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銅製双鸞鏡(どうせいそうらんきょう)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月31日更新

重要美術品 昭和12年(1937年)6月29日指定

 この鏡は,津之郷町坂部の串山城跡山麓の井上氏宅横の竹薮を開墾中に出土したものである。鏡は,唐式鏡で背面の文様は,蔓草(唐草)に双鸞をあしらったもので,中央に小円座紐を置き,内区と外区の区別はなく,縁は蒲鉾縁である。材質は青銅製で直径17.1cmを測る。
 一方鏡面には,上品上生の阿弥陀如来坐像を線彫りしている。この様式から推測すると,平安時代前期の作と思われ,もともと奈良時代の舶載唐式鏡の鏡面をこの頃二次的に加工したものと考えられる。懸仏として使用したと考えられるが,一般によく見られる懸垂孔はない。鏡背の左側は内側に歪んでおり,縁の一部は欠損している。
 付近に,古代寺院の廃和光寺が所在していることなどから,この鏡との関連が注目される。 

所 在 地津之郷町 個人蔵
員    数1面
構造・年代平安時代前期
規模・法量青銅製 直径17.1センチ 

銅製双鸞鏡