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産地全体が一つになりデニムの魅力を伝えたい カイハラ株式会社 森年木綿子さん

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森年 木綿子(もりとし ゆうこ)さん

森年さんの写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大好きなデニムに携わる喜びを感じて働く日々

森年さんの写真​​

1970年(昭和45年)にロープ染色によるデニムを日本で初めて市場に供給し、ブルーデニム生地で国内シェア約50%を占める『カイハラ』。ファッション先進国であるヨーロッパをはじめ、アメリカや東南アジアなど約30カ国に素材を提供する世界トップメーカーです。

営業部に勤める森年木綿子さんは、幼いころから『カイハラ』の工場が身近にあったこと、そしてデニムやアパレル業界に興味があったことがきっかけで入社。メディア対応や公式SNSの運用といった広報業務を担当するほか、営業アシスタントとして活躍しています。

「自分の好きなことにつながる会社があるなんて幸せですよね。日々、デニムに携われる喜びを感じています」と話してくれました。

 

デニム業界の有志が集結新プロジェクトがスタート

森年さんの写真

『カイハラ』の特長は、国内では唯一となる「デニム生地の一貫生産体制」を確立していること。徹底した品質へのこだわりが、世界中の有名ブランドから厚い信頼を得ています。しかしそれゆえに、地域の同業他社と関わる機会はこれまでほとんどありませんでした。

また、福山にデニムや繊維に携わる面白い企業がたくさんあることが、まだ十分に知られていないと感じていた森年さん。自社だけでなく産地として一丸となって成長したい。デニムや繊維産業の魅力を伝えたい。そう考えた森年さんは、当時の先輩社員とともに各社を訪ね、「産地の未来のために、何か一緒にやりませんか?」と声を掛けました。そして、福山デニムの魅力を継承するために各社から有志が集結した新プロジェクト「デニムのイトグチ」が始まったのです。

 

産地全体が一つになりデニムの魅力を伝えたい

森年さんの写真​​

プロジェクトの中心として奮闘しているのは、森年さんと、福山市山野町の藍染め工房『藍屋テロワール』で日本に古くから伝わる伝統的な藍染めに携わっている湯浅遼太さん。

プロジェクト名の「イトグチ」を漢字で表すと「緒(いとぐち)」となります。緒とは、糸の端やきっかけを意味する言葉。このプロジェクトが、デニムを知ってもらったり、好きになってもらったりするきっかけになるようにとの思いが込められています。さまざまな工場を巡る産地ツアーの運営をするほか、産地のプラットフォームになるホームページを制作しています。

湯浅さんは、「デニムを買って履く人、お店で売る人、ブランドやメーカーで使う人、産地で作っている人、産地で暮らす人。地域でデニムに携わるすべての人が、デニムを誇りに思えるようにしたいと思っています」と話します。

そして、「産地が一体になってデニムをPRすることで、産地としての価値を高めたい。産地を知ることが観光や移住のイトグチにもなれば」と森年さん。

福山のデニム業界を担う若い力が、産地の魅力を武器に新たな未来を切り拓いています。

 

▼カイハラデニムのインスタグラムアカウントはこちら

@kaihara_denim

@kaihara_denim.sales

▼「デニムのイトグチ」のインスタグラムアカウントはこちら

@denimnoitoguchi

2023年(令和5年)2月取材

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