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広報ふくやま2024年6月特集「健康はお口から」
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80歳で自分の歯が
20本以上ある人の割合59.1%
(2023年度 市民健康意識調査)
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12歳で虫歯がある
子どもの割合25.5%
(2023年度 市民健康意識調査)
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40歳以上で歯周病に
かかっている人の割合47.4%
(厚生労働省 令和4年歯科疾患実態調査)
口は食べる、話す、笑うなど健康で楽しく豊かな暮らしを送るための大切な役割を担っています。将来を見据え、高齢期まで健康に過ごせるように、口腔ケアや生活習慣に気を付けましょう。
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問い合わせ
健康推進課 084-928-3421
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ID
331486
「8020」とは「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。食べ物をおいしく食べ、充実した食生活を維持するには、幼少期から健康な歯を保っていくことが大切です。
残存歯数と寿命
自分の歯を多く保っている高齢者は、健康寿命が長く要介護日数が短いことが分かっています。また、歯が多く残っている人は少ない人に比べ、認知症の発症や転倒するリスクが低いという研究結果もあります。
「歯周病」と「虫歯」は
原因菌が違う!?
歯周病はジンジバリス菌などが増えることによって起こる病気です。歯を失う最大の原因で、自覚症状がほとんどなく、気付かないうちに進行します。
虫歯の原因はミュータンス菌。菌は唾液から感染します。食べかすの中の糖分から歯垢を作り、酸を作り出して歯を溶かします。
虫歯をつくる4つの条件
虫歯を防ぐために
- 歯を育てるために必要なビタミンや
カルシウムなどを摂りましょう - 歯磨きで、虫歯菌のすみかである歯垢を取り除きましょう
- 食事や間食のだらだら食べをやめましょう
- 虫歯菌の栄養源は糖分です。
摂りすぎに注意!
虫歯に
なりやすい部分
- (1)上の前歯の歯の間、歯と歯茎の境目
- (2)歯の溝の部分
- (3)奥歯の歯と歯の間
乳歯や生えたての永久歯は未成熟なため、虫歯になりやすいので注意が必要!
仕上げ磨きのポイント
- 歯ブラシは鉛筆持ちにし、少し短めに握る
- ブラシは歯の表面に直角に当てる
- 小さく震わせるように磨く
- 上唇の裏のスジにブラシが当たらないように磨く
大人は虫歯と
歯周病に注意が必要
歯周病予防は歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)内の汚れを取り除くことが大切です。
虫歯や歯周病に
なりやすい部分
- (1)歯の溝の部分
- (2)歯と歯の間
- (3)歯と歯茎の境目
- (4)虫歯などの処置で冠が施されている歯
歯垢(細菌のすみか)を除去することが大切!
歯磨きのポイント
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歯と歯茎の間の境目にブラシを45度の角度で当て、細かく横に振動させる
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ブラシを垂直に当て、毛先が広がらない程度の力で細かく横に振動させる
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前歯の裏側や歯がでこぼこしている部分は、ブラシを縦に当てる
健康なお口を守るために、
ライフステージに合わせた対策を心掛けましょう。
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妊娠中赤ちゃんの健康づくりは
妊娠中から
始まっている!妊娠中は、つわりの影響やホルモンバランスの乱れから口内環境が悪化しやすく、注意が必要。重度の歯周病は早産や低体重児出生のリスクを高めます。生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在しないため、お母さんや家族の口内環境を整えましょう。
妊婦歯科健診を受けよう
妊娠中に1回無料で
歯科健診が受けられます。 -
幼児期正しい歯磨きで守ろう
虫歯になりやすい乳歯乳歯は生後7~8カ月頃から生え始め、永久歯に比べて虫歯になりやすく進行が早いです。歯磨きや規則正しい食生活をし、1歳6カ月を過ぎたらフッ素入りの歯磨き剤を使う、かかりつけの歯科医院でフッ素を塗るなどの予防をしましょう。
親子歯っぴぃ教室に参加を
歯磨きの方法や虫歯
予防について学ぼう!歯磨き中の事故を防ごう
歯ブラシを口に入れたり、手に持ったりしたまま歩き回ると危険です。保護者がそばで見守り、床に座って歯磨きをさせましょう。
仕上げ磨き用
歯ブラシの選び方- 奥まで届きやすい
- 大人が握りやすい
- 毛はやわらかめ
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思春期生活リズムに注意!
年1~2回の歯科健診を生活習慣の乱れやホルモンバランスの変化により、虫歯や歯茎の腫れ、出血などを引き起こす歯肉炎が起こりやすくなります。生活習慣を見直し、日々の歯磨きに注意し、定期的に歯科健診を受けましょう。
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成人期40歳以上の約半数が
歯周病
正しい歯磨きで予防を40代から歯周病が進行する人が急増します。歯周病は糖尿病・動脈硬化・認知症などに影響を及ぼすことが分かっています。歯周病の早期発見・早期治療に努めましょう。
歯周病にならないためには?
