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弁天島塔婆(べんてんじまとうば)(九層石塔婆)

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年11月30日更新

県指定重要文化財 昭和29年(1954年)9月29日指定

 この石塔婆は現在九層であるが,旧記に「十一重石塔」ともあり,もとは十一層の石塔婆であったと考えられ,現石塔第四層の上部が不自然となっている。相輪の上半分が欠失しているのは惜しまれる。
 各屋根ごとに低い軸部を作り出し,軒は厚く,力強い反りは両端で適当に反転し,初重軸部には薬研彫【やげんぼり】で彫られた金剛界四仏の梵字【ぼんじ】(種子【しゅじ】)と「文永八年(1271年)六月十五日」(廿五日とする説もある)の記年銘が見える。
 鎌倉時代の形式と手法を十分に発揮した優れた作品であり,県内在銘の石塔中最古のものである。

所 在 地 鞆町 弁天島
員    数 1基
構造・年代 文永八年(1271年) 
規模・法量 総高3.71m,基礎幅0.85m 
花崗岩製

弁天島塔婆