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5月定例市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年6月6日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2017年(平成29年)5月12日(金曜日)

報告事項

 ・海外視察について

 ・福山版ネウボラの相談窓口の開設について

 ・「福山ばら祭2017」について

 ・東京オリンピック・パラリンピックに係るメキシコ選手団の事前合宿誘致について

 ・風水害への災害対応訓練について

会見録

報告事項

市長

 皆様,おはようございます。報告をする前に少しお話をさせていただきます。皆様ご覧のとおり今回からPRボードを一新いたしました。市民の皆様と共に実現出来た「100万本のばらのまち福山」と,「5月21日のばらの日」をデザインしました。今後このPRボードをバックに、市民の皆様方に市政報告をさせていただきたいと思っております。
また、本日から記者会見の時間を10時に早めさせていただきました。これは市政記者クラブの皆様ともご相談をした結果に基づくものです。皆様方のご理解もいただきながら,よりスムーズな形で市政報告が出来るよう改善を加えてまいりたいと思っています。それでは,私の方から5点の報告をいたします。

 まず1点目は,海外視察であります。5月31日から6月5日までの6日間で,私を訪問団長として,職員・市議会議員等,総勢8人で,フィンランドとブルガリアの2カ国を訪問する予定です。最初の訪問地フィンランドですが,福山版ネウボラの参考とするために,ネウボラ推進担当部長や相談員などと共に,訪問する予定です。フィンランドは,ネウボラ発祥の地であります。母子保健をはじめとした社会サービスが広くいきわたり,「お母さんに優しい国ランキング2014」では世界第1位に選ばれている国です。訪問にあたっては3つの都市,短い時間ではありますが3つの都市のネウボラ関連施設を視察するほか,さらにもう1都市を訪問して,ここでは自治体のネウボラ担当部局・部署も訪問したいと考えています。3カ所のネウボラ施設と加えて自治体を訪問する,こういう計画であります。子どもと家族を支援するための地域拠点であるネウボラについて現地で学び,先進事例や優良事例を参考に福山版ネウボラの構築に努めてまいります。

 次の訪問地はブルガリアであります。本市では,100万本達成後のばらのまち福山の取組を様々してまいりました。「ばらのまち福山PR大使」ニコライ・バーグマンさんの委嘱や資生堂との共同開発による「オード・パルファム」の商品化などです。今後さらにばらの持つ可能性を広く勉強して,100万本達成後のばらのまち福山の可能性を広げてまいりたいと思っています。例えばばらの持つ美しさ,色・香り・効能等の多様な機能について研究をする,そのことによって美容や健康・食・ファッションさまざまな分野への広がりを念頭においてみたいと思っています。その為に世界で唯一の国立バラ研究所である「ブルガリア国立バラ研究所」に訪問したいと考えています。当研究所はローズオイル等について長年にわたり化学的・薬学的な研究により進められてきた効果効能や世界一の品質を維持管理するための制度等も導入されているようです。幾つかのヒントを得て帰ってまいりたいと思っています。また,ブルガリアではカザンラク市を訪問いたします。同市はばらの産地として世界的に有名な都市であります。毎年「ばら祭り」にはカザンラク市から「ばらの女王」にも訪問いただいています。そのお礼も兼ねて訪問を致します。市長を表敬するほか,世界各国から観光客が訪れると言われております「バラ祭り」も視察をしたいと思っています。福山の「ばら祭」の今後にもつなげていきたいと思っています。

 次に2点目ですが,福山版ネウボラの相談窓口の開設についてご報告を致します。広島県のモデル事業として準備を進めて来ましたが,いよいよ相談窓口として「子育て世代包括支援センター」ちょっと硬い名前ですが,子育て世代包括支援センターを6月14日(水曜日)に開設を致します。相談窓口の設置場所は,エフピコRiM,すこやかセンター,松永支所,北部支所,東部支所,神辺支所,蔵王保育所,水呑立正保育所,西保育所,柳津保育所,新市保育所,神辺保育所の12カ所としております。このセンターをより身近に感じて頂くため愛称を募集致しました。応募があった中から「あのね」と決定しました。この「あのね」という愛称ですが,この言葉は話の始めや間に挟んで使う言葉で音も柔らかく,優しい感じの言葉です。「あのね」と気軽に何でも相談を持ちかけてほしいと,このような思いを込めました。そしてもう一つ意味があります。「あなたのネウボラ」,あなたの「あ」「の」そしてネウボラの「ね」を取って,「あのね」という言葉でもあると,私達は思っています。ネウボラ相談員によって,日頃の様々な悩みをしっかりと聞かせていただき,安心して子育てができるよう支援していきたいと考えています。尚,当日リムで「あのね」開所式・開設式を持ちたいと考えていますが,県の関係者にもお越し頂けるよう,いま調整を始めたところです。以上がネウボラ,「あなたのネウボラ」についてのご報告です。

