
生活を豊かに 山野水力電気発電所
山野町には100年程前に造られた水力発電所があります。山野を流れる小田川は豊富な水量と急峻な山による高低差があり、水力発電に適していたためです。
明治期に電気の利用が始まると、各地に設立された電力会社が水力発電のための水利権を確保しようと動きました。当時の村役場である深安郡山野村の役場文書の中には「水力電気ノ交渉ニ関スル書類」が残されており、それによると1911(明治44 )年には発電所の計画があったことがわかっています。
1918(大正7)年には福山電気化学工業という会社から自社の工場に電気を通すため、水力発電用水の利用申請が県に出されます。村民からは村にも電気が通ることへの期待とともに、生活水が枯渇するのではないかとの不安の声が上がりました。その後、県からの許可が下りたものの二度にわたり発電所の計画場所が変更されるなど調整は難航し、地元と会社との間で話し合いが続きました。生活用水の確保などの補償が決まった後、ようやく工事に着手しますが、工場と山野の一部に電気の供給が開始されたのは13年後の1931(昭和6)年でした。
当時の動力には、水力発電所として日本初の営業運転を行った蹴上発電所(京都市)と同じペルトン水車が導入されました。この水車は2017年の設備更新まで86年間回り続け、現在は役目を終えて発電所の隣に展示されています。リニューアルされた水力発電所は新しい水車が今も発電を続け山野の生活を変わらず支えています。

手話通訳/要約筆記の有無:
このページに関するお問い合わせ先
文化振興課
084-928-1278




