本文
冬季所蔵品展1「須田国太郎と独立美術協会の画家たち」
冬季所蔵品展1「須田国太郎と独立美術協会の画家たち」
須田国太郎《冬の漁村》
1930年、二科会で活躍していた里見勝蔵、林武、中山巍、清水登之らが結成した独立美術協会はフォービスムを日本の洋画の新たな展開として位置づけた団体です。彼らのエネルギーの集結は、当時の洋画壇を牽引していた二科会の存続にも揺さぶりをかけるものでもありました。
この団体に、1934年から参加したのが、1919年からスペインを拠点に約4年滞欧し、そこで里見と知り合った須田国太郎であります。彼はバロック絵画の模写をしながら会得した西洋の色彩表現と日本の風土と溶け合った独特の作風を確立しました。また、須田は同じ年に独立美術協会会員となった尾道在住の小林和作とも親交があったことや、神辺に後援者がいたためたびたび中国地方を訪れています。当館にはこの後援者が所蔵していた貴重な作品が多数、寄託されています。
この度の所蔵品展では須田と小林など独立美術協会の作家たちの作品から、日本の近代洋画の一断面を紹介します。
・展示構成
第1室 須田国太郎と独立美術協会の画家たち 33点
第2室 日本の近現代美術28点
第3室 ヨーロッパ美術19点
和室 松本コレクション 5点
計81点
須田国太郎《嵐峡》
須田国太郎《桃》
須田国太郎《卓上静物》
須田国太郎《黄蜀葵》
須田国太郎《石組》
須田国太郎《蝙蝠》
・会期
2014年12月13日(土曜日)から2015年2月1日(日曜日)
・休館日
月曜日 ※12月28日(日曜日)~2015年1月1日(木曜日)、13日(火曜日)は休館、1月12日(月曜日)は開館いたします
・開館時間
午前9時30分から午後5時
・会場
ふくやま美術館 2階常設展示室(福山市西町二丁目4番3号)
・観覧料
一般300円(240円) 高校生以下無料 ( )内は20名以上の団体料金
※PDFファイルをご覧いただくには「Adobe Reader」が必要です。(無料でダウンロードできます)