 次は,「福山ばら祭2017」についてご報告を致します。来週に迫りました5月20日(土曜日)・21日(日曜日)の2日間,「ONE STEP TO THE FUTURE -感謝とともに、未来への一歩を-」この言葉をテーマに50回目の記念となる「ばら祭」を開催いたします。1968年(昭和43年)にスタートした「ばら祭」は,市民や各種団体,行政が協働で今日まで創り上げてきました。今年も人気のローズパレードや切りばらコンテストを始め,ばらに因んだ様々なイベントを予定しています。50回目を記念する企画として,昨年就任いただいた「ばらのまち福山PR大使」ニコライ・バーグマンさんが手掛けたフラワーアレンジメントの展示や,全国的にも有名なローズスタイリスト大野耕生さんによる講演会など,節目に相応しい企画も盛り込まれています。特に前日の19日にはバーグマンさんのフラワーアレンジメントの実演とトークがあります。福山の名前の付いた「ばら」と市内の陶芸家の作品をコラボでアレンジメントしていただく,その日のバーグマンさんの気持ちによって,どのような作品になるのか,予めこういった作品を造ってみると,こういうことではないようです。当日,ニコライさんが当日の雰囲気に合わせて色々なアレンジメントをご披露していただく,そういう実演もありますので,是非市民の皆さんには楽しみにしていただきたいと思います。そして福山駅前にも「ばら祭」を感じてもらえる装飾も施しております。駅前から中央公園・ばら公園・緑町公園に至るローズロードの散策を楽しんでいただきたいと思っています。

 加えて一つご報告があります。これまで「100万本のばらの福山応援大使」を加藤登紀子さんにお願いしてまいりましたが任期終了に伴い,新たに歌手の手嶌葵さんにバトンタッチを行うことになりました。5月21日(日曜日)に開催される緑町公園の「ばらのステージ」で,私から手嶌葵さんへの委嘱式を行う予定です。この他にも様々な催しを用意していますので,市内外から多くの皆様にご来場いただき,初夏のばらのフェスティバルをおおいに楽しんでいただきたいと思っています。

 次は4点目でありますが,東京オリンピック・パラリンピックに係るメキシコ選手団の事前合宿誘致についてご報告致します。現在,広島県と連携してメキシコ選手団の事前合宿誘致に向けて調整をしております。本市では8つの競技種目について,受入れ意向を表明しております。その競技種目は,こちらのボードにありますが左から,ボート,カヌー,ダイビング,競泳,トライアスロン,フェンシング,バドミントンそしてスポーツクライミングの8種目であります。本市は競馬場跡地に,新総合体育館を建設予定で,2019年度(平成31年度)に完成の予定となっています。是非この新しい体育館やローズアリーナ,そして景色の素晴しい芦田川の周辺での合宿を行っていただきたいと考えています。今月の24日(水曜日)ですが,メキシコオリンピック委員会の会長をはじめ4名の方が,事前合宿地の候補地のひとつとして本市を訪れる見通しとなりました。その際には福山をしっかりアピールし,合宿地の誘致に確実につなげてまいりたいと思っています。

 最後5点目ですが,風水害への災害対応訓練についてです。風水害への災害対応訓練について,昨年6月の大雨では,崩土による家屋の被害や河川の決壊等による浸水被害などが発生したことは記憶に新しいところです。その後,国・県と連携して再度災害防止の為,改善策を取りまとめてまいりました。このたび出水期の6月を控え,初動対応等について改めて確認することを目的として,5月26日(金曜日)に大雨を想定した災害対応訓練を実施いたします。訓練には関係機関として,国土交通省,自衛隊,広島県,広島県警に参加をいただく予定となっています。昨年11月の総合防災訓練では,天候不順のため参加を予定しておりましたヘリコプターが飛行できませんでしたが,今回は自衛隊・県警から2機のヘリコプターが連携して被害状況の確認など上空からの訓練を行う計画となっており,自衛隊のヘリコプターには私も搭乗する予定としております。訓練終了後はその結果をしっかりと検証し,問題点の改善につなげてまいりたいと考えています。私からの説明は以上で終わります,ありがとうございました。

