に実施してきたつもりです。その中には,子ども医療費の助成の拡充やエアコンの設置,そうしたものもあるかもわかりませんし,頻発する自然災害に対応する,まとまった防災対策を進める等々であります。こうした事業は当然にして,財政を圧迫する要因になります。ただ,これは何としてもやり遂げないといけないと,そのためにも,さまざま歳出の効率化だけに留まらず,歳入確保策も含め,強靭な足腰を持った財政の体質をもう一度考えていく,そうした取組も必要だという思いを持っています。

 事業については,「3つの備え」を今年度,市民の皆様にお約束をしておりますので,「3つの備え」を着実に実行する中で,5つの挑戦を深化していく,こうした取組は継続していきたいと思っています。

記者

 うがった見方で大変恐縮ですが,ただ今のご発言は,「2期目も頑張るぞ」という決意表明と受け止めてよろしいでしょうか。

市長

 いえ,残り1年についての決意を聞かれたので,お答えしたつもりです。任期をしっかりと全うすることだろうと思っています。

記者

 歳出の効率化とともに歳入確保策の検討というお話があったのですが,これはどういった趣旨でお話されたのですか。

市長

 歳出・歳入両面から財政のあり方を見直す必要があるということは当然のことです。これまで以上に歳入の確保策にも取り組んでいかないといけないという思いを改めて持っているということを先程お話しをしたつもりです。

記者

 それは,歳入確保に向けて新たな対策を検討されているということでしょうか。

市長

 それは,財政当局がいろいろと検討しているところです。財政当局とも協議しながら,どのような歳入構造を作っていくのか整理をしていきたいと思っています。思いとして先ほどの質問にお答えしたということです。

記者

 総合体育館のプレオープンイベントのことですが,Vリーグが来るということで,非常に大きい大会で期待感があると思います。今後3月の正式オープン以降,いろいろな形でトップレベルの大会や各種多様なイベントの誘致を検討されると思います。重要な課題だと思いますが,市長としてどういうものを誘致して体育館の活用を広げていきたいとお考えでしょうか。

市長

 新しい総合体育館がオリンピックイヤーにオープンするという節目に,私たちの体育館ができるというわけですから,市民が身近に楽しめる施設としての体育館の活用という視点はとても大切なことであります。これに留まらず,世界レベル,高いレベルの競技を青少年が間近に見て刺激を受けるというスポーツ観戦の在り方も考えていきたい,しっかり取り組んでいきたいと考えています。

 また,スポーツだけでなく,音楽や文化活動にも活用できる,そんな機能も持っています。さらには,コンベンション機能としても十分活用できるという体育館でもあります。多機能・多面的な活用の仕方も考えていきたいと思っています。

記者

 日韓関係が非常に厳しい情勢にあります。福山市は,韓国の浦項市と親善友好都市で,折しも今年40周年であり,植樹も行われました。長い間,ばら祭に来ていただいたり,こちらから花火大会に行ったり,地道な交流を続けてこられました。日韓関係が厳しい中で,市長としては,日韓関係がどうあるべきか,厳しい対応をとっている日本政府や韓国政府に対してどういう対応をとってほしいかという思いがあれば教えてください。

市長

 国レベルにおいては,複雑で困難な問題があると思います。さまざまな思いを持って外交関係を続けていくわけでありますから,時として難しい問題に直面すると思います。我々草の根レベルといいますか,地方レベルといいますか,住民レベルにおいては,そうしたこととは別の交流の在り方をしっかりと継続していくことが重要ではないかと改めて思っています。今年の5月にも40周年の交流を互いに祝いあい,交歓し合ったばかりです。こうした関係を今後も続けていければと改めて思っています。

記者

 3年間の市長自身の総括と残り1年でやりたい施策があればお聞かせください。

市長

 今年度の予算で「3つの備え」を市民の皆様方にお約束をいたしました。本市の中長期的な発展のためには不可欠な視点だと思っています。その第一歩という言葉が適切かどうかわかりませんが,以前からも取り組んできたことではありますが,さらにその3つの備えに注力をしていくというのが市政運営の柱だと,私自身は考えています。

