枝広市長新春インタビュー全文
世界バラ会議福山大会の開催
中根 枝広市長、明けましておめでとうございます。
市長 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
中根 昨年は世界バラ会議福山大会の開催で、大変盛り上がりましたね。
市長 そうですね。華やかな5月を送ることができました。世界バラ会議を日本で開催するのは2006年の大阪大会以来、19年ぶりでした。
ばらのエピソードを交えての親しみやすいお話でした。世界28の国と地域から723人のばらの専門家たちが集まる福山では初めての本格的な国際会議になりました。世界バラ会議だけではなくて、同時に福山最大のお祭り、福山ばら祭も開催しました。そして、ばらの祭典「Rose Expo」とばらのまち福山国際音楽祭もありました。4つのイベントが同時に開催されて、華やかにまちを彩る、そんなひと時になりました。
中根 多くの人でにぎわっていましたね。
市長 そうですね。Rose Expoには3日間で2万1,000人と、予想を上回る人にお越しいただきました。そしてばら祭も多くの人に楽しんでいただきました。ばらのまち福山が世界に誇れるまちだということ、70年にわたるばらのまちづくりの歴史が世界に認められたということ、そして、大勢の人の協力のもとで会議が円滑に運営されたこと、それらが私たちに遺った宝であり、財産、レガシーです。これからそれらをどんどん発展させて、ばらのまち福山をもっともっと世界に発信していきたいと思います。
子育てしやすいまちづくり
中根 そして、ネウボラセンターもオープンしましたね。
市長 そうですね。とっても楽しい空間ができました。駅に近い天満屋福山店の8階にオープンしました。子育て家庭、そしてこども・若者の悩みにも応えられる、そんな支援の拠点にしていきたいと思っています。
まず昨年9月に遊び場を充実させました。もともと、0歳から3歳までのお子さんのためのお遊び場はあったんですが、それを拡充すると同時に、もう少し年代の上の8歳ぐらいまでのこどもたちも遊べる場所をつくりました。そして、子育てに関する手続き、例えば保育所入所や放課後児童クラブ利用などの手続きもできるようになりました。
また今年は7階にも新たにスペースをお借りして、若い人たちが交流や勉強をするスペースも確保したいと思ってます。さらに子育てに悩んでいる親御さんに専門的な立場からアドバイスしたり、引きこもりや不登校などの悩みをもっている学生の相談に応えたりできるような専門職の人も配置して、妊娠、子育て、さらにはこどもが成長していく過程で直面する悩みに対応できる施設としてネウボラセンターを充実させます。
中根 本当に、生まれた時から大きくなるにつれて、その成長過程すべてをここで過ごすことができるということなんですね。
市長 そうですね。もちろん市役所でも基本的な対応は引き続きしていますが、買い物のついでや駅前に来たついでに、さまざまな悩みを気楽に打ち明けていただける、そして課題の解決につながっていける、そんな場所になります。
中根 少子化対策として取り組んでいることはありますか。
市長 これは私たちの社会が直面する大きな課題ですね。行政の中だけで議論して対応を考えるのではなく、専門家の人たちに集まっていただいて、福山の特性や課題をしっかりと把握した上で、福山に合った少子化対策を打ち出していきたいという思いで、昨年の10月に少子化対策の専門家会議を立ち上げました。働き方改革、社会保障全体、子育て、そしてライフデザイン、そういう各分野の専門家7人に集まってもらいました。今年の2月くらいまでには具体的な施策につながるような提言をいただいて、来年度から取り組んでいきたいと考えています。

地域の拠点づくり
中根 今年の福山市はどんな取り組みを進めていくのでしょうか。
市長 はい。引き続き駅前を中心とした中心部のにぎわい再生を継続していきます。加えて地域の拠点づくりの取り組みを始めていますが、それをさらに具体化していくのが今年の取り組みです。
地域の拠点づくりでは、当面6つの地域を先行して取り上げていきます。神辺、松永、新市、沼隈、内海、そして駅家です。それぞれの地域で自分たちの地域の魅力や強みを議論し、それを自分たちや外部の専門家の力を借りて自らの行動で実践することをめざしていきます。そしてにぎわいにつなげていき、さらにそれが地域の元気になる、若者がその地域に残ってくれて担い手になっていく、そんな循環を作り出していきたいと思っています。もちろん6カ所というのは先行的に取り組む地域で、それ以外の地域でもやりたいという手が挙がれば、しっかりと行政は伴走しながら一緒に議論していきたいと思っています。
今年の3月には、それら6つの地域を中心とした(仮称)地域の拠点づくり戦略を取りまとめていきたいと考えています。
そしてすでに昨年の7月に第1回目を開催したのですが、6つの地域の人たちが集まって、お互いの地域の取り組みを学びながら自分たちの参考にして取り組みの幅を広げていく、深みを増していくために地域力アップデート大会議も行っています。これからも年に1・2度はそういう集まりを開催して取り組みを横展開していく、そんな動きにもつなげていきたいと思っています。
中根 いろんな地域の特色が出そうですね。
市長 そうですね。福山市は市の面積が広いので、地域の力、魅力、特色もさまざまです。海があり山も美しい川もあり、そして企業が集積している。さまざまな魅力をしっかりと使いながら、それぞれの地域がめざす魅力やにぎわいにつなげていくという取り組みです。
中根 楽しみですね。
市長 ええ、そうですね。
全世代交流型エリアの創造
中根 そして今年はまちの景色も変わると聞きました。
市長 はい。全世代交流型エリアをつくるため、福山駅から南に2キロメートルほど離れた場所、昔、競馬場だった広大な空間を今、一歩一歩整備しています。
すでに新しい総合体育館のエフピコアリーナふくやま、そして芦田川の土手を越えた河川敷には、芦田川かわまち広場がオープンしています。若い人や子育て世代を中心に多くの人がそこで時間を過ごしています。そのエリアの道路を挟んだ北隣に五本松公園という公園があります。その中に今年9月、(仮称)まちづくり支援拠点施設という新たな施設がオープンします。
1階はまちづくりに関わるさまざまな団体が集まって議論をする場です。自治会連合会、老人クラブ連合会、女性連絡協議会など本市のまちづくりを推進している各種団体が入り、いろいろな議論をしていくスペースになります。そして2階は、全国屈指の生涯学習施設である老人大学が入ります。さらに今計画をしているのが(仮称)子ども未来館です。そして昨年大勢の人でにぎわった万博のパビリオンの一つを誘致します。クラゲ館という施設です。そうした機能が集積したエリアがもう一つできることになります。
そうするとすでにある、スポーツ、レジャー、エフピコアリーナの前の広場は防災機能をもっていますから防災、そして新たな五本松公園の中には教育、福祉、それからまちづくりを通じた市民の交流、そんなさまざまな機能が集積する、全世代交流型エリアが新しく誕生することになります。
さらにこのエリアと駅前とが2027年に自動運転車両でつながります。そうすると、市民の皆さんは未来の福山を体感することもできます。そんな、新しい都市の景色を創っていきたいと考えています。
中根 とても健康的に生活できますし、心も潤いそうですね。
市長 そうですね。大勢の市民の皆さんにそのように感じていただければ、まちづくりをしていくかいがありますね。
皆さんへのメッセージ
今年7月に市制施行110周年を迎えます。これまでの歩みを振り返りながら、新たな1ページを紡いでいきたいと思います。
これからも「スピード感・情報発信・連携」を基本に現場主義を徹底し、市民の皆さんの声をしっかりと受け止める市政運営に取り組んでまいります。