質疑応答

記者

 1点目ですが,これまで2回開かれている「ふくやま未来づくり100人委員会」について質問します。過去2回のこれまでを振り返っていただくことと,この日曜に3回目があると思うのですが,それに向けての抱負ないし思いというものを教えていただけますか。

 それともう1点。先日,日本遺産の第2弾が発表され,通算54件認定となりまして,全国的に競争が激しくなっていると思うのですが,福山市としてはどのような点をアピールしていくとか,認定に向けた動きを教えて下さい。               

市長

 まず,ふくやま未来づくり100人委員会についてですが,1回・2回それぞれ3時間という長い委員会でしたが,とても委員の皆様方には熱心に議論をして頂きました。自分の思いをぶつけたい,福山の未来づくりに参画したい,思いを市民の皆さんと共有したい,そういう気持ちがひしひしと伝わってくる,そんな最後まで熱気を失わない,そんな委員会だったと思います。そして私にとって,とても嬉しかったのは,毎回多くの傍聴者が熱心に委員の議論を見守っておられるということ,更には未来づくり応援団が多忙の中,駆けつけていただいて郷里の未来についての思いを委員の皆さんに伝えていただく,こうした時間も持てました。更には374人応募いただいて結果274人の方には委員をお願いすることが叶わなかったわけですが,274人の思いも一緒に汲み取りながらこれまで議論をすることが出来たわけです。非常に私にとっては印象的なこれまでの委員会でした。私は自分なりに色々思いも持っていたし,テーマも持っていました。そういうものを原案として事務局に投げかけてこの委員会をスタートさせたわけですが,事務局からは「市民の皆さん方の思うとおりに議論を進めていきたいと思う」とこういう話も聞きまして,それ以降は私もあまり口を出すことをすまいと思って議論を見守らせていただいています。これからもどのような未来図が出てくるのか楽しみにしながら議論の行方を見守りたいと思っています。いよいよこの日曜日の第3回目にはテーマが決定されることになります。部会での審議がスタートするということです。皆さんの思いをどのように,その部会が受け止めていくか,素晴らしい未来図が完成することを引き続き期待したいと思います。

 次のお尋ねは日本遺産であります。今回も新たに17件が認定をされたと伺っております。今後は今までにない斬新なテーマ,ストーリー,魅力的な案,アイデア,そうしたものがより一層期待されるという意味では激戦が予想されています。これまでも関係者の意見も聞きながら案の整理を進めていますが,まだ「これ」と言ったストーリーが集約されているわけではありません。引き続き文化庁などと十分な協議を重ねながら福山の悠久の歴史文化が凝縮された魅力的に発信できる,そんなストーリーを作りあげられるよう努力をし,日本遺産認定におおいに汗をかいていきたいと思っております。以上です。

記者

 発表項目関連1点と,それ以外の項目1点についてお伺いします。
まずフィンランド,ブルガリア訪問ですけれども,普通の市長のヨーロッパ訪問はかなり珍しいのではないかと思うのですが,今,公務員さんの海外出張,議員さんの海外出張について厳しい目が向けられているというのも事実だと思うのですが,費用対効果などについてお考えをお知らせください。また,ネウボラについては大型ショッピングセンターとか福山市でも今後の発展が期待出来そうなところの施策もあると思うのですけれども,もう少しどのように活かせていけるかな,という現時点でのお考えをお伺い出来ればと思います。

市長

 いずれ出張スケジュールを,確定次第お知らせすることになると思います。十分短い時間の中で視察項目を盛り込んでいると考えています。事前に質問状を送って,そして回答を得たうえで必要があれば更に再質問を送りながら当日限られた時間での視察を効果的に行っていけるように今回特に配慮致しました。ヨーロッパであれアメリカであれ必要な場所に出向いて行って教訓を得るということは意味のあることだと思っております。また事前に,その質問のやり取りの中で何を今後の取組につなげていくか,何を成果として受け止め,それを発展していくか,まだ回答が戻ってきていないものですから,今の時点ではご報告出来ませんが,そういうやり取りを踏まえながら,是非具体的な成果を一つでも二つでも作っていきたいと思いますし,これを契機にそれぞれの訪問地・訪問場所・訪問施設との交流に繋げていくことも十分踏まえながら視察をしたいと思っています。

