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第49期 修了式 式辞

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年3月23日更新

第49期 修了式

 第49期の修了式が中止になりました。学生の皆さんと一年間の学習のあしあとを振り返りながら盛大にお祝いしたいと考えていました。新型コロナウイルスの感染予防のためにやむを得ない決定ですが残念です。

 学長として皆さんにお伝えしたかったことをホームページに記すことで,学生の皆さんの一年間の頑張りに,感謝と敬意をお伝えいたします。

       2020年(令和2年)3月4日             福山市老人大学  学長  吉川 信政

 

式        辞

 

 福山市老人大学の修了式に,福山市議会議長 早川佳行様,予算特別委員会に出席されている市長のご挨拶を携えてお越しいただいた長寿社会応援部 落合部長様をはじめ多くのご来賓をお迎えして,第49期福山市老人大学修了式が,盛大に挙行されますことを皆さんと一緒に心から喜びたいと思います。

 人生百年時代と言われています。100歳以上の人は,昨年の9月の厚労省の発表を見ると全国では71,238人だそうです。福山市におきましては411人おられ,10万人当たり90人近くの方が100歳を超えておられます。違った表し方をしてみます。ここに65歳の女性が,仮に100人おられるとします。そのうち約半数は90歳まで、さらにおよそ6人は100歳まで長生きされるということを聞いたことがあります。そう考えると,70歳を目前にした私も,100歳までとは言いませんが、90歳までの見通しを持たざるを得ません。あまり考えたことがなかったのですが,人生百年時代というキャッチコピーが広くいきわたってくると,いや応なしに私自身にも迫ってまいります。

 まずはお金の問題です。寿命を全うするまでには年金のほかに 2000万円が必要であるとした報告が昨年夏に出そうになりました。正確ではないなどといったことから,正式な報告書にはならなかったと記憶していますが,衝撃的なニュースでした。正確なことは分かりませんが間違いなく蓄えは必要だと意識しました。

 金銭的なことは大切です。しかし,人生百年時代には精神的な豊かさこそが最も大切だと考えます。このことは生涯学習施設である老人大学は大きく関係するものと考えています。新しいことにチャレンジすること,新しい知識を吸収すること,新しい友人を得ること,そしてその人たちとコミュニケーションをとることなどを続けることが健康で明るい生活を送るもとになると思っています。

 その恰好な場所が老人大学です。若いころから絵画が好きでいつかは正式に習いたいと思い続けていて通い始めた人,友人から進められて書道を習いに来て,ついには展覧会に出品をされた人,カラオケに通うようになって、始めてみんなの前で歌えるようになったことで交友範囲が広がった人など,生活に生きがいや張り,そして楽しみが増えたという話を伺うことがよくあります。老人大学は,100歳人生を見通した中で大変有意義な学びの場となっていると思っています。健康に若干の不安のある私にとっては,学ぶことは健康寿命を伸ばすことにつながっていることをしっかり肝に銘じておかなければなりません。

 次にハードの面で感じることです。北部市民大学を見てきた私にとっては,老大の施設設備はとてもうらやましく感じます。多くの教室を有する校舎,エレベーターも洋式のシャワートイレも整っております。学生の皆さんは狭いと思っておられるようですが,200台近い自家用車が停められる広い敷地,どれをとってもこの上ない学習環境です。

 また,多彩な教科を設け,力量ある講師の先生方に指導をいただいていることから,学生の皆さんの学びたいという意欲に十分応えられていると思っています。福山市の直轄で肝いりの老人大学は,福山市から多大なる援助,大きな後ろ盾をいただいていることを忘れてはなりません。この老人大学で学ぶ学生の皆さんは,これらのことを十分認識していただきたいと思います。

