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木造法燈国師坐像(もくぞうほっとうこくしざぞう) 附 像内納入品
印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新
国指定重要文化財 昭和17年(1942年)12月21日指定
鎌倉時代に流行した祖師像で,玉眼入り。法燈国師,諱【いみな】はは覚心,禅宗法燈派の開祖,備後安国寺創建者愚谷和尚の師で,同寺の開山とされている。この像は国師69歳の寿像(偈文奥書による)で聖僧の姿をまのあたりに見るように写実的に造られ,和歌山県由良興国寺のものよりやや若いころの姿を現わしている。像内納入品は,昭和12(1937年)年,像修理の際発見されたもので,水晶五輪塔は高さ6.7センチで鎌倉時代の特色をよく表している。
像内納入品は次の5点である。
・水晶五輪塔(小箱添) 1個
・紙本墨書 2通
・梵字真言並仏眼禅師偈文 1通
「建治元年十二月十八日覚心」とある
・仏像修理記 1通
「寛文四年三月十五日」とある
所 在 地 | 鞆町 安国寺 | |
員 数 | 1躯 | |
構造・年代 | 寄木造 | |
鎌倉時代 | ||
規模・法量 | 像高84センチ |