ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 担当部署で探す > 文化振興課 > 鞆の鍛冶用具及び製品

本文

鞆の鍛冶用具及び製品

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年2月15日更新

登録有形民俗文化財 令和3年(2021年)3月11日登録 

 鞆の鍛冶用具及び製品は、古来より潮待ちの港で知られた広島県福山市鞆町において、船具などの鍛造に使われた用具とその製品である。鞆の鍛冶職人の間では、近世以来の家内労働的な徒弟制度が昭和初期まで続けられ、親方と弟子がともに鍛造したが、本件はその当時の手作業による用具を数多く収集している。

 鍛冶用具は、鞆の主要製品であった錨や船釘などを製作するために、昭和の中頃まで使われていた用具が一式揃っている。鉄を熱処理する火床に風を送る鞴、作業台の金床、鉄を挟んで打つ箸や鎚、仕上げ道具の鑢やキサゲなど、用途ごとに大小各種が揃う。ほかにも漁網の錘の鋳型や備中鍬の爪なども収集されており、船具類の鍛造にとどまらない製作活動の幅広さが窺える。

 代表的な製品は、錨と船釘である。錨は四爪錨や二爪の唐人錨などで、船釘は縫釘、通釘、包釘、貝折釘などの木造船の建造用途によって異なる大小各種が揃う。昭和の中頃までに製作された各種の製品が網羅的に収集されている。

所 在 地 鞆町 福山市鞆の浦歴史民俗資料館
員    数 567点(鍛冶用具 193点,製品 374点)
種    別 生産,生業に用いられるもの

 

鍛冶用品 鍛冶用品

鍛冶製品 鍛冶製品