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手織中継表製作

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年5月1日更新

国選定保存技術保持者 2023年(令和5年)10月18日選定

 中継表は畳表のひとつで、様々な文化財建造物の畳に使用されている。従来の畳表は一本の長い藺草で織った引通表が用いられていたが、近世には二本の藺草を両端から通して中間で繋ぐ中継表が考案された。これにより短い藺草でも畳表の材料として使えるようになり、また、この技法では太さが均一な藺草の中間部分のみを使用するため、良質な畳表の製織が可能となった。畳需要の減少や動力織機へ残す移行などで、手織中継表の織手は数人を残すのみとなり、技術の保存の措置を講ずる必要がある。
 保持者は手織中継表製作に精通し、その卓越した技術は高い評価を得ている。手織機の調整、製作や縦糸に用いる麻糸の製作など、手織中継表製作に欠かせない技術も熟知し、正しく体得しこれに精通している。

所 在 地 沼隈町 来山淳平

来山淳平さん