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「ばらのまち福山」を広める大学生 福山市立大学 学生ばらのまち推進委員会 沖村希莉さん,大津美空さん
沖村 希莉(おきむら きり)さん 大津 美空(おおつ みく)さん
沖村 希莉(おきむら きり)さん(左)
大津 美空(おおつ みく)さん(右)
「ばらのまち福山」を広める福山市立大学生の有志団体
福山市ばらのまち条例で定められた「ばらの日(5 月 21 日)」と「ばらのまち福山」を PR するため、2019 年(平成31年)に発足された福山市立大学の学生有志団体「学生ばらのまち推進委員会」。
2~4 年生の 13 人で構成される同委員会は、キャンパス内にばらの花壇を作ったり、福山・備後エリアのイベントに参加したりと、市役所や地元企業と連携してさまざまな啓発活動に励んでいます。
2022 年度(令和4年度)の代表を務める沖村希莉さんと副代表の大津美空さん(いずれも 2 年生)は、「入学当初はコロナ禍でサークル活動もできない状況。そんなときに出会ったのがこの委員会でした」と振り返ります。
ばらの香りが優しく広がるアルコール除菌液を開発
入会後、2 人にとって初めての大きな活動が、ばらの香りがするアルコール除菌液「香福」の開発でした。
「今や必需品となったアルコール除菌液を、『ばらのまち福山』の PR に活用できないか?」と考えた学生たちは、地元企業に協力を依頼。食事前や周囲に人がいる場合を考慮して後に残りにくい香料を選ぶなど、使いやすさにこだわりました。
地元百貨店やイベントで販売したところ、子どもからお年寄りまで「いい香り!」と好評。使用感のアンケートも多くの回答が集まりました。大津さんは「購買層のデータを分析して今後に生かしたい」、沖村さんは「他にもばらの香りが楽しめる商品を作りたい」と笑顔を見せます。
委員会活動を通して知った福山の美しさと人の温かさ
学外のイベントにも出展している同委員会。「ばらの日」の認知度向上を目的としたクイズや、大学内のばら花壇のネーミング募集などを行い、来場者との交流を大切にしています。
福山市外出身の沖村さんと大津さんは、「福山はどこを歩いてもばらが咲いている、美しいまち。イベントではたくさんの方から応援の声をいただき、福山の人は温かいなと感じました」と話してくれました。
「これからは『香福』の販路拡大や、子どもたちに大人気の市のキャラクター・ローラとのコラボもしていきたい」と意気込む 2 人。学生たちの今後の取り組みに注目です!
2022年(令和4年)12月取材