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第2回「ふくやまピース・ラボ」を開催しました!

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年8月2日更新

≪2021年度≫

講義「福山空襲の実相と戦時下のくらし」

第2回の「ふくやまピース・ラボ」は,「ふくやまピース・ナビ」ガイド部と合同で開催しました。

日時:2021年(令和3年)7月18日(日曜日)10時00分から12時00分
場所:福山市人権平和資料館,備後遺族会館
内容:講義「福山空襲の実相と戦時下のくらし」
講師:北村 剛志さん(福山市人権平和資料館 元副館長)

◆講義 『福山空襲の実相と戦時下のくらし』

 講義では,福山空襲の実相や戦時体制下のくらしについて当時の貴重な写真を用いながら説明していただきました。終わりには,復興へのあゆみや平和への願いについてもお話をしていただきました。

≪講義の概要≫

・空襲の目標となった市街地の空襲前後の様子について
・福山の街が空襲の目標となった理由は,陸軍歩兵第四十一聯隊などの軍事施設,航空機の部品組み立て工場,日本の5大染料工場の1つである帝国染料工場と多くの小規模な工場があること。そして,およそ1から1.5平方マイルの住宅密集地域(1平方マイル=約259ヘクタール)があること。
・戦時中のくらし(食糧不足,配給,学徒動員,学童疎開,服装)について
・福山空襲にはB-29爆撃機91機が参加し,2種類の焼夷弾が投下されたこと。
・焼夷弾攻撃により,市街地の約80%を焼失し,355人もの尊い命が奪われたこと。
・1947年(昭和22年),戦災からの復旧をめざし,全国で初めて「復興博覧会」を行い,復興へと向かっていったこと。

 講義のおわりには,戦争の抑止力は,私たち一人ひとりの力(意識)だと,平和への願いが込められた詩を紹介していただきました。

北村先生

 


 「家々や菜の花いろの燈をともし」 作:木下夕爾

 長かった戦争がやっと終わった,戦地から父親や息子たちが帰り,あそこの家でもこちらの家でも明かりがともり始めた。


参加したメンバーの感想

・福山に疎開していた大阪の子ども達が,帰った後(大阪で)空襲を受けていたことを知って辛いことだと思った。
・平和,戦争という問題がこれだけの時間があっても解決できないものなのかとより大きな問題だと強く感じた。
・戦時体制下の生活がとても大変だったのだと思った。
・空襲・戦争はあってはならないものだとあらためて思った。
・「だれかに責任転換」というのが,今の世の中でも起こることがしばしばあり,平和な世の中というのは,こういうことがなくなってこそ生まれるものなのかなと思った。
・北村さんの講義をきいて一番心に残ったのは,平和な国にしているのは,国民だということ。今,普通に学校に行って勉強できていることは,普通ではないということに気づいた。

講義後の風景

次回のふくやまピース・ラボ

日時:2021年(令和3年)7月23日(金曜日) 10時00分から12時00分
場所:福山市人権平和資料館,備後遺族会館
内容:「第67回原爆・福山戦災死没者慰霊式」に向けて