 さらに地域のみなさんから支えられていることも忘れてはなりません。登下校時の交通量の多さは,地域の皆さんにとっては決して都合のいいものではありません。学生祭の時の自動車の通行量が多いこと,老大付近への駐車の在り方でも迷惑をかけています。こうした状況の中,福山市の中心地でずっと老大を存続させようと思ったら,感謝の気持ちを態度に表し,「さすが老大生はきちんとしている」と思っていただけるようになる必要があります。私が学長になって以降の様子を見ていますと,譲り合いの気持ちをもった自動車での移動が,おおむねできていると思っていますが,さらに一人一人が意識した運転をしてマナーが向上していくことを願っています。

 生涯学習の重要性を自覚し,地域から愛されるとともに必要とされる老大に成長することが,次の五十周年を迎えるための第一歩になるものと考えます。

 一年間の皆さんの頑張りに敬意を表すとともに,さらに老大が発展することを期待して学長の挨拶とさせていただきます。

      2020年(令和2年)3月4日                福山市老人大学 学長 吉川 信政

 

第48期 修了式

亥の 大群迫り 譲る戌    老大学長  高橋 和男

1年で弱る心境

去年,6回目の年男だった私は,老大ニュース(修了式特集号)に,「風に立つライオン」(さだまさし)に思いを馳せ,「風に向かって立つ老犬でありたい」と 

書いた。

しかし,今年の元旦は,「団塊世代」筆頭の亥生まれに年男・年女の座を明け渡し,「亥の大群迫り 譲

る戌」との心境に。賀状にも「後,どのくらい元気で過ごせるか,なお何が為せるかを自問する年初め」

と記した。

1年で体力の減少

私の健康法「千メートルを週4回泳ぐ」は,「五百メートルを週2回,」に落ちた。「弱る心境」の裏に

あるのは,「体力の減少」。「加齢」とは,「老い」を誤魔化す言い換えだと悟る。

老大生は,「元気な高齢者」の代表だが,その裏で,「体調不良による欠席・入院による長欠」は多い。

妻の賀状には,「昨日は私が鍵を,今日は主人がスマホを探す」と。老大事務室の電話は「朝は欠席連絡,夕は忘れ物問合せ」が目立つ。

分かり合う高齢者

10年前の私は,「今の自分」を想像できなかった。「老いるとはこんなものかと老いて知る」だ。

だが,同世代は,生きてきた時代と経験を共有し,互いの体力や心境が分かり合える。老人大学の良

さは,「同世代が分かり合いながら学べる」ことだ。「明日の自分」を多く見聞きできることだ。

「老人・高齢者・シニア」のいずれの用語を使おうと,「年を重ねた者の状況に大差はない」と自覚し,

「健康と安全が1番」に取り組むことが肝要だと思うのだが。

第47期 修了式

風に向かって立つ老犬でありたい       

 老大学長  高橋 和男

若き日々を振り返る

私は,戌年生れで,今年6回目の年男。「児童会長を務めた両親の愛犬・やっと

仕事に有り付いた野良犬・仕事を漁りまわる猟犬・館の庭掃除する番犬・旋風に立

ち向かう闘犬」と歩んできた。紆余曲折・波瀾万丈というべき半生だった。

年老いた犬となった

今,老大学長6年目を終えようとしている。多彩で優秀な職員・自覚的な学生会役員・意欲ある老大

生に支えられ,お陰で遣り甲斐のある日々を過ごさせてもらっている。しかし,古希を境に少し体力が

落ち,年老いた犬となった。

学ぶべき闘志と行動

30年前,青年海外協力隊でアフリカに出向いた医師の志を歌った「風に立つライオン」(さだ まさし)

は,「空を切り裂いて落下する滝のように僕はよどみない生命を生きたい 風に向かって立つライオンで

ありたい」と叫んでいる。

非力を補う気構えを

ひ弱な身体と浅薄な知力の私が,多くの修羅場を潜り抜け得たのは,闘争心と行動力のお陰だ。「弱さ

は強さで補う」が私の人生訓。この世に生ある限りよどみない生命を生きたい。ライオンは無理だが,

「風に向かって立つ老犬でありたい」と自分に言い聞かせる日々である。