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まちに溶け込みながら鞆の魅力を届けていきたい NIPPONIA 鞆 港町 家守 鳥井践さん,鳥井千晴さん

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鳥井 践(とりい せん)さん 鳥井 千晴(とりい ちはる)さん

鳥井さんの写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界中を旅してたどり着いた​小さな港町・鞆の浦

鳥井さんの写真NIPPONIA 鞆 港町の写真​​

鞆町内に3棟の宿が点在する分散型宿泊施設『NIPPONIA 鞆 港町』。「1日、鞆の住民になってもらう」というコンセプトに合わせて、フロントから宿泊棟へ移動する際は周辺を一緒に散歩するなど、観光地としてではないまちの魅力を伝えています。

家守(支配人)を務める鳥井さん夫婦は、2020年(令和2年)に鞆に移住。大学時代に留学先のイギリスで出会った2人は2017年(平成29年)に結婚し、世界一周旅行を経て鞆の浦へたどり着きました。

「いつか自分たちの手で何かをしたいと考えていました。地方や田舎の文化、古民家に興味があった僕の思いと、いろんな人が集まれる場所が作りたいという妻の思いが一つになって、『NIPPONIA』の活動に参加することになりました」と話す践さん。ちょうど鞆でのプロジェクトが動き始めたタイミングで、2人は「家守」として迎えられることになったのです。

 

おせっかいであたたかい​人との距離が心地よい​

鳥井さんの写真

「初めて鞆を訪れたのは2020年(令和2年)の7月。梅雨のさなかでずっと雨が降っていたのに、鞆へ到着した途端に晴れたんです。医王寺からの景色がとてもきれいで、まちに歓迎されているような気がしたし、時間がゆっくりと流れているように感じられて、このまちで暮らしたいと思いました」と千晴さんは話してくれました。

暮らしと仕事の距離が近いからか、どんなときも自然体な姿がすてきな2人。宿泊者だけでなく、ご近所さんがふらりと立ち寄っておしゃべりしていくのも当たり前の風景です。

里帰り出産をして久しぶりに鞆に戻ってきた千晴さんが通りを歩けば、「帰ってきたんじゃな」「おかえり」と、ご近所さんが声をかけてくれたそう。

「町並みや美しい景色などがクローズアップされがちですが、鞆の魅力は人。人と人との距離が近く、近所の人がおすそ分けをしてくれたり、お正月にお節を食べにおいでと誘ってくれたり。小さな港町ならではの豊かな暮らしがあり、僕たちを気にかけてくれる『おせっかい』が心地いいんです」と2人はうれしそうに笑います。

 

まちに溶け込みながら​鞆の魅力を届けていきたい​

鳥井さんの写真​​

空き家となった古民家や歴史的建造物を宿や飲食店として再生し、トータルなエリアマネジメントを実践する『NIPPONIA』。鞆でも、宿だけでなく空き家再生プロジェクトが始動しています。

「長年空き家になっている物件をリノベーションして、住宅や店舗として貸し出しています。すてきな物件が増えて、移住者が増えることにつなげていきたいし、個人的にはパン屋さんや本屋さんができたらいいな」と話す千晴さん。

践さんは、「もっと多くの人に鞆の魅力を知ってもらいたい。いろんな人が鞆を訪れることでまちが多様化し、未来へと続いていくのではないかと思います。ゆっくりと時間をかけて地元の人の理解を得ながら、さらに面白く魅力的なまちにしていきたい」と語ってくれました。

鞆で暮らし、鞆で働き、自然とまちに溶け込む鳥井さん夫婦。ゆっくりと新しい風を吹き込みながら、たくさんの人たちに鞆の魅力を届けています。

 

▼NIPPONIA 鞆 港町インスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/nipponia_tomo/

2022年(令和4年)12月取材

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