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福山城伏見櫓(ふくやまじょうふしみやぐら)
印刷用ページを表示する 掲載日:2023年9月19日更新
国指定重要文化財 昭和8年(1933年)1月23日指定
この櫓は元和8年(1622年)城主水野勝成の福山城築城にあたり,将軍徳川秀忠より下賜をうけ伏見城の一部を移築させたという。昭和29年(1954年)の解体修理の際,梁の陰刻に「松ノ丸ノ東やく(ら)」とあるのが発見され,移築の伝えが正しいことが明らかになった。
櫓は初層と二層は同じ平面の柱割で,東西方向に棟を付け,さらにその上に下層よりやや小さい三層を載せ,南北棟の入母屋造りの屋根としている。内部は階段を付け,床板敷き,小屋梁天井とし,外部は東・西・南に多くの窓を開いている。北を正面に建てられている。これらの構造や手法は,城郭研究史上初期の様式を残す,慶長年代の建物の典型として貴重である。また,伏見城の確かな遺構としてきわめて価値の高いものである。
通常,内部非公開としているが,毎年11月3日(文化の日)には見学会を実施している。
所 在 地 | 丸之内一丁目 福山城 | |
員 数 | 1棟 | |
構造・年代 | 三層入母屋造,本瓦葺 | |
元和8年(1622年) | ||
規模・法量 | 桁行8間,梁間3間 |