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第5回【最終発表会…旅立ち】
・・・ ついにこの日がやってきてしまいました。
2月15日(土)、まなびの館ローズコム(福山市生涯学習プラザ)にて、第5回共創塾が行われました。
第5回・最終発表会となる今回テーマは、『旅立ち』。
これまで約半年間に渡って、磨きをかけ続けてきた共創塾2019の12のプロジェクト。
人によってスピード感はちがえど、みんな着実に成長を遂げてきました。
手段やプロセスが異なったとしても、すべてのプロジェクトに共通する点は、一つの見据えたゴールとして「福山のよりよい未来」に繋がっている と感じています。
最終回の目的は、これまでのプロジェクト活動の最終報告(試行結果なども踏まえて)。
あわせて、来場していただいた市民の方々と、プロジェクト運営者の交流の要素も含めてお送りしました。
3つの「S」をキーポイントに
まずはじめに、共創塾2019代表の平岡より、これまでの共創塾での経緯についての案内と、3つの「S」ではじまる頭文字の話から。
一つ目のSは、スタートのS。
共創塾2019のプロジェクトオーナーは、10代の大学生から80代の人生の先輩まで集まりました。
そんな幅広い世代の方々の新しい一歩のきっかけ・スタートになっていけたら…と、いうスタートのSが含まれています。
二つ目は、SDGs(エスディージィーズ)のS。
SDGsとは、2015年の国連サミットで採択された国際目標で、よりよい世界を目指すために「持続可能な開発目標」として掲げられた17の社会課題のテーマですが、共創塾2019の各プロジェクトには、このSDGsの要素が含まれています。
そこから、企業と市民と行政の三者がこの社会課題・SDGsを共通言語として、一緒に考えていくことができるとても良い機会になっています。
三つ目は、SNS(エスエヌエス)のS。
いまは、個人が自分の意思や思っていることを発信できる時代。
何か新しいことをはじめたり、起業をしていくことがSNSなどのツールを利用することで、初動の第一歩が動きやすくなりました。
実は、共創塾2019の開始にあたって、合計30を超える応募をいただいていました。
その中から、今回の12のプロジェクトを選出させて頂きましたが、どの応募にも素晴らしい意思や思いが発信・綴られていました。
「この思いを、自分の中だけではなく、社会の中で表現したい」
そんな思い・発信の発露が、今回のプロジェクトとして大きく育ってきた背景があります。
各分野のプロフェッショナルアドバイザー
最終発表会では、5名の特別アドバイザーの方々にご来場頂きました。
*ウインク編集部 編集長
「宇都宮 久美子 様」(地域情報編集/発信)
*株式会社 虎屋本舗
「高田 海道 様」(企業経営/SDGs)
*福山市立大学 都市経営学科 教授
「玉井 由樹 様」(ベンチャー論/起業家育成)
*観光まちづくりプロデューサー
「千葉 深香 様」(観光まちづくり)
*ひろしまジン大学 代表理事
「平尾 順平 様」(社会起業/まちづくり)
この各分野のプロフェッショナルの方々から、それぞれのプロジェクト発表への講評をいただきました。
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合わせて、今回もインターネット中継の取材班(あーてれ A-TERE)が、会場での様子をYouTube生中継してくださいました。
編集版もYouTubeに公開してくださり、本当にありがたく思います。
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さて、ここからスタートとなりますが、最終発表会の楽しみ方として、4つの重要な点を紹介しました。
1、プロジェクトに気持ちを投影してみてください
「もし今の自分が大学生だったなら、どんなことを思うだろうか?」「将来80歳になったときに、どんな景色を見ているだろうか?」
自分自身を発表者の気持ちを憑依した上で、「自分だったらこうするかも」と、ぜひ自分ごとに置き換えて考えてみて下さい。
2、できたら参画してみてください
発表を聞いて、その人の思いに直に触れられたのであれば、そのままその背中に「乗っかってみる」。
ほとんどの方ははじめの一歩を踏み出すのにも勇気がいる。だから、いいなと思ったものの背中を押してあげる・乗っかってあげることで、より良い素敵な社会になっていっていくでは?と考えています。
3、応援したいプロジェクトへのサポーター登録(投函)をお願いします
前回の「対話の広場」と同様に、これからも応援したい・サポートしていきたいプロジェクトへの、ハガキ登録を設けました。
自分にできる形のサポート・応援・支持を、共創塾BOX型に投函してもらう形を準備しました。
4、各プロジェクト運営者と自由にお話できます
発表の後に、発案者と直接交流できる場を用意しました。
もっと聞きたいこと、アドバイスとして伝えたいことなど、双方向で交流できる場をつくると、よりプロジェクトを進化していくことができます。
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この楽しみ方によって、
- 自分ごととして、各プロジェクトのことを身近に考えていくことができ、
- 直にプロジェクトと関わっていける・仲間になれることで、発案者だけではたどり着けないアイデア・境地にたどりつくことができます。
塾生による最終成果発表プレゼン
ここから、メインコンテンツとなる最終発表です。
…結論から言うと、
「みんなこれまで、本当に頑張ってきたんだなぁ」
ということが、まっすぐに伝わってくる発表・最終報告となりました。
思えば、いくつもの試行錯誤を繰り返して、決して順風満帆な道のりではなかったプロジェクトもありました。
それでも、晴れの舞台でそれもすべて明らかにして最終報告をするその姿に、純真な正直さ・等身大で嘘のない輝きを見させてもらいました。
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- 「規模を大きくすることの意味を、もう一度考えてみるといいと思います」
- 「もし福山の会社にできることがあれば、何でも言ってください」
5名のアドバイザーの方々の講評もとても素晴らしく、これからのプロジェクトを続けていくための大きなエッセンスになったと思います。
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すべての発表とアドバイザー公表が終わった後、もう一名のサプライズゲストが。
福山市の枝廣市長が、特別にご来場くださいました。
100人委員会で描いた福山の未来図、そこから福山未来共創塾2018が生まれ、今回の共創塾2019へとつながってきました。
福山の未来図で描かれた絵の次なるステップとなった今回の共創塾。
「とても思いやりに満ちた12プロジェクトでした」と、あたたかなコメントを頂きました。
* * *
… 今回も、塾生のプロジェクトの魅力のおかげで、100名を超える来場者の方にお集まりいただきました。
12組の塾生がつくりあげてきた「よりよい福山の未来をつくる」コンセプトに基づいた思いが、この場を形づくりました。
この最終発表会からも、新たな変化が起こると思っています。
一つは、思いに共感した新しい仲間やサポーターがついてくれる可能性。
そしてもう一つは、塾生自身の成長からプロジェクトがより進化していく可能性です。
より良い福山の未来を形づくる
この最終発表会の日を迎えられたのは、塾生自身の努力と行政の方々のお力、そしてサポートメンバーや、市民のみなさまから多くの学びを得られたからこそ、ここまで辿りつくことができました。
まさに「協働のまちづくり」として、一つのゴールを迎えることができた と、思います。
これまでご協力いただいた方々には、感謝してもしきれないくらいほどです。
共創塾2019は、一旦ここで終わりますが、塾生たちのプロジェクトは、ここからより大きなスタートを切っていきます。
ぜひ、これからも各プロジェクトを応援・注目してもらえると嬉しいです。
https://www.fmirai-kyousoujuku.com/project/
また、何かお知らせができた際は、HPかこのFBページから発信していきたいと思います。
これまで応援してくださった方々、本当にありがとうございました。
(最終発表会の映像はこちら↓)
【福山未来共創塾2019 12プロジェクト最終発表会】