広報ID:379545印刷用ページを表示する 掲載日:2025年11月1日更新

秋季特別展「幕末、激動の福山藩~その急~阿部正桓と箱館出兵ー最後の幕臣 榎本武揚、そして土方歳三ー」
同展は戊辰戦争の大詰めとして、1868年から箱館五稜郭で行われた戦闘をテーマとしています。今回はその中から「流星刀」と呼ばれる刀を紹介します。
この刀は旧幕府軍を率いた、榎本武揚が明治時代に所持したもので、宇宙から飛来した鉄隕石(いんせき)で制作された大変珍しいものです。富山県に落下した隕鉄を榎本が私費で購入し、刀匠に制作させました。直刃(すぐは)と呼ばれる真っすぐな刃文(はもん)、そして刀自体の地鉄(じがね)は板目肌(いためはだ)と呼ばれる年輪のような文様(もんよう)が確認できます。これは鍛錬と呼ばれる刀を成形する工程で現れるもので、刀匠の努力の跡です。茎(なかご)(持ち手の部分)には「星鉄を以て之を造る」という隕鉄で制作した旨が彫られています。
普段は榎本が設立に携わった東京農業大学で保管されていますが、この度西日本で初めて公開します(同展は11月24日(月曜日)まで開催します)。

「榎本武揚所用 流星刀 銘 東京住岡吉國宗(おかよしくにむね)作 明治三十一年四月八日 裏銘(金象嵌)以星鉄造之」東京農業大学図書館蔵
手話通訳/要約筆記の有無:
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