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日本人とインドネシア人が協働 福山市内でアジア野菜を栽培 若井農園 代表 若井克司さん

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若井 克司(わかい かつし)さん

若井さんの写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

代表  若井 克司(わかい かつし)さん(中央)
従業員 カーエル・ファーミさん(左)
従業員 先家 茉子(せんげ まこ)さん(右)

 

日本人とインドネシア人が協働 福山市内でアジア野菜を栽培

若井さんの写真​​​​若井農園写真​福山市箕島町にある『若井農園』。箕島町特産のホウレンソウを中心に育てながら、近年はレモンバジルや唐辛子、キャッサバなど約30種類のアジア野菜の栽培も開始。農園併設の直売所や広島県内の店舗、SNSを通じて販売しており、福山をはじめ全国に暮らす外国人から人気を集めています。

代表の若井克司さんは2011年(平成23年)、関西から福山市にUターン移住して『若井農園』を開業。2021年(令和3年)からは外国人技能実習生と地域事業者をつなぐ組合の紹介で、インドネシア出身のカーエル・ファーミさんと先家茉子さん夫婦も農園の仲間に。ファーミさんの発案で、アジア野菜を栽培・販売する自社ブランド『ワカイファーミー』を立ち上げました。

「故郷の味」を届けながら国際交流も生み出す農園

若井農園写真2若井さんの写真

「ファーミと茉子と話す中で、福山市に住む東南アジア出身の方々は、祖国で親しんだ生鮮食材がなかなか手に入らず困っていることを知ったんです。その現状を解決する一助になればと、アジア野菜の栽培に乗り出しました」と若井さん。ファーミさんも「『故郷の味』はパワーを与えてくれるもの。多くの在日外国人にアジア野菜を届けたい」と意気込みます。

また「多文化共生を目指したい」と語る先家さんのアイディアで、野菜の収穫会を開くほか、農園内にバーベキュー場やイスラム教徒用の礼拝堂などを設けている『若井農園』。今では東南アジアからやって来た技能実習生や留学生、外国人親子だけでなく、海外の食や文化に興味を持った日本人の地域住民も農園に集うようになり、国際交流が生まれているそうです。

アジア野菜を活用して地域貢献に取り組みたい

若井さんの写真​​

福山市に暮らしてみて感じたことをファーミさんと先家さん(広島市出身)に尋ねると、「海や山がそばにありつつ、利便性は抜群。災害の心配も少ないので住みやすい」と話してくれました。若井さんは「箕島町は水はけが良くおいしい野菜が採れる土地であることを、市内外にもっとPRしていけたら」と言います。

もともと農業で地域に貢献したいという気持ちが強く、学校給食への野菜提供などを行っていた若井さん。「今​後はアジア野菜を活用した地産地消の推進や食育に取り組みたい。例えばレモンバジルを使ったお好み焼きなど、今までにないレシピを提案するのもいいですよね」。『若井農園』は、福山の「農」と「食」を新しい観点から発展させてくれそうです。

 

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2023年(令和5年)2月取材

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