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津之郷惣堂ひんよう踊り(つのごうそうどうひんようおどり)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

市指定無形民俗文化財 昭和54年(1979年)1月20日指定 

 この踊りは,一名「花踊り」とも「きりこ踊り」ともよばれ,旧沼隈郡内の津之郷・赤坂・神村・本郷を中心に旧暦8月14日か15日の宵に氏神様の境内で豊作に感謝して踊られたもので,今日でも各地で伝承されている。
 津之郷の場合は,現在秋祭りに惣堂神社で行なわれている。基本的には本郷町のひんよう踊り(県無民)と共通するところが多いが,踊りの構成・服装・歌詞等に多少の違いがある。
 踊りは中央に6本の弓張り提灯を置き,これを2重の環列で囲む。内側に羽織・着物(かつては紋付・袴)を着,梵天を持った男性,外側に音頭取り(2人),拍子取り(2人),太鼓打ち(1~2名)とキリコをもつ踊り子(児童多数)がとり囲む。キリコは伝八笠に多角形の行燈を付け,さらに行燈上に笹をつけ,梅・桜を模した花で飾る。これを踊り子の頭に載せ,笠の周囲に木綿白布を垂らし頭をかくす。キリコを頭に戴く形式は古い形で,江戸時代の『御問状答書』の付図と同じで,本郷のひんようと異なる。
 ゆっくりとしたテンポの音頭に合わせ,緩やかな動作で踊る素朴な踊りである。

所 在 地津之郷町 
津之郷惣堂ひんよう踊り保存会

津之郷惣堂ひんよう踊り