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4,000 冊の絵本に囲まれて ふくやま子育て応援センター えほんの国 藤吉由佳さん
藤吉 由佳(ふじよし ゆか)さん
4,000 冊の絵本に囲まれて
福山駅前に建つ『天満屋 福山店』8 階にあり、絵本や図鑑など約 4,000 冊をそろえる『えほんの国』。やわらかな色使いと開放的な空間に癒やされる、福山市の施設です。
ここのスタッフとして訪れる人たちを迎えるのは、子どもとふれあうことが大好き!という藤吉由佳さん。毎日行われる絵本の読み聞かせや、イベントの企画、絵本の管理などを行っています。「特に週末は、フロア中に子どもたちの笑い声や笑顔があふれて、にぎやかで楽しいです。絵本好きの大人の方もよくいらっしゃいますよ」。
来た時よりも笑顔にそれが本当にうれしい
「せんせぇ!」。なじみの女の子が駆け寄ってきます。親しみのこもった笑顔で応える藤吉さん。子どもたちと接する際には、以前保育士として働いていた経験が役立っているそう。彼女の他にも、スタッフには、保育士や幼稚園教諭、看護師の資格を持っている人が多くいます。そのためここでは、実務経験や専門知識に基づいたアドバイスが受けられます。
「実際に、育児についての悩み相談をされることも多いです。来た時よりも笑顔で楽しまれている姿を見ると、本当にうれしいんですよ」。藤吉さんは、子どもだけでなく親にとっても心ゆるせる存在なのです。
一人で抱え込まないで「楽しみながら」子育てを
『えほんの国』は、福山駅前というアクセスの良さから、他地域から帰省してきた親子や、来福した観光客などが立ち寄ることもあるそう。「こんな良い場所に、こんな充実した無料の子ども施設があるなんて、福山ってスゴイ!って驚かれるんです。そう言われて改めて、私の育ったまちって、いいまちなんだなと感じます」と藤吉さん。
しかし、福山で暮らしていながら施設の存在を知らない人もまだまだ多いため、今後はさらに、子育て世代を中心に広く周知していくことに力を入れていきたいといいます。
「子育てって一人で頑張りすぎちゃうこともあると思うんですけど、私たちを頼ってくれていいんですよって伝えたい。みなさんが楽しみながら子育てできるように、これからもお手伝いをしていきたいです」。
2022年(令和4年)10月取材