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達磨大師位牌(だるまだいしいはい)
印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新
県指定重要文化財 昭和30年(1955年)1月31日指定
法燈派の宗祖達磨大師の位牌である。もと朱漆塗り。裏面に「癸酉金宝大工藤原季弘奉造捨入」と銘がある。
この位牌は古くから知られていたが,「金宝大工」の意味が不明なため注目を集めていなかった。しかし同寺の木造阿弥陀如来像の胎内銘の発見により,「金宝寺大工」であることが判明した。したがって安国寺の前身金宝寺仏殿であった釈迦堂が文永十年癸酉(1273年)に造営され,これを記念して金宝寺大工藤原季弘がこの位牌を施入したと推察される。この意味で金宝寺建立の年代を知る上で貴重であり,また鎌倉時代の位牌の形式を備えたきわめて大切な資料である。
所 在 地 | 鞆町 安国寺 | |
員 数 | 1基 | |
構造・年代 | 鎌倉時代 | |
規模・法量 | 高さ68センチ |