本文
津之郷の食虫植物及びその自生地(つのごうのしょくちゅうしょくぶつおよびそのじせいち)
印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新
市指定天然記念物 昭和48年(1973年)3月31日指定
食虫植物は葉が特殊な形に変化し,昆虫などを捕食し,これを消化して栄養を補う植物で,わが国では2科8属20余種が自生している。
津之郷町の場合,標高100m程の谷間約10haに5種が自生している。アカマツ林内の開けた湿地にモウセンゴケ・ミミカキグサ・ムラサキミミカキグサが自生し,少し乾燥した場所にイシモチソウが生育している。タヌキモは池内および池より流れる小川に見られる。
自然の植物,特に食虫植物は環境変化の影響を受けやすく,しかも湿原の少ない山陽地方沿岸部の都市近郊で,規模は小さいながらも5種の食虫植物が群生していることは大変めずらしく,学術的にも貴重である。なおこの地域にはこの他湿地植物のカモノハシ・ミズゴケ・コケオトギリやサギソウ・トキソウ・ノハナショウブなどの珍しい植物やハッチョウトンボの生息も確認されている。
所 在 地 | 津之郷町大字加屋 |