ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 担当部署で探す > 文化振興課 > 密教法具(みっきょうほうぐ)

本文

密教法具(みっきょうほうぐ)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

県指定重要文化財 昭和48年(1973年)12月18日指定

五鈷杵【ごこしょ】 1口
 心中の煩悩をくだき仏性の智光をあらわす意味で用いられる金剛杵の一種である。
 金銅製,長さ14.6センチ,鈷の肩張りは強く,握柄の二重帯はよくしまり,猪目もよく現われている。蓮弁の脈すじの細かさは精巧で,製作年代に相応する作品である。
五鈷鈴【ごこれい】 1口
 密教修法のとき諸尊を驚覚,歓喜させるために振り鳴らす法具,金剛鈴の一種である。
 金銅製,高さ19センチ,口径7.6センチ,鈴の厚さ0.4センチ,鈴肩の蓮弁は握柄の蓮弁と同じ手法で,鈴胴には子持ち帯を二段に巻いている。
金剛盤【こんごうばん】 1面
 金剛鈴と金剛杵を置く台で,中央に五鈷鈴,前に五鈷杵を置く。
 金銅製,高さ3.8センチ,縦17.8センチ,横24.5センチ,三つの脚がつき,形は四孤形である。外縁は断面三角形に鋳出し,前面の孤の両端に猪目を鋳抜いている。
 以上3点はいずれも鎌倉~室町時代の作品で精緻な細工の優品である。

所 在 地金江町 実蔵坊
員    数1具
構造・年代鎌倉時代~室町時代

密教法具 実蔵坊