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安国寺釈迦堂(あんこくじしゃかどう)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

国指定重要文化財   昭和2年(1927)4月25日指定

 備後の安国寺は暦応2年(1339年)足利尊氏が国ごとに建立した安国寺の一つである。堂内の法燈【ほっとう】国師坐像(重文)の躰内墨書及び達磨【だるま】大師位牌【いはい】(県重文)の銘により,この寺の前身に金宝寺があったことが明らかとなった。
 現在の釈迦堂は,金宝寺の仏殿と伝えられ,その後慶長4年(1599年),明和2年(1765年)の大修理を経て昭和8年(1933年)解体修理がなされた。
 禅宗様は鎌倉時代初期,宋より帰国した僧栄西によって導入された建築様式で,この釈迦堂の随所にこの様式を見ることができる。
 尾だるきの組み入れ,屋内架構の複雑さ,堂中央の鏡天井等その内部の構成はすばらしい。また軒の反りは大きく,軒廻りは大疎【まばら】だるきとし,桟唐戸,弓連子(波欄間)を設けている。
 これらはいずれも禅宗様の特徴をよく備えたもので,典型的な禅宗様仏殿として貴重なものである。

所 在 地鞆町 安国寺
員    数1棟
構造・年代方三間,一重,入母屋造,本瓦葺,禅宗様仏殿
暦応2年(1339年)
規模・法量桁行8.5m,梁間8.5m

安国寺釈迦堂