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上下水道局の取組(日頃からの水の備えについて)
災害時の応急給水について
災害時の応急給水対策
福山市では,災害などで断水した場合に迅速な応急給水が行えるよう市内の主要配水池に緊急遮断弁を設置しています。
災害時の応急給水量については,市内の浄水場及び配水池で約55,000トンの飲用水が確保できます。災害発生時から3日間は1人1日当たり3リットル,その後7日間は1人1日当たり20リットルの水を必要としており,これを目安に災害発生から約7日間の飲料水が全市民に確保されていることになります。
さらに,災害時の協力体制として,(公社)日本水道協会広島県支部内で応援体制や松江市・尾道市と三者間で応援協定を締結しているほかに,早期復旧へ向けて迅速な対応ができるよう他の事業体や民間団体とも応援協定を締結しています。
緊急遮断弁の設置
震度や水の流れる量を感知し,緊急的に配水池の弁を閉めて非常用水として貯水するもので,市内9か所の配水池に設置しています。
給水車の配備
災害で断水した際に,避難所や応急給水所などに水道水を運び,水を配るための車です。
この給水車は2,000リットルの水を運ぶことができ,約600人分(1人1日当たり3リットル)に必要な飲み水を配ることができます。
また,加圧ポンプを装備しているので,病院や避難所等に設置してある受水槽や仮設水槽に水を入れることができます。
仮設水槽の配備
災害時に,避難所などに設置し,給水車で運ばれた水道水を給水することで,住民のみなさんに仮設水槽から直接給水していただくことができます。
これにより,給水車は水道水の運搬に専念することができるため,応急給水の効率を向上させることが可能となります。
災害時の応急給水
万が一,災害により水道施設に被害があったときには,応急給水所を開設します。
給水にお越しの際には,水を入れる容器(ポリタンクやペットボトルなど)を持参してください。
なお,応急給水所の開設は,地域の被災状況などにより決定いたしますので,広報車やホームページなどでご確認ください。
6リットル給水袋
10リットルポリタンク
いざという時のために飲料水の確保を!!
いざという時のため(水が出なくなった時のため)に,飲料水の備蓄にご協力をお願いします。
飲料水の備蓄のおすすめ
災害直後は,道路の寸断や渋滞で応急給水活動が始まるまでに時間がかかることも予想されます。
このような時に慌てないためにも,各家庭で
1日1人3リットル × 3日分 = 9リットル
を目安に水を備えておきましょう。
※人間が生命維持のために摂取する必要がある水の量は「成人で1日当たり2.5リットル」と言われています。
水道水をくみ置きする時には次の点に気をつけましょう
ポリタンクは,10リットルくらいの大きさが適当です。水は1リットルが1キログラムの重さになります。
大き過ぎると持ち運びや水の交換も不便です。
1 最初に手を良く洗いましょう
2 密栓できる容器を選び,よく洗ってから使用してください
3 直接水道水を容器いっぱいに入れ,ホコリや雑菌が入らないようにしっかりとフタをしましょう
4 保存場所は冷暗所を選びましょう
5 保存できる期間は直射日光を避けて3日程度が目安です
(残留塩素の消毒効果を考慮して,3日に1度は水を換えましょう)
水道水は,病原菌で汚染されることがないように,塩素で消毒しており,蛇口で1リットルあたり0.1ミリグラム以上の塩素があることが法律で定められています。水道水の中に残っている消毒効果のある塩素を残留塩素と言い,残留塩素があるうちは,細菌は繁殖しません。
※1 水道水に含まれる残留塩素は空気に触れる面が少ないほうが長くもちます。
※2 残留塩素には消毒効果があり,細菌の繁殖を一定程度抑える事ができますが,時間が経つと残留塩素が減少するため,細菌が繁殖し易くなります。
※3 一部の家庭用浄水器では,残留塩素を取り去ってしまうものがあります。残留塩素がなくなった水は保存には向きませんのでご注意ください。