- 喫煙をしない
- ストレスをためない
- 定期的に健診を受ける
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高齢期オーラルフレイル予防で
口の筋力低下を防ごう「オーラルフレイル」とは口のささいな衰えのこと。適切な対処をせず放置していると口の機能低下や食欲、身体機能の低下につながります。食べこぼす・むせる・滑舌が悪いなどの症状が出る前に、お口の筋肉を鍛えましょう。
やってみよう!
オーラルフレイル予防- (1)「パ」「タ」「カ」「ラ」をそれぞれ5回ずつ大きな声で発音します。
パパパパパ、タタタタタ、カカカカカ… - (2)「パタカラ」と続けて発音し、5回繰り返します。
パタカラ、パタカラ、パタカラ…
- (1)「パ」「タ」「カ」「ラ」をそれぞれ5回ずつ大きな声で発音します。
虫歯や歯周病の原因菌と歯科医師が、現代人の歯の現状や日頃か
ら行うべきケアについて、本音の座談会をしました。
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今までになかった画期的な企画ですね。
それぞれ自己紹介をお願いします。歯科医師
私は市内の歯科医院で診療し、市民のお口の健康を守っています。
虫歯菌
僕はミュータンス菌。食べかすの中の糖分から歯垢(細菌のすみか)を作り、酸を作り出して歯を溶かし、虫歯を作るよ。
歯周病菌
僕はジンジバリス菌。歯と歯茎の境目にある歯周ポケット内の歯垢に住むのが大好き。きれいにしづらい場所にいて、歯周病を引き起こしているよ。
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歯周病とはどんな病気ですか?
歯周病菌
僕たちが原因となって歯茎の腫れや出血を引き起こし、歯を支える骨を溶かして歯をグラグラにさせてしまう病気だよ。
歯科医師
歯周病は進行すると完治が難しく、厄介…。放置すると最終的には歯が抜け落ちてしまいます。また歯周病の怖いところは、炎症物質や歯周病菌が血流を通して全身に運ばれ、糖尿病や脳梗塞、心疾患などの病気のリスクを高めることです。
虫歯菌・歯周病菌
小さな僕たちでも影響力は大きいよ!
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虫歯も歯周病も怖い病気なんですね。
どうすれば防ぐことができますか?歯科医師
まずは、セルフケア。毎日の歯磨きで歯垢を除去することが大切です。歯と歯の間の汚れには、デンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。フッ素入りの歯磨き剤を使うのも良いですね。
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デンタルフロス
歯間ブラシ
虫歯菌
あー、それやられるとつらいなぁ。
歯周病菌
でも歯周ポケットの中までは完全にきれいにできないから、僕たちは平気!
歯科医師
そうなんです。歯周病菌が多く存在している歯周ポケット内は、歯磨きだけでは不十分。だから、歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要なんです。
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歯科医院でできるプロフェッショナルケアとは?
歯科医師
虫歯の有無や歯周病の進行度合いの確認、専用機器を使った歯や歯周ポケット内の汚れの除去、個人に合わせた歯磨き指導などを行います。
虫歯菌・歯周病菌
そこまでやられると厳しいですね。でも僕たちはいつでも活動の機会を狙っているよ。
歯科医師
虫歯や歯周病はトラブルが起きてから治療をするのではなく、日頃から予防をすることが重要! 乳歯の時期から「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」を習慣化することが大切です。
虫歯菌・歯周病菌
ますます住みづらくなっちゃうよ!
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プロフェッショナルケアを定期的に受けた方が良いですね!
歯科医師
そうですね。生涯自分の歯でおいしく食べ、健康を維持するためにも、年に1~2回は歯科医院で健診を受けましょう。
本市では歯周病検診も行っていますよ。対象の人は、ぜひ受診しましょう!
40・50・60・70歳の市民対象!
(検診当日の年齢)福山市歯周病検診を
受けよう
誕生日から翌年の誕生日前日までに
1回受けられます
検診内容:虫歯と歯周病のチェック、お口の相談
実施場所:福山市歯周病検診実施医療機関(要予約)
歯周病は早期発見・
早期治療が大切です
枝広市長の今月のひとこと
5月は色とりどりのばらが咲き誇り、ばらのまち福山国際音楽祭をはじめ福山ばら祭や、Rose Expo FUKUYAMA2025 開催1年前イベントなどで、まちじゅうが華やかな空気に包まれました。
さて今月の特集は、お口の健康がテーマです。人生100年時代を迎え、本市の平均寿命も延伸しています。本市では市民の皆さんが生涯にわたって心身の健康を保てるよう、ライフステージに応じた歯と口腔の健康づくりのための取り組みを進めています。歯と口腔の健康の他にも、健康づくりと食育、フレイル予防、こころの健康づくり、自殺対策など、誰もが健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会を実現するための計画「ふくやま健康プラン2024」を策定しています。今後も市民・関係団体・行政が協働し、市民の皆さんの健康づくりを推進していきます。