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木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)
印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新
市指定重要文化財 平成5年(1993年)12月24日指定
本像は,右手を胸の高さに上げ,左手を垂下し来迎印を結び,蓮華座上に立つ。彫眼をあらわす目は半眼開きとし,厚めの唇を緩く結び,豊満な面相になる。白毫には水晶を嵌める。螺髪は切り込み式にあらわし,肉髻珠をとどめる。
表層の当初の彩色はほとんど剥落しており,木地が露出している箇所もある。惜しむらくは顔面・胸部に施された後補の雑な漆箔で,当初の像容を損なわさせている。
しかし,鎌倉風の風格のある姿態の表現などに優れ,県内でも有数の等身大像の遺例として貴重なものである。鎌倉時代末期の作。
所 在 地 | 草戸町 明王院 | |
員 数 | 1躯 | |
構造・年代 | 寄木造 | |
鎌倉時代末期 | ||
規模・法量 | 像高183センチ |