 二つ目の質問のネウボラにどう活かしていくかということも先程お答えした中に含まれていますが,今回はおっしゃったような大型ショッピングセンターにあるネウボラ,そして一般的なタイプとしてのネウボラ,更には小規模なネウボラ,幾つかのタイプのネウボラをバランス良くみることによって,何らかの教訓につなげるのではないかとこのようにも思っています。以上で最初の質問にお答えします。

記者

 2点目,今回も最後の方であった災害の関係ですが,先月下旬に芦田川の洪水の浸水想定が1.4倍くらいに拡大するという発表が国交省からありました。「千年に一度の大雨」ということで,これまで想定していたこととは全然スパンが違って,考え方の整理も難しいのではないかと思っています。現時点での避難所も浸水区域に入ってくるようなケースもあると思うのですけれども。市長の今の段階で結構なので,どのような考えで「千年に一度の大雨」に対応していくのか,ということと併せて,昨年の6月の大雨クラスの対応というのも急がれると思うのですが,その辺のステップの踏み方について現時点のお考えをお伺いできればと思います。

市長

 これまで「100年に一度の水害」にどう対応するのかということで,国もタイムラインを定めたり,それを踏まえた県河川の一部でもタイムラインが設定されてきました。次のステップとして「千年に一度の大雨」にどう対応するかという考え方に発展をさせていかないといけないわけですが,まずは100年に一度であれ千年に一度であれ,例えば水位情報を迅速に取り,的確に判断をしタイミングを失することなく避難指示につなげていくということは基本ですね。100年に一度であれ千年に一度であれ,まずは警戒水域に近づいてきたときの初動対応に抜かりのないような体制を十分整備をしておくという意味では,まずそうしたこれまでの考え方を徹底するところからスタートすることだと思います。それが更に千年に一度になったときにどのような様相を水害に見舞われた現場はイメージしないといけないのか,これはまだ私も十分考えが整理できていません。国も今,例えば芦田川においてどのようなイメージを持たないといけないかということを協議している段階です。それを踏まえて今度は県河川での取組も進んでくると思います。そういうものを見極めながらそれを実際に運用する立場としての基礎自治体の対応の在り方を出来るだけ急いで整理をしたいと思っております。まず我々の初動においてやるべきことはこれまで整理したことを確実に運用していくというところに,まず行きつくんだと思います。

記者

 お答えの中にもあったかとは思うのですが,特に避難所については今まで個人避難すればいいなと思っていたところが,千年に一度だと浸水してしまうというケースも出てくると思うので,なるべく早く市として考え,例えば100年に一度の大雨レベルだったら今まででいいですよというような,どこかの判断がまた複雑になってくるのではないかなと思うのですが,国も整備されているとは思うのですけれども,それについてはどうお考えですか?

市長

 おっしゃるとおりだと思います。国も県も今それぞれ千年に一度の対応についての議論が進められています。その中で事務局・担当部局ではそうした議論を既に進めているかもわかりません。そうしたことも改めて踏まえながらこの出水期を控えた時期の大きな重い教訓にしていきたいと思っています。

記者

 東京オリンピック・パラリンピックのメキシコ選手団の事前合宿のことで伺いたいのですが。この8競技の受け入れを表明したということですが,新体育館も含めて,新体育館と既存の施設で,この8つの競技は対応可能ということなのでしょうか?それともこれに伴ってまた新たに施設の整備だったり,もしくは施設の手直しだったりとか,そういったものも必要になってくるのでしょうか?

市長

 お答えします。既存の設備を使いながら,場合によっては近隣の市町とも連携をしながら,福山,場合によっては福山を中心にこうした8種目を受け入れるという思いで現在おります。したがって,新しい施設をこの為に何か造るということではないと考えています。また,民間の協力も当然求めていくことにもなります。民官一緒になって出来るだけ多くの種目の受け入れにつなげていきたいと思っています。

記者

併せてなんですけれども,メキシコの選手団がこの福山に来るということの,もたらす効果や期待感を市長の言葉でいただきたい。

市長 

 スポーツを通じて国際交流を強める,メキシコとの新たなスポーツを通じた交流を生んでいく,そうした効果が一番大きな効果だと思います。青少年にも夢を与えてくれると思います。また,福山という都市の素晴しさをメキシコに発信する重要な役割も果たしてくれることになります。更に言えば経済効果もあれば嬉しいですね。

