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木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)
印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新
市指定重要文化財 昭和45年(1970年)10月1日指定
像表面の彩色は,肉身を金泥塗り,着衣に漆箔,頭髪は胡粉下地に群青色を施す。眉と髭は墨線で描き,唇には朱色を差すがほとんど剥落している。肉身の金泥塗りは江戸時代末期の補彩であり,着衣の漆箔は当初のものと考えられる。両手の指は細長く,来迎印を結ぶ左右第1指先は2指先の側面に押し重ねるように的確に表現したり,爪先をわずかに反り立てる指先の写実的な表現など,その彫技は巧妙である。体躯の肉付きは比較的豊かに表し,バランスが整い風格のある仕上がりとなっている。
室町時代前期の作であり,江戸時代末期に修理されたものである。
所 在 地 | 沼隈町 光林寺 | |
員 数 | 1躯 | |
構造・年代 | 寄木造 | |
室町時代前期 | ||
規模・法量 | 像高96.4cm |