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信岡家住宅(のぶおかけじゅうたく)
信岡家は1726年(享保11年)以降,備後国品治郡戸手村(現在の福山市新市町戸手)の庄屋を代々務めた家です。
庄屋としての役割のほか,享和元年(1801年)には私財を投じて農業用水路「戸手用水」の開削に着手し水田の旱魃に備え,1804年(文化元年)には福山藩の義倉の出資者としてその設立に関わりました。また,浄土真宗の地元門徒を代表し畳講の元締となり,浄土真宗本願寺派総本山・西本願寺(京都市)へ年1,300枚を越える備後畳表の納入を行っています。福山藩との関わりも深く,将軍の代替わりごとに幕府が派遣した巡検使の接待役も務めました。
このように信岡家は近世における当地域の社会・経済の安定と発展に重要な役割を果たしました。
信岡家住宅は旧銀山街道沿に立地し,江戸時代後期以降の建造物が一括して保存され,主屋,東の蔵,西の蔵,炭小屋,茶室及び腰掛,井戸屋形,中門及び塀,長屋門の8棟が国の登録有形文化財となっています。
長屋門は2014年(平成26年)に修理が行われ,現在は「信岡フラットミュージアム」として地域社会と芸術文化をつなぐ施設として活用されています。
また,2022年(令和4年)から2023年(令和5年)に主屋,茶室及び腰掛,炭小屋の修理が行われており,地域に開かれた文化財を目指して様々な活用に取り組んでいます。
所在地 |
福山市新市町戸手2166 |
連絡先 |
TEL 0847-51-2366 |
公開日 |
イベント時のみ公開(不定期) ※信岡フラットミュージアムHPにてご確認ください。 |
利用料金 |
有料の場合あり |
アクセス |
JR福塩線 戸手駅から徒歩5分 |
駐車場 |
あり |
トイレ設備 |
あり |
HP |
https://nobuoka-museum.jimdofree.com(信岡フラットミュージアム) |