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弁天島(べんてんじま)

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弁天島

鞆の浦沖に浮かび、いつも見えるのに渡れない島。仙酔島への渡船に乗ると右側に見える朱塗りのお堂があります。夜にはお堂がライトアップされ、日中とはまた違った幻想的な港町の雰囲気を楽しめます。瀬戸内海国立公園である鞆の浦の中でも、欠かせない景色の1つといえます。

弁天島は、弁天様を祭る祠があることからその名がついたとされていますが、「百貫島」という別名もあります。この百貫島の名前は昔から伝わる伝説に由来します。

鎌倉時代、近江の侍が弁天島近くの海に家宝の太刀を落としてしまいました。侍は、「銭百貫をほうびに出すから太刀を探してくれ」と漁師たちに頼みました。しかし、フカ(サメ)がいると恐れて誰も海に入ろうとしません。「この地に勇気あるものはいないのか」と侍がののしると、若者が海に飛び込みました。太刀は見つかりましたが、若者はフカに足を食い取られて命を落としてしまいます。侍は渡すはずだった銭百貫で若者を弔い、弁天島に11層の石塔婆を建てました。この石塔婆は、年代が判明する石塔の中では県内最古のもので、県の重要文化財になっています。

また弁天島では、毎年5月、瀬戸内に初夏の到来を告げる風物詩「鞆の浦弁天島花火大会」が開催されます。弁天島から打ち上げられる花火は、江戸時代の風情を残す町並みを照らし出し、鞆の浦ならではの情緒を醸し出します。

◆鞆の浦弁天島花火大会についてはこちら

 
住所 福山市鞆町弁天島
電話番号 084-928-1043(観光課)
時間 常時
休み なし
料金等 なし
アクセス JR福山駅南口から鞆鉄バス鞆線で「鞆の浦」下車 徒歩5分(島には渡れません)

 

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