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第4回「ふくやまピース・ラボ」を開催しました!

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年8月13日更新

≪2021年度≫

~ヒロシマ青少年平和の集い(オンライン開催)に参加しました~

日時:2021年(令和3年)8月5日(木曜日)13時00分から15時30分
場所:まなびの館ローズコム4階 小会議室3
内容:ヒロシマ青少年平和の集い(オンライン開催)に参加

始まりの様子

【プログラム】
13時30分  開会式
13時40分  平和学習会
   ・原爆被害の概要
   ・被爆体験証言者による体験講話聴講
   ・ワークショップ
    「あなたにとって平和とはどんな状態ですか。」
    「どうしたら平和になりますか。」
15時15分  閉会式

 今回の活動では,オンラインで開催された「ヒロシマ青少年平和の集い」に参加しました。福島県から沖縄県まで,ふくやまピース・ラボを含め,6つのグループが参加しました。司会進行や原爆被害の概要など,ふくやまピース・ラボのメンバーと同年代の広島市の中・高校生ピースクラブのみなさんが運営してくれました。集いでは,被爆の実相や平和の尊さについて学び,3つのグループに分かれてワークショップを行いました。

◆原爆被害の概要

 中・高校生ピースクラブのメンバーから,原爆被害の概要説明がありました。
 原爆の被害や当時のくらし,原爆が与えた人体への影響など,当時の貴重な写真やスライドを使って説明してくれました。終わりには,「平和な世界のために私たちにできることはあると思います。核兵器廃絶に向けて団結し,軍事力に頼らない,平和な時代を求めていかなくてはいけません。原爆は悲惨な被害をもたらしました。人類は核兵器と共存できないと伝え続けて行く必要があります。」と参加者に向けたメッセージがありました。

◆被爆体験証言者による体験講話聴講 (講師:八幡 照子さん)

 八幡さん講和の様子

 講師の八幡照子さんは,8歳のとき,爆心地から2.5キロメートル離れた己斐本町の自宅で被爆されました。

 八幡さんは,1944年(昭和19年)4月,広島市の己斐国民学校に入学されました。「みんなで勉強うれしいな,国民学校1年生」と声を張り上げて歌った音楽の時間や初めての遠足の話などをされました。

 1945年(昭和20年)8月6日。空は晴れて爽やかな朝だったそうです。原子爆弾が落ちた,その瞬間,空一面が巨大な蛍光灯になったようだったそうです。原子爆弾の被害の特質は,大量破壊,大量殺りくが瞬時に無差別に行われ,大量の放射線が人々に深刻な被害を与えることです。

 体験講話の中では,八幡さんの体験を聞いて広島市の基町高校の生徒さんが描かれた「原爆の絵」や当時の写真を紹介していただきました。

 講話の終わりには,「戦争の残酷さ醜さ,そして,戦争は人間の仕業であるということを実感しました。私たちはこの広い地球に生まれ合わせ,国や言葉は異なっても皆同じ時代を生きています。今1発の核兵器が使われたとしたら,人類は滅亡します。被爆体験や実相を伝えて世界に警鐘を鳴らし続けることが,今を生きる私のできることだと信じています。」と八幡さんの思いを伝えていただき,「若いみなさんに平和へのバトンを渡して」という言葉で締めくくられました。

◆ワークショップ

 ワークショップの様子①ワークショップの様子②

 体験講話聴講の後は,グループに分かれてワークショップが行われました。広島市の中・高校生ピースクラブのメンバーと一緒に,「あなたにとって平和とはどんな状態ですか。」,「どうしたら平和になりますか。」の2つのテーマでディスカッションを行いました。オンラインでのディスカッションには少し戸惑いもある様子でしたが,ラボのメンバーは自分たちの思いを伝えることができました。普段とは違う視点の意見も聞くことができ,これからの活動にむけての良い交流ができました。

◆感想

・実際に被爆者の話を聴き,とても気持ちが重くなった。話を聴いただけでも苦しいお話だったので経験された方は,本当に苦しい,つらかっただろうなと感じた。

・被爆者の(貴重な)話を聴けて,本当に良かった。いい経験ができた。

・同世代の方がこんなにたくさん平和活動をしている事がうれしかった。

・色々な場所で活動があることに驚いた。

・新たな発見があるのでこういう機会を大切にしていきたい。

・交流を通して,自分にはなかった考えを持っている人と意見を交換したので,とてもいい経験になった。

・若い人たちが戦争について知るという取り組みは続けたまま,それ以外の新しいこと(SNSでの発信など)をしていくことも大切だと思った。

・意見を交流し,様々な視点からテーマについて考えることができたので良かった。

 同世代からの原爆被害の概要説明,被爆者による被爆体験証言,そして,オンラインで同世代のみんなとの交流,今回の「ヒロシマ青少年平和の集い」を通して,あらためて原爆被害の恐ろしさを学びました。
 今を生きる私たちにできること,戦争の悲惨さや平和の大切さをこれからの活動を通して伝えていきましょう。八幡さんからの「平和へのバトン」を受け取り,これからの活動を通して,バトンをつないでいきましょう。

≪次回のふくやまピース・ラボ≫

日時:2021年(令和3年)8月8日(日曜日)16時30分から18時00分まで
場所:中央公園「福山市戦災死没者慰霊碑(母子三人像)」前
内容:「第67回原爆・福山戦災死没者慰霊式」に参列(追悼のことば・折り鶴献納)