記者

 日韓関係で,行事等で見直しているもの,確定していないものがあれば教えてください。

 また,補正予算でアスベストの費用が付いているのですが,具体的なスケジュールが分かれば教えてください。

市長

 浦項市との交流において,見直そうとしている事業は,我々の方からはありません。ただ,9月に訪問予定だった小学生のグループの来福が中止になったということは聞いています。今後の行事で,特段の変更が出てきているということは聞いていません。

 それと,アスベストでありますが,アスベストの存在を確認した直後に,封鎖をしまして,そして,現在はアスベストの飛散はないと確認のうえ,低層階の企画展は平常どおり,安心してご来館いただけるような対応にしています。今回の補正でアスベストの除去工事を計上しておりますが,年度内にはアスベストを除去していきたいというスケジュール感を持っています。

記者

 福山城博物館の上(展望台)まで入れるようになるのは何月くらいでしょうか。また,他の関連施設でもないかということを調べられていたと思いますが,どういう状況でしょうか。

市長

 関連施設についても念のために確認の作業に入っていますが,今の2点について担当から補足説明をいたします。

経済環境局長

 最初の福山城博物館のスケジュール感でありますが,9月の補正予算が認められてから,今年度中の完成をめざしています。確定ではありませんが,目途といたしましては,年明けには工事を始めまして,2カ月くらい工事がかかる予定ですので,福山城のお花見の時期もありますので,その時期までには完成させたいという思いです。関係各署とも調整しながら決めているところです。

建設局長

 他の施設についての調査であります。現在,施設管理者,管理している部署に対して,今月末を目途に,目視による点検を行い,報告するよう求めています。その報告により,今後,技術的な対応が必要かどうかの判断を行っていきたいと考えています。今月中に調査の報告をする予定です。

記者

 市長が就任後,大きな政治判断をされた北産業団地の2期事業が本格的に動き出す見通しです。改めて,2期事業の必要性,販売戦略,今後の見通しを教えてください。

市長

 リーマンショックの経済の変調を受けて,停止をされた事業を再開するということは大変難しい判断でありました。ただ,事業者の中からは,福山市内には産業用地が決定的に不足しているという声を何度か聞きました。事実,市内の事業者が市外の土地を求めて,この間,流出しています。そして,県内の産業団地,特に東部の産業団地の分譲率は極めて高い状況になっています。立地協定といいますか,企業との間で整備が完了したらそこに進出していくという約束を取り交わしたものですが,立地協定分も含めると東部の産業団地は92%が売約済みです。そういう状況でもあります。そういう意味でも,新たな産業団地の確保は喫緊の課題だという思いを改めて持っています。産業の力でここまで発展してきた福山から,有力な企業が市外に流出してしまうことはあってはならないと思っています。そういう意味で,2021年度から整備を開始します。同時に立地協定のような形を結べるように公募を開始しながら,分譲の進捗に努めていきたいと思っています。現在も既に,企業回りを積極化させておりますから,そういったニーズも取り込んでいきたいと思っています。

記者

 議会でも答弁があったということですが,改めて教えていただきたいのですが,1年前の西日本豪雨で芦田川の沈下橋が6カ所被災して1年経ちますが,現状と市としての今後の方針を教えていただけますでしょうか。

市長

 詳しくは後ほど担当から補足いたしますが,沈下橋を復旧してほしいというのが地域住民の思いです。そのために,沈下橋が河川構造に及ぼす影響をまずは調査して,その調査結果を元に国土交通省と復元が可能かどうかについての協議をしたいという思いで現在調査をしています。これが現状ということです。詳しくは担当から補足をいたします。

建設局長

 今市長が言われたように,流下能力をどのように阻害したとか,その辺のデータ解析等を今行っています。お盆前に1度,国土交通省と事前協議を行いました。その中でいろいろな課題等をいただいた中で,今月末に再度,事前協議を行い,それに合わせて地域住民の方の意見等も集約しながら,今度は正式に国土交通省と協議していこうと考えております。そういう中で,年内には復旧の方針等を決定していく予定であります。

