本文
紙本著色訶梨帝母乾闥婆王像(しほんちゃくしょくかりていもけんだつばおうぞう)(童子経曼荼羅)(どうじきょうまんだらず)
印刷用ページを表示する 掲載日:2020年12月4日更新
市指定重要文化財 平成5年(1993年)12月24日指定
本図の画面構成を概観すると次のとおりである。画面上半部に,五童子とともに訶梨帝母をあらわし,下半部に乾闥婆王を中心にして周囲に十五鬼神と十五童子をあらわす,いわゆる童子経曼荼羅としている。本図の特徴は,いずれも胎児や小児を守る意味をもつ訶梨帝母と童子経曼荼羅を同一画面に描いている点で,珍しい作例である。本図の表現描写は,豊饒【ほうじょう】のシンボルとされる尊像にふさわしい豊かさが充ちあふれており,なごやかな雰囲気が濃く,大衆的な趣が感じられる。また,細かい表現描写の優品である。江戸時代初期の作。
所 在 地 | 草戸町 明王院 | |
員 数 | 1幅 | |
構造・年代 | 江戸時代初期 | |
規模・法量 | 紙本著色 縦 110.4cm 横 52.0cm |