記者

 ばらに関して2点ほど質問させて下さい。先程ブルガリアへの訪問でもあったように,100万本のまちの後の,ばらの展開の仕方の柱とされるイメージをお伺いしたいと思います。海外訪問をみると例えば産業化であるとか外への情報発信力を高めていくということかとは思っているのですが,今まではどちらかといえば協働のまちづくりと植栽というような活動に重きを感じたと思うんですけれども,今後の展開の柱となるものについて,また例えばアクションプランのようなものを作っていくのかどうか,その点をお伺いしたいと思います。

市長

 これまで協働のまちづくりの大きな柱としてばらの植栽を続けてきた,これは今後とも大切にしていきたいと思います。それは引き続き一つの大きな柱として残したいと思います。加えてそれに留まらない,例えば福山にしかない「ばら」との付き合い,私が先程申し上げたのは、医療や健康や食やファッションやデザインや,そうしたさまざまな分野への展開のうち,幾つかを新たな「ばら」との関係にしていきたいと思っています。そういう意味でこの「国立バラ研究所」というのは1927年に創設されて以来,ばらを守り続けてきたそういう研究機関です。その中に今後の新たな「ばら」との付き合いのヒントがあると思っています。

記者

 特に何かプランとなるようなものは今のところは。

市長

 色々な事前や当日のやり取りも踏まえながら,今後どのような形につなげていくのか,アクションプランも含めて,どのような形を進めていくのか今後の楽しみに取っておきたいと思っています。

記者

 ばら関連の2点目,今日の発表で「ばらの応援大使」を手嶌さんに委嘱することについて,バーグマンさんは同じような趣旨でも大使に任命ということなんですけれども,手嶌さんとの役割違い,ダブリ感もあるような気がするのですが。お二人いらっしゃる役割の違いだとか,狙いだとかもう少しご説明を頂きたい。

市長

 色々「ばら」について,それを応援していただく大使のような役割を持っていただく方,沢山いていただけるということはとても有難いことだと思っています。「ばら」というものをどういう形で伝えるか,ということによってそれぞれの役割があると思います。加藤登紀子さんや手嶌葵さんは,歌ということを通じて「ばら」の心を広く市内外に発信していただく,これはローズマインドというものを私達が大切にしている以上,それはとても有難いことだと思っています。特に加藤登紀子さんは100万本のばらの達成をめざして委嘱をされたということだと思いますけれども,引き続き100万本達成後もそうした心を,聴く人に伝えていく大使の役割を手嶌さんに受け継いでもらいたいと思っています。バーグマンさんはご案内のとおりのやり方で「ばら」を発信していただく,そういうことで特に私は重複感を持ってこのお二人方の大使を見ているわけではありません。

記者

 今後応援大使をどんどん任命していくと,そういうわけではないんですね。

市長

 もし,更にふさわしい方がおられればお願いをしていきたいという気持ちはあります。

記者

 市長のブルガリア訪問に関することとネウボラについてお聞きします。まず市長のブルガリア訪問についてなんですが,「国立バラ研究所」を訪問されるということで,わざわざ世界的な権威のある研究所を訪問されて一回きりの訪問で終わるかなというのはちょっと勿体ない気もします。例えば今後この研究所と,福山市ないしは福山大学に生命工学部がありますから,そういった複数の機関と連携して,今後研究所となんらかのつながりを持っていこうという考えがあるのかどうかその辺を教えて下さい。

 またブルガリア関連ではカザンラク市に訪問されますが,福山市にも民間の団体で福山フルガリア協会がありまして,こちらからもかなり以前から市長にブルガリアへ訪問してくれという要望を挙げていたかと記憶しているのですが,それと同時にカザンラク市と出来れば姉妹都市縁組をしたらどうかということで,協会でそういう希望があるのを私自身は聞いているのですが,市長のカザンラク市訪問が今後そういった姉妹都市縁組につながる可能性があるのかどうか教えていただきたい。

市長

 実はこのソフィアにあります「国立バラ研究所」の存在は以前から耳にしていました。そしてばらのまち福山と併せて考える時に必ずいつかは訪問したい,候補地として胸の中にはありました。そういう意味では今回の訪問をとても楽しみにしています。おっしゃるような今後の展開に向けた考え方について,具体的な案,またヒントをいただいております。そういうことを念頭に置きながら,どういう風につなげていくかについては十分考えていきたいと思います。なかなかこれまで市のレベルでヨーロッパに例えば頻繁に職員を派遣して事前に調整をしながら,訪問時に一つの形を作っていくというのは,なかなか難しかったのは事実です。したがって,今回訪問することを期にしっかりとしたフォローが出来るように考えていきたいと思っています。有難いアドバイスだと思っております。

