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銅製鰐口(どうせいわにぐち)

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年12月1日更新

県指定重要文化財 昭和55年(1980年)6月24日指定

 表裏二面を同型で鋳造し合わせた作品で,両面の銘帯には次の銘文が陰刻されている。
表面:(右)右廻り 應永十六年二月
   (左)左廻り 大願主惣旦中 
裏面:(右)右廻り 備後国安那郡八尋村神宮寺
 撞座区には蓮華文の撞座が陽鋳されており,耳は隅丸の矩形を呈し,片面交互式をなす。また,蓮乗院の前身は二宮神社の神宮寺であった。銘文のとおり応永16年(1408年)に神宮寺に寄進されたことがわかる。

所 在 地 神辺町 蓮乗院
員    数 1口
構造・年代 鋳銅製 応永16年(1408年)
規模・法量 鼓面径34.7cm 撞座径7.8cm
肩幅10.0cm 鼓厚16.0cm
耳長4.7cm 耳幅4.9cm
耳穴径2.6cm 重量11.5kg

蓮乗院 銅製鰐口