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特集1「枝広市長 新春インタビュー」

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年1月3日更新

枝広市長新春インタビュー 子どもの健やかな成長の支援と安心・安全なまちづくり

 2019 年の年頭にあたり、枝広市長に昨年を振り返っての感想と今後の市政運営について聞きました。インタビュアーは、福山出身で広報テレビ番組「びんご姫のふくやま"福“さがし」でもおなじみの広島テレビ放送の糸永直美さんです。

昨年を振り返って

枝広市長の写真
糸永

 明けましておめでとうございます。
 市長に就任されてから2年と4カ月がたちましたが、任期の折り返しを迎えて、これまでの感想をお聞かせください。

市長

 明けましておめでとうございます。
 昨年は、市民の皆さまに市政運営へのご理解とご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。
 始めに、昨年の平成30年7月豪雨災害についてですが、西日本を中心に各地に深い爪痕を残しました。本市においても多くの方が被害に遭われ、約2千ヘクタールが浸水するなど、甚大な被害となりました。お亡くなりになられました方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された多くの皆さま方に対し、心よりお見舞い申し上げます。
 今回の豪雨では、本市において観測史上最大の雨量を記録しましたが、こうした異常気象が今後も起こり得ることを想定し、昨年から国・県にも働きかけ、災害対応について検証作業を進めています。この検証結果を踏まえ、災害に強いまちづくりを進めていきます。
 さて昨年9月、私に与えられた任期は折り返しを迎えました。私は就任以来、活力と魅力に満ちた輝く都市の実現に向けて「スピード感・情報発信・連携」を市政運営の基本に、市民の皆さまとの対話を大切に、現場主義を貫いてきました。市民に身近な市政の実現と、備後の中心にふさわしい都市の拠点機能の充実に努めてきた2年間でした。私は5つの挑戦を掲げ、1年目を実行の年、2年目は加速の年として、スピード感をもって施策を実施してきました。

糸永さんの写真
糸永

 数多くの施策に取り組んでこられた印象がありますが、主に取り組まれた事業についてお聞かせください。

市長

 本市の顔ともいえる福山駅前の再生については、その第一歩となる駅前再生ビジョンを官民連携で策定しました。現在はビジョンの実現に向けてデザイン会議を設置し、デザイン計画策定のための議論を本格化させています。
 子育て支援では、子育て世帯の悩みにワンストップで応える「福山ネウボラ」を、県内のトップを切ってスタートしました。開設以来2万3千件を超える相談があり、確かな手応えを感じております。
 その他、産業振興では「福山北産業団地第2期工事の着手」や「フクビズ」のスタート、次代を担う人材育成では官民協働による福山独自の留学制度の創設、福山城築城400年記念プレ事業では伏見櫓(やぐら)・筋鉄(すじがね)御門の国宝化に向けた調査など、地域の活性化や市民生活の質を向上させるためのさまざまな取り組みを行っています。

福山城築城400年と鞆の浦

鞆の浦の写真 福山城の写真
糸永

 福山の初代藩主といえば水野勝成ですが、今年は入封(にゅうほう)して400年という節目の年になりますよね。

市長

 そうです。福山の藩主として最初に足を踏み入れた地は、鞆の浦だといわれています。鞆の浦は国の重要伝統的建造物群保存地区、ユネスコ「世界の記憶」、日本遺産といった3つの評価を受けている日本唯一の地域です。
 今年はいよいよ入封から400年という節目の年になります。福山城・鞆をはじめ、藩主ゆかりの市内各地で入封400年を記念した事業に取り組んでいきます。
 こういった取り組みによって、地域の歴史文化資源を生かしたまちづくりや観光振興につなげていきたいと考えています。

今後の市政運営

糸永

 これからの市政運営について優先的に取り組まれる施策を教えてください。

市長

 喫緊の課題である人口減少対策を推進する中で、特に子どもの健やかな成長の支援に専心したいと考えています。
 人口減少対策の大きな柱の一つが子育て支援です。引き続きネウボラを中心に、子育て支援環境を充実させていきます。中でも特に若い子育て世代から声がありました子どもの医療費助成の対象年齢を、今年の4月から入院・通院ともに中学生までに拡充します。
 子どもたちの教育環境整備にも力を入れていきます。これまでも2020年までに、市立中学校全校での完全給食やトイレの洋式化などに取り組んできました。これらに加えて、来年度中に全ての小中学校の普通教室と音楽室・理科室など1,609教室へのエアコン設置をめざします。
 子育て支援や教育環境を充実することにより、未来を担う子どもたちの笑顔があふれるまちづくりを進めていきます。

防災について

糸永

 平成30年7月豪雨災害で、市民も防災意識が高まっています。市として今後取り組むことを教えてください。

市長

 安心・安全なまちづくりに向けた取り組みについては、頻発する自然災害への備えを強化します。このたび甚大な被害が生じた浸水への対策として、河川改修事業や2,200近いため池の対策について国・県と連携して緊急に取り組んでいきます。特に県に対しましては、河川改修の大幅な加速化、再度災害防止のための必要な措置、そして防災重点ため池(*)の選定基準の見直しなどを強く要望しました。
 しかし、こうしたハード面の整備だけで災害を完全に克服することは不可能です。初動対応など地域防災計画の内容を検証し、その結果を踏まえ、自助や地域住民の共助により人命優先の避難行動が取れるよう見直していきます。併せて、確実な避難行動につながる速やかで分かりやすい情報提供の在り方など、ソフト面の見直しも進めていきます。

(*)防災重点ため池…決壊した場合の浸水区域に家屋や公共施設などがあり、人的被害を与える恐れがあるため池

皆さんへメッセージ

糸永

 最後に枝広市長から、市民の皆さんへメッセージをお願いします。

市長

 今年もさまざまな取り組みに挑戦していきたいと考えています。特に2019年度は、1期目4年の、事実上の集大成の年と考えています。人口減少対策や拠点機能の強化、そして地域コミュニティーの維持・再構築に取り組み、広島県東部を牽引する、活力と魅力に満ちた福山の実現をめざしていきます。
 今後とも、市民の皆さまのお力添えをくださいますよう、お願いいたします。