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広報ふくやま2025年1月号

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広報ID:354200印刷用ページを表示する 掲載日:2025年1月3日更新

​​枝広市長新春インタビュー全文

  1. 地域の拠点づくり​
  2. 都市魅力の創造
  3. 社会や人にやさしいグリーンな企業
  4. 世界バラ会議福山大会の開催
  5. 子育て支援
  6. 皆さんへのメッセージ

   中根アナウンサー 市長​​

地域の拠点づくり

中根 枝広市長、明けましておめでとうございます。

市長 明けましておめでとうございます。

中根 ここは木をふんだんに使ったすてきな交流館ですね。

市長 ​そうなんですよ。地域の皆さんの木材利用、木に対する思いが強く、県産材をふんだんに使っているんです。床も木なんですが、特殊な加工がされていて、傷がつきづらいんです。こういう木のぬくもりのある交流館で地域の皆さんが、活動してくださっているんです。

田尻高島交流館

中根 長く愛される場所になりそうですね

市長 そうですね。昨年は、ここ田尻高島交流館の他に、常金丸交流館、深津交流館、御野交流館を新たに整備したのですが、このような交流館がこれからは地域活動の拠点になっていきます。今年から地域の拠点づくりという政策を市の大きな施策に掲げました。地域の魅力を引き出して、地域の活動を活発にし、そこに外から人が集まってくる、そんな地域づくり、地域のにぎわい再生に取り組もうとしています。

例えばこの辺りは、福山市で言うと南部になるんですが、今年の3月には、鞆の未来トンネルが開通します。そうすると南部の周遊ルートが完成します。

アリストぬまくまという福山で唯一の道の駅もこれからリニューアルしていき、そうした拠点が集まって南部観光を支えていく、そんな取り組みが予定されています。

中根 交流が活発化しそうですね。

市長 そうですね。南部だけではなく、北部、西部、東部それぞれに地域の特色を凝らした拠点づくりを進めていきます。

​都市魅力の創造

中根 また、福山市には文化資源や魅力的な企業が多くありますよね。

市長 よくご存じですね。そのとおりなんです。

昨年の11月に国宝化をめざす取り組みをスタートさせて、国宝指定期成同盟会を結成しました。福山藩の開祖、水野家のご当主の水野さん、そして幕末の当主阿部家の現在の当主の阿部さんに共同代表になっていただきました。

福山城には伏見櫓と筋鉄御門、新市には吉備津神社の本殿、そして鞆には沼名前神社の能舞台があります。この4つの貴重な文化財を国宝にすることをめざしています。

伏見櫓が国宝になれば、櫓としては全国初になります。鞆の能舞台は古い様式を残した組み立て式の能舞台です。是非一度、そこの能舞台でも能をご鑑賞いただきたいと思います。

沼名前神社能舞台(沼名前神社の能舞台)

中根 全国でここにしかないとなるとすごく貴重ですよね

市長 そうなんです。​

社会や人にやさしいグリーンな企業

市長 それから、特徴ある企業をもっともっと全国に発信する、あるいは若い人にも知ってもらう、そのような取り組みがグリーンな企業プラットフォームです。

実は福山には優れた環境技術を使って脱炭素社会に貢献をしている企業がたくさんあります。それから高齢者、障がい者、女性の雇用にとっても温かい企業や、共働き・共育てを推進している企業も多くあります。

企業イメージ

若い人たちがわざわざ、東京に行かなくても、大阪に行かなくても、福山の企業で働けば、共働きもできるし、自分の時間もしっかりと確保できる。それらの魅力を若い人たちにしっかりと届けることができれば、若い人がどんどん福山に就職してくれます。

そのようなグリーンな企業プラットフォームの取り組みを生かして、まちのにぎわいづくりに結びつけていきます。

中根 企業そのものが魅力的だと自然と人が集まりそうですよね。

市長 そうなんですよね。そのような企業がありながら就職に際して若い人が外に目を向けることを、みんながとっても残念に思い、取り組みを思い立ちました。

中根 福山の良い人材がそのまま福山に残ってくれそうですね​

市長 広島からも来て欲しいですね​

中根 他からもいろいろな人が入ってきて、豊かな暮らしができるのが理想的ですもんね。​

市長 そうですね。

世界バラ会議福山大会の開催

中根 今年はいよいよ世界バラ会議福山大会が開催されますね。

市長 とうとうあと5カ月に、迫ってきました。

これまで何年もかけて、私たちにとって初めての本格的な国際会議に向けて準備を続けてきました。これまでの取り組みを通じて、市民の皆さんのばらに対する見方も変わってきたように思います。これまでの庭先をきれいにする、まちづくりにばらが大きな役割をもってくれる、そのような意識が、自分たちのばらのまちづくりや自分たちが育ててきた立派なばらは、世界に通用するんだ、世界の人たちから本当に評価してもらえるんだ、そういった自信に変わってきたような気がします。

