
時を忘れて一夜の熱気 奇祭「ほら吹き神事」
新市町にある吉備津神社は備後国の一宮(いちのみや)※で、一宮(いっきゅう)さんの名で親しまれ一年中さまざまな祭事が執り行われています。特に秋から冬にかけては、11月下旬の市立大祭や年越しの除夜祭、元旦の歳旦祭、そして正月の初詣が終わると2月3日の節分祭と備後一帯から多くの参拝者が訪れます。
節分祭の夜に開催されるのが「ほら吹き神事」です。豆まきが終わり日もすっかり暮れる頃、参拝客は煌々(こうこう)と燃えるたき火の周りに集まり、神事が始まるのを今か今かと待ちわびます。人々の期待が高まる中、ここぞとばかりに集まったほら吹き自慢たちが舞台に上がり、思い思いのほらを吹きます。自慢のほらが飛び出す度に聴衆のやじと笑いが弾け、真冬の広場は湯気が立つ熱気に包まれます。中には熱気に浮かされて舞台に飛び入り、即興のほらを披露する参拝客も現れます。
ほら吹き神事の起源は定かではありませんが「笑う門には福来る」という言葉にもあるように、笑いが魔よけになるという考えが根底にあります。奇想天外なほら話は、さながら鬼を追い払う豆のようなものといえるかもしれません。
ここだけの話ですが、吉備津神社の節分ではポップコーンをまきます。そのため、ほら吹き神事が始まるとたき火に炙られたポップコーンがはじけて飛んでくることがあるそうです。
やけどに気を付けて、塩かキャラメルを用意して参拝してください。
〔注意〕これはほらです。
※一宮…律令制下の国で最も社格が高いとされた神社

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