 それからカザンラクとの姉妹都市縁組の話ですね,ブルガリア協会の方とも色々お話をする機会があります。色々姉妹都市縁組につながるケースはあると思うんですけれども,やはり何か長い一定の期間の民間交流がある,あるいは交流の実績がある,そうしたものを前提にしながら姉妹縁組に結びつけていく,それが安定的なその後の交流にもつながっていく,そういうイメージを福山市の場合は姉妹都市縁組を結ぶにあたって持っているようです。それも1つの考え方だと思うし,行政が行って意気投合することもあるかもわかりませんね。どのような形になるのかは全く白紙ですが,将来そのような両市の関係が出来れば素晴らしいなと思っております。どんなに素晴らしいバラ祭なのか,まずは目にしてみたいと思います。

記者

 ネウボラについてなんですが,6月14日に一斉にオープンするということですけれども,あとおよそ1カ月ですけれども現時点で,施設の整備状況であるとか,あるいは相談員さんの研修の状況のような現状をお聞かせ下さい。

市長

 研修は順調にいっていると理解しています。そして2カ月間もかけて研修をする例はあまり聞いたことがないと,このようにも理解しています。市立大学の発達心理学とか,そうした先生の研修もあって深い研修が今重ねられているんじゃないかと今みています。

 体制についてはまだ若干名相談員の確保に届いていません。ただ施設の開所にはなんとかこぎつけられると思っています。元々,相談員,保育士さんを中心とした人材の確保,どの市もそうですが,なかなか容易なことではないというなかで,ほぼ人員が充足されつつあるという意味では,ホッと胸をなでおろしています。これから福山のネウボラの存在や意義や取組が多くの人に知られていくことによって,また新たな人材がネウボラに参加をしてくれるということも期待していきたいと思います。そういう意味ではネウボラの事業に全力をあげて取り組んでいきたいと思っております。

記者

 ネウボラに関してですが,「あのね」は当初12カ所でスタートということですけれども,今後は何年間でどのくらい増やすとかいった,今後のビジョンがおありでしょうか?

市長

 出来れば箇所はもう少し増やしたいなという思いはあります。ただまずは,福山にとって新しい取組のネウボラの中身を充実していくと,本当の意味での子育ての安心の場所にしていくということに,まずは専念してみたいと思っています。その後,もっとこういう所にネウボラを作ってほしいと,市民の意見などがあればそうしたことも汲み取りながら少しずつ拡大していくことも念頭に置きたいと思っています。

記者

 「100万本のばらのまち福山応援大使」で手嶌葵さんを選ばれた理由についてもう少し詳しく説明して下さい。

市長

 お手元の資料の下の方に加藤登紀子さんのメッセージがありますね。はっきりと書かれておりませんが,中程に「2017年度から私の大好きな歌手の手嶌葵さんが引き継いでくださるそうです。手嶌葵さんには去年2曲歌を作らせて頂いております」というメッセージがあります,あの加藤登紀子さんからご紹介ですかね。では担当が説明をいたします。

協働のまちづくり課長

 手嶌さんの関連で,まず手嶌さんは加藤登紀子さんを敬愛しているということもあります。ジブリとの繋がりの中でお二人の関係も出来ていったということで,手嶌さん自身は加藤さんを敬愛していると,加藤さんも手嶌さん若手のこれから期待される歌手ということでより加藤さんも期待をしているなかで手嶌さんに曲を2曲提供していると,そういった関係もあります。それから加藤さんは,「百万本のバラ」という歌で福山の応援をしていただいたということになるんですが,手嶌さんは「The Rose」という,映画の主題歌にもなった曲なんですが,この曲がデビューのきっかけとなったということで,この「The Rose」という曲を大事に歌っているということで,ばらにも非常に縁がある方,そういったつながりの中でお二人にこういった話をしましたら,快く手嶌さんの方も受けていただきまして,加藤さんからも是非,手嶌さんこれは大歓迎だということで,今回に至ったということです。宜しくお願いします。

市長

 すみません,ありがとうございました。加藤さんの紹介ではないのね。

協働のまちづくり課長

 それは違います。

市長

 失礼しました,訂正させて頂きます。

 以上。