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沼名前神社能舞台(ぬなくまじんじゃのうぶたい)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

国指定重要文化財 昭和28年(1953年)11月14日指定 

 この能舞台はもと伏見城内に所在した組立式の舞台を福山初代藩主水野勝成が伏見櫓等とともに拝領し,福山城に移したと伝えられている。その後,万治年間3代勝貞の時,当社に寄進し,元文3年(1738年)現在のような固定式としたものである。舞台の随所に組立式の様式を留め,各部材に番号・符号を付け組立ての便をはかり,屋根は框【かこい】組み(パネル式),仕口はほぞ差しとしている。
 鏡板は剥脱【はくだつ】がみられるが松と竹を描く当初のもので,桃山時代の仮設的な初期能舞台の特徴をもつ貴重なものである。なお,現在の橋掛り及び楽屋等は後の建物である。

所 在 地鞆町 沼名前神社
員    数1棟
構造・年代一重切妻造,柿葺
桃山時代
規模・法量桁行5.45m,梁間5.33m

沼名前神社能舞台