昨年はばら公園をリニューアルオープンしました。工事前までの平面的な公園ではなく、立体感ができ、ばら公園が随分変わったというイメージを来訪者に見ていただける、感じていただけると思います。

ばら公園

そして大会の参加登録受け付けも開始しました。おかげさまで順調に参加登録が集まってきています。

今年の2月にはいよいよ大会100日前イベントも開催します。これから5カ月間、最終的な準備を行って、世界中からの多くのお客様をお迎えする大会を成功させたいと思います。

ここ田尻にも海の見えるばら園があるんです。市内にも地域のばら花壇やばら園がたくさんありますが、海も見れるばら園は少ないですね。世界からお越しの方にも、小高い丘のばら園に来ていただくことを期待しています。

皆さんの多くの参加を得て、アジアで2回目の世界バラ会議を成功させていきたいと思っています。

中根 さまざまな準備に時間をかけてきたと思いますが、今どんなお気持ちですか?緊張の方が大きいのか、楽しみなのか。

市長 実は昨年までは、初めての取り組みですから、どこまで準備をすれば十分なおもてなしができるんだろうか、暗中模索でした。でも、年が変わって、もう泣いても笑っても5カ月ですからね。思いやり・優しさ・助け合いの心、それを私たちは「ローズマインド」と呼んでいますけれども、福山市民の「ローズマインド」でお迎えをする、その一心で頑張っていきたい、そんな思いを市民の皆さんももっていただいているんだと思いますね。

もう迷いも不安もありません。期待と喜びに満ちています。

子育て支援

中根 福山市はネウボラに力を入れていると思いますが、今年は何か新しいことがありますか?

市長 昨年、国の子育て施策が大きく変わり、これまでの子どものイメージを広げて、学生・若者まで広く社会が見守っていくという方針が出されました。これまでの福山ネウボラは、中学生ぐらいまでの子どもがいる家庭を支援することを、主な対象にしてきましたが、これから国の施策が変わると同時に、福山ネウボラも併せて拡充をして「ネウボラセンター」をつくりたいと思っています。

ワンストップで相談や支援をできるような組織をイメージして、親子連れや若者が相談に来やすい駅周辺に設置したいと思っています。社会全体で支援をする、そんな取り組みをさらに強化をしていきたいと思っています。

ネウボライメージ

それから、子育て施策というと「(仮称)子ども未来館」です。これも、これまで大勢の人たちに意見をいただきながら、昨年場所を決めました。

エフピコアリーナに隣接した昔の体育館があった場所に、2025年度、(仮称)まちづくり支援拠点施設ができます。併せて老人大学もでき、そこに(仮称)子ども未来館も設置します。

そうすると、教育、スポーツ、そして若者から高齢者までの機能がそこに集積をする、素晴らしいエリアがこれから出来上がろうとしています。

子ども未来館(仮称)子ども未来館のイメージ

中根 色んな世代がそこに集まって活動を行えるということなんですね。

市長 今、駅周辺のエリアがにぎわいを取り戻してきています。そこから2キロほど南に下ったそのエリアが、もう一つの福山の中心部のにぎわいの核になっていく、そういうイメージで私たちはまちづくりを進めています。

中根 あそこに行けば人と集まれるんだということが分かりやすいと、集いやすいですよね。​

市長 そうですね​

皆さんへのメッセージ

昨年は市民の多くの方から、生の声を聞かせていただく機会に恵まれた年でした。

その中で、大勢の方から「福山をさらに発展させてほしい」「地域を元気にしてほしい」という声をたくさんいただきました。その期待にしっかりと応えていかなくてはならないと思っています。

これからもスピード感を大切にしながら、そして大勢の皆さんと連携・協力し合いながら、市政運営に取り組んでいきます。

市民に寄り添う、市民を大切にする、市民と共にある、そのような福山市政を実現したいと思っています。

2ショット