記者

 現実には,国の河川構造令ですか,いわゆる既存不適格の状況にあるということですけれど,市長としてはどんな思いで,どういう方針で臨んでいきたいという考えでしょうか。

市長

 地域住民の思いはしっかりと伝えたいと思います。そのためにも,可能な限りのデータを揃えて協議に臨みたいと思います。一方で,法令があり,そこは難しい問題だと思っていますが,可能な限りの取組をしていきたいと思っています。

記者

 観光インバウンドの件で,韓国の問題等も含めてお伺いしたいのですが,日経新聞に中四国の市町村をインバウンドの人数とか消費金額でランキング付けをしたところ,福山市は残念ながら人数ではベスト10にも入ってこなかったのですが,消費額としては6位の都市になるという結果が出ました。あまり来てないが,中四国の中では福山市に大きなお金を落としているということで,インバウンドの恩恵を受けていると想像しますが,そういった中で,韓国からのインバウンドがかなり減っています。福山市は韓国とも交流が深く,福山に来られる韓国の方も多いと思っていますが,これまでの情勢から若干さざ波が立ち始めている中で,九州は韓国の方が来なくなって悲鳴をあげている観光地も沢山あります。福山市としてそういった観光業者からの声を聞いているかということと,これからのインバウンド対策,さらに振興を含めて何かお考えがあればその2点を伺いたいと思います。

市長

 福山のインバウンドの国別のシェアを見ますと,どこかの国に特化をしているということでもないと思います。ましてや,韓国からのインバウンドが圧倒的な外国人観光客数の部分を占めているということでもないような気はしています。今のところ,日韓関係の困難な状況から,福山の観光業者が「韓国からのインバウンドが減って…」という大きな声が私の耳に届いているということはありません。

 どちらにしても,韓国に留まらず,これまでインバウンド対策というのは必ずしも福山においては十分ではなかったわけであります。これからの観光行政においては,そうしたインバウンドの誘致をしっかりと取り組んでいきたいと思っております。日経新聞に消費単価が福山市は2.6万円,全国16位という記事が1面に載っていました。そのあたりの分析もしていきながら,効果的なインバウンド誘致をしていきたいと思っています。

 私が課題として考えているのは,近隣の市町に比べても福山市は,都市の規模の割には,圧倒的に宿泊者数が少ないという思いを持っています。宿泊につながるような対応に一つはつなげていきたい,その他についても考えていきたいと思っております。我々の調査能力では2.6万円の要因がよく分かりませんのでぜひとも教えていただければと思います。

記者

 読売新聞の読者から広報紙に当番医が載らなくなったということで便りがありました。新聞では休日当番医をずっと掲載しているのですが,市長自身,広報紙で当番医を載せなくなったことについてどのように思われていますか。年配の方は,電子版とかインターネットとかスマホで見ることが困難な方もいらっしゃいます。災害関係でもそういった情報を見ることができない人のために電話サービスを新たに始められたと思います。必要な情報が広報紙に載ってないことについて市長ご自身がどのようにお考えか教えてください。

市長

 まず担当のほうから答えてもらいましょう。

市長公室長

 昨年の10月から広報紙のリニューアルに伴って,今まで載せていた休日当番医を載せなくなった件ですが,主な理由としましては,休日当番医のデータをいただく時期がどうしても印刷物なので早い時期となり,実際広報紙が編集されたあとに変更が多くありました。結局は市民の方に迷惑をかけているというような現状があり,広報紙の見直しの中で掲載を見送ったというようなところはあります。

 ただ,市民の方からご意見を常にいただくような仕組みも今作っておりますので,そういった声を聞く中で,広報紙の改善に努めてまいりたいと思います。

市長

 正確な情報がどうすれば広報紙に掲載することができるのかということについて,引き続き考えていきたいと思います。

 以上。