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特集1「まるごと実験都市ふくやま」
「まるごと実験都市ふくやま」と題して、地域課題を解決し生活を豊かに変えていく、
新しい技術やサービスを生み出すための実証実験を積極的に推進しています。
今回はこれまで行われてきた実証実験を紹介します。
本市で生まれた実証実験の成果が世の中を変えていく、そんな未来の姿にワクワクしませんか。
自動車の自動走行 実証実験
高齢者の移動手段確保に向け、今年3月に県内初となる自動走行の実証実験を日吉台学区内の公道で行いました。
日吉台学区は、地域のボランティアによる運転で買い物など高齢者の外出を支援している地域です。当日は住民をはじめ、企業や大学などから100人を超える人が乗車しました。住宅街に設定した走行ルートをレーダーなどで確認しながら走る未来の技術に、期待が高まっています。
5Gドローンを用いた バーチャル飛行体験
本市とKDDIは地域活性化を目的に、次世代移動通信システム「5G(*1)」などのICT技術を活用した協定を締結。11月3日に開催したイベント内で、ドローンからの4K(*2)映像を5Gで伝送する実証実験を実施しました。上空にドローンを飛ばし、4K高精細カメラで撮影した福山城周辺の空撮映像を、会場特設ドームテント内の半球状スクリーンにリアルタイムで伝送し、来場者に体験してもらいました。
*1 5Gとは第5世代移動通信システムの略で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックをめどに規格化が進行している次世代無線通信システムのこと
*2 4Kとはフルハイビジョンより4倍の画素数で、きめ細かい解像度のこと
鞆の浦周辺の空撮映像がスクリーンに。来場者は福山市上空を飛んでいるような感覚を体験しました
グリーンスローモビリティの実証調査
国土交通省が公募し全国5地域の一つとして、鞆町・走島町での実証調 査が選ばれました。車両が小さく環境に優しい電気自動車「グリーンスローモビリティ」を活用。町内の狭い道や急な坂道も楽に移動できます。窓がない開放的な車内では、潮風を感じながら観光も楽しめます。この実証調査を通じて、高齢者の移動手段の確保や観光客の散策支援など交通課題の解決につなげます。
これまでにさまざまな実証実験が行われています
- ICTを活用したIoTおもてなしクラウド事業(広島実証)
- 多言語音声翻訳システムの実証実験
- 通学路における地理的条件を考慮した速度抑制実証実験
- マイナンバーカード(個人番号カード)のICチップを活用した「ばらのまち福山ポイント」実証実験
- ベルト装着型IoTデバイスを用いた実証実験(ストレス度などの計測) など
実証実験まるごとサポート事業
独自の技術やアイデアを活用した実証実験を募集中。新たな社会の姿を創るチャレンジを、全力で“まるごと”サポートします。
対象事業
先端技術などを活用し、地域課題の解決や市民生活の質の向上などをめざす事業
支援決定の基準
地域課題解決への発展性、市内の人材活用などから総合的に判断
応募資格
民間企業や研究機関、公的機関など
サポート内容
- 実証実験のPR
- 実験場所の提供
- 官公庁手続きの支援
- 規制緩和の検討