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バスケットボールの魅力を次世代に伝える FUKUYAMA BATS  代表 河相智志さん

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河相 智志(かわい さとし)さん

福山バッツ写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1チーム3人でプレーができる​バスケットボールチームを設立​

河相さん写真​​

福山で活動する3人制プロバスケットボールチーム「FUKUYAMA BATS(フクヤマ バッツ)」。代表を務める河相智志さんは、5人制バスケットボールリーグ・Bリーグなどで約8年、プロバスケットボール選手として、兵庫県、茨城県、島根県、愛知県、東京都のプロチームで活躍した後、故郷である福山に戻ってきました。

「昔は、少しでも上手くなりたい、高みを目指そうというモチベーションの仲間は少なかったんです。また、プロチームが市内に一つもなく、子どもたちにとってプロが遠い存在だと感じていました」と河相さん。福山市は子どもから大人までバスケットボールの競技人口は多いものの、市内にバスケットボールゴールがある公園は少なく、気軽に競技を楽しんだり、練習したりすることが難しい環境にあります。

そこで河相さんは、市内のバスケットボール環境の改善やプロスポーツ文化の醸成を目指し、2019年(令和元年)秋に「FUKUYAMA BATS」を設立しました。3人制バスケットボール「3x3(スリーエックススリー)」は、5人制バスケットボールと比べて半分のスペースで行えるというコンパクトさが魅力のスポーツ。「多くの人に気軽に見てもらいたい」と語る河相さんは、40代である現在も現役選手としてプレーを続けています。

 

「バスケットボール教室」で学校を訪れ​子どもたちに感動を与えたい​

河相さんの写真

プロの選手として、全国で行われる試合に出場している河相さんですが、試合以外にも力を注いでいることがあります。それが、「バスケットボール教室」。福山市内の学校を訪れて、さまざまな角度から子どもたちにバスケットボールの魅力を伝えるという活動です。バスケットボールの指導に加え、プロキャリアを積み重ねてきた中で培った考え方、大切にしていることなどを講演会の形で子どもたちに伝えることもあります。

中でも印象に残っているのは、2022年(令和4年)3月に行われた福山市立湯田小学校4年生との共同企画「湯田×BATSドリームマッチ」です。これは、子どもたちが「FUKUYAMA BATS」の試合の企画から運営までを行う大規模なプロジェクト。選手への出場交渉や、バスケットゴールやコートといった備品のレンタル、備品を運搬するトラックの手配、試合の案内状の送付、当日の司会・進行など、すべて子どもたちが試行錯誤しながら行いました。

「当日は、子どもたちが普段通う校舎に3x3のコートを敷いて試合をしました。すごく盛り上がりましたし、楽しそうにしていました。こうして、バスケットボールやFUKUYAMA BATSを通じて、子どもたちに感情が動く体験してもらうことができてよかったと思います。これをきっかけにバスケットボールを好きになってくれる人が増えたらうれしいですね」と河相さん。湯田小学校 1 校から始まったこの取り組みの輪は、現在、千田小学校、駅家小学校…と少しずつ広がっています。

 

バスケの未来を担う次世代に​満足のいく練習ができる場所を​

河相さんの写真​​

2022年(令和4年)4月、「バスケットボールの未来を担う次世代が満足のいく練習ができる場所を、もっと増やしたい」という河相さんの思いが、一つ実を結びます。福山市東深津町にある『福山メモリアルパーク』の芝生広場に、3x3専用の屋外コートが誕生したのです。これは、福山市内の公園では初めての試みです。

「福山市の公園緑地課さんから、『3x3のコートを作りたいので協力してほしい』と話をいただいた時は、驚きました。バスケットボール環境の改善につながる活動に携われたことをうれしく思っています。これからも、子どもたちが気軽にバスケットボールに触れられて、ゆくゆくはプロを目指せるような環境作りをしていければ」と話す河相さん。今後も現役選手として自身の技術を磨きながら、バスケットボールの魅力を次世代に伝えていきます。

 

2022年(令和